“あ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
10.4%
7.2%
6.3%
5.0%
4.8%
3.9%
3.7%
3.6%
3.3%
3.3%
(他:2853)48.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふと気が着いて見ると、箪笥たんすを入た押込おしこみの襖がけっ放して、例の秘密の抽斗ひきだしが半分開いていた。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ぶんぶん、わんわん云うて窓から、戸口から、開きから、いやしくも穴のいている所なら何の容赦もなく我勝ちに飛び出した。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
和尚は殿様にって話をするたびに、阿部権兵衛が助命のことを折りがあったら言上しようと思ったが、どうしても折りがない。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
利安は甲斐守歸邸の上、いかなるとがめはうも知れぬ事ではあるが、是非なき場合ゆゑ、物蔭から見させようと云つた。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
吾等われら兩人りやうにんつひなさけある一艘いつそう端艇たんていすくげられたのである。
つながはっとおもに、おばさんはみるみるおに姿すがたになって、そらがりました。
羅生門 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ロミオとわしのこゝろこゝろむすはせたは神樣かみさまつないだはおまへ
二十四輪にじふしりんこまなるよ……むかはせに区劃くぎりへだてゝ、二輪にりん一輪いちりん
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「あの白犬が病みついたのは、――そうそう、田宮たみや旦那だんなが御見えになった、ちょうどそのくる日ですよ。」
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
かるい空を見て、しょぼしょぼした眼を、二三度ぱちつかせたが、箆棒べらぼうめ、こうえたって人間でえと云った。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
チェイン・ローは河岸端かしっぱたの往来を南に折れる小路でカーライルの家はその右側の中頃にる。番地は二十四番地だ。
カーライル博物館 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
王の黄埃こうあい天にみなぎるの中にって馳駆奔突ちくほんとつして叱〓しった号令せしの状、察すきなり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その上、もう気がたるみ、すじゆるんで、歩行あるくのにきが来て、喜ばねばならぬ人家が近づいたのも
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「誰でも構わない、自分のこうと思い込んだ人をくまで愛する事によって、その人に飽くまで自分を愛させなければやまない」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「や、久しぶりだね。」友達はづか/\とやつて来て握手をした。「ひどい目につたんだつてね、ほんとに気の毒だつたね。」
「君は立派な空想家だ。だが、それならどうしてあいつは、一度そう云う目にいながら、無頼漢なんぞになったのだろう。」
首が落ちた話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
飼うには重曹とか舎利塩などのような広口の瓶のいたのを利用して、口は紙でおおうてそれに針で沢山の穴をあけて置く。
三筋町界隈 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
彼がベンチのあたりを離れ、それと出口とのあいだにあるいた場所に近づくか近づかないかのうちに、初めて僧の声を聞いた。
審判 (新字新仮名) / フランツ・カフカ(著)
たかへる小鳥の如く身動みうごき得為えせで押付けられたる貫一を、風早はさすがに憫然あはれと見遣りて、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
けれども仮りにニイチェ一人を持ち出して来ると、その超人の哲学はたちまち四方からの非難攻撃にわねばならぬのだ。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
る時にメールアイランドの近処きんじょにバレーフォーとう処があって、其処そこ和蘭オランダの医者が居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それよりまた何年なんねんちましたか、わたくし統一とういつ修行しゅぎょうえて
其時丑松は日頃愛読する先輩の著述を数へて、始めて手にしたのがの大作、『現代の思潮と下層社会』であつたことを話した。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
『見給へ、容貌ようばうを。皮膚といひ、骨格といひ、別に其様な賤民らしいところが有るとも思はれないぢやないか。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
その袖口からチラリと見える袷の裏が、定石通りの花色木綿でもあることか、何んと、少し色のせた黒木綿ではありませんか。
坂の中ほどまでやって来ると、視野が改まり、向うに中学の色せた校舎が見えたが、彼のあしはひだるく熱っぽかった。
冬日記 (新字新仮名) / 原民喜(著)
この時「脚気かな、脚気かな」としきりにわが足をもてあそべる人、急に膝頭をうつ手をげて、しっと二人を制する。
一夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
汝らのうち、心とがめされぬ者まずハムレットを石にて搏つべしと言ったらばはたして誰が石を取って手をげうるであろう。
二つの道 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
東海道軍はまた東海道軍で、この友軍の態度を好戦的であるとなし、甲州での戦さのことなぞをしざまに言うものも出て来た。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「まア、えい。まア、えい。――子供同士の喧嘩けんかです、先生、どうぞしからず。――さア、吉弥、支度したく、支度」
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
ほとんど粉韲ふんさいせられざるものはるまいとおもはるゝ、しかこの三尖衝角さんせんしやうかく
するとそこのうちの人たちは、なるほどそれはがたいが、やするといってもさしあたりおかねがない。
一本のわら (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
その中には、いつぞや、山ノ宿の出逢いで、呆気あっけなく、たおされた、あの浅草の武術家もいるに相違なかった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
またらしにもこまらずに、終日しゅうじつのよくたるところにて、ひなたぼっこをしていました。
ものぐさじじいの来世 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おっとった。そのあしがられちゃかなわない。たつどん、うらたらいみずみな」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
この意味に於いて、詩人は、また、いかなる時代に於いても物質文明に対し、唯物主義に対して反抗の声をげた人々であった。
単純な詩形を思う (新字新仮名) / 小川未明(著)
時々反物たんものをお嬢さんの肩から胸へたててておいて、私に二、三歩遠退とおのいて見てくれろというのです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これが彼が北の田舎いなかから始めて倫敦ロンドンへ出て来て探しに探し抜いて漸々ようようの事で探してた家である。
カーライル博物館 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
玉ちやんはおとう樣に抱かれてゐるのにきて來て、からだをもぢ/\させてゐたが、「あつちへ行く」と云ひ出した。
半日 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
故に共同の敵なる畠山持国をしりぞけるや、く迄現実的なる宗全は、昨日の味方であり掩護者であった勝元に敢然対立した。
応仁の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
高倉はそう叫んだ。書状の包みを鋸屋につき出した。彼は、今では、もうえて自分が持たなければならぬ必要も感じなかった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
私は、甚しく疲労困憊こんぱいしてゐるにも拘らず、最も不健康な消費面に沈溺して、その間中、へて他事を顧なかつた。
大凶の籤 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
隱れんぼをする子供が、見つかりさうになりながら急に逃げ出すといふ刹那の心理を以て、彼はかず此青年の擧動を視察した。
少年の死 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
彼において一番偉大な価値のあるのは、真理のために戦ったその驚くべき性格、熱烈な真摯しんしくことなき生涯である。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
して水上みなかみは、昨日きのふ孤家ひとつや婦人をんなみづびたところおもふと
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かえって、うまいものをべさせ、あたたかにして、ときにはみずびさせてくれて、大事だいじにしてくれる。
春がくる前 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ッ。ありましたありました。肋骨が一本、ストーブの煙道えんどうのところからブラ下っていますよ。煙道の中が怪しい」
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
政は、恐ろしい力を出して、源太を投げとばすと、ッという間に、熔融炉キューポラの梯子の上へ、ヒラリと飛び上った。
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
狩人大いに恐れて走らんとするところへ黒装束した三人皆長八尺の奴が来て口を張って人を殺したとあるから毒気にてたんだろ。
「どうなすったの。さっきからひどくふさぎ込んでいらっしゃるじゃありませんか。余興にてられなすったのじゃなくって」
余興 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「敵空軍の目をのがれるため、外観は出来るだけてたままにしておいた。しかし、あの煙突だけは、仕方なく建てた」
それからは、さるは大きなおにの人形をこしらえ、甚兵衛じんべえれはてたてらたずねて歩きました。
人形使い (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
助八 痛てえ、痛てえ。(手の甲を撫でながら。)氣がれえにも何にも、まつたく其奴は旅の山猿だ。江戸前の猿ぢやあねえ。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
ここを先途せんどげども、せども、ますまするるなみいきおいに、人の力はかぎりりて
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いずれにしても今日となっては、最早もはや此名はどの山にてられたものか、少しも知ることを得ないのは是非もない。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
月をえて枳園は再び遺骨を奉じて入府し、又榛軒の金を受け、又これを他の費途にて、又遺骨を奉じて浦賀に帰つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それでかれ仕事しごとるとつてからは方々はう/″\やとはれてたわらんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あらたなる刑罰を詩にみ、これを第一の歌沈める者の歌のうちなるカント第二十の材となすべき時は至れり 一―三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
センチユリー・ヂクシヨナリーに、形容詞けいようしとしてコスモポリタンといふ言葉ことば用例ようれいげてある。
「いや、それは大丈夫だ。――若旦那殺しの下手人をげるのも大事だが、俺は今晩中に一萬兩の金を搜し出して見せるよ」