“あ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
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(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
井戸辺に出ていたのを、女中が屋後に干物にったぽっちりのられたのだとサ。矢張木戸が少しばかしいていたのだとサ」
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「私はどんな罪を前生で犯してこうした悲しい目にうのだろう。親たちにも逢えずかわいい妻子の顔も見ずに死なねばならぬとは」
源氏物語:13 明石 (新字新仮名) / 紫式部(著)
はて、だ、とひながら、けようとして、をすると、めて心着いたらしく、げた。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
火事をみて、火事のことを、あゝ火事く、火事く、とぶなり。彌次馬けながら、はせて、
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
見込み「けつしてだれも居ねえのか、この開帳で人の出るのに」とかます烟草入真鍮煙管を出し「何だ火もねえや」といひ
つとに祖父の風ありといわれた騎射の名手で、数年前から騎都尉として西辺の酒泉張掖ってを教え兵を練っていたのである。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
ひるがへつて歐米れば、さすがに母語くまでもこれを尊重し、英米きはるところに母語りまはしてゐるのである。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
はつい四五日西国海辺に上陸した、希臘の船乗りにいました。その男は神ではありません。ただの人間に過ぎないのです。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
少女は自働車のまん中にある真鍮の柱につかまったまま、両側の席を見まわした。が、生憎どちら側にもいている席は一つもない。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「家には何も心配のことはないのや。の子さへどうかなると淡然とするのやれど、ほんとに困つた。一寸も手を放されんさかい。」
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
どうでしょう、お手間は取らせない積りですが少し付き合って戴けますまいか。私の方は、る個人の身元に就いて立ち入ったことを
途上 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
青笹村大字糠前の長者の娘、ふと物に取り隠されて年久しくなりしに、同じ村の何某という猟師る日山に入りて一人の女にう。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
美しきものは命短しというをモットーとするように豪奢絢爛が極まると直ぐ色せてあの世の星の色と清涼に消え流れて行きます。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
きたとか、交際とかとふものとはで、適切ではりませんが、へば書物はノタで、談話唱歌でせう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
日本のそういった文学だけをげて、中国や西洋の文芸を挙げないで論ずるのはやはり井の中の蛙のりを免れないことになります。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
磐城平より当然海岸伝ひに北上いたすべき道を左にげ候事、好会また期し難き興もこれあり候次第、しからず御諒察下され度候。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
へ、——ちがつちりとのするまで、てると、なめずりをした前歯が、けて、上下おはぐろのまだら。……
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
でもいけなけりゃ、せめて半分だけでもげてやったら、りがかりの人達が、どんなにぶかれたもんじゃねえんで。……
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
窓外は勿論何にも見えなかった。鷲尾はやがて手帳を出して、二三枚ちぎりながら別れてきた末弟へてて、手紙を書き始めた——。
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
が、年月つとに、此事業單調なのと、明瞭いのとをめるにつて、段々きてた。ふたのである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
人々のすがたはみな、紅葉びたように、点々の血汐めていた。勇壮といわんか凄美といわんか、あらわすべきことばもない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
俺は伍長の不幸な話を聞いたからえて云うんだ。貴様ア避難民の住宅や、工場の為に一家を離散させられたと思ったら間違いだぞ。
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
彼はいつも、頭というものが、彼自身よりも賢いことを知って、感心するのであった。又、彼は何をやってもすぐいてしまった。
死の接吻 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
それがこのごろになって、この時々らしにまいりまして、そのたんびにわたくしどもの子供一人ずつさらって行くのです。
田原藤太 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
しかも予期したことながらあまりにも醜怪なる現実に直面して「ッ!」と思わず、私は顔をわずにはいられなかったのであった。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
其年京都は、てずに陰忍のものであつた。安井惡性寒氣てられて、いインフルエンザにつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
海が幾日もれて、山中の食料がつきた場合には、対岸の牡鹿半島にむかって合図の鐘をくと、半島の南端、鮎川村の忠実なる漁民は
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
殊に大新嘗には国中の公田悠紀主基卜定して、その所産をもって祭儀の中心たるべき御飯の料にてられることになっていた。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
木曾檜木名所ですから、あのりまして、んでります。そのしいのは、檜木香氣がします。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
途中で、煙草畑に葉をつんでいる少女にった。少女はついこのあいだ、おどしからへ帰ってきた胡蝶陣のなかのひとり。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『おさん!』とはずげた。おはにつこりつて、さつとめて、をした。とのる/\ざかつた。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
彼はあたかも難産したる母の如し。から死せりといえども、その赤児は成育せり、長大となれり。彼れに伝うべからざらんや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
先刻土手つたんですが、かうえにしたんでせうよ」とおつぎはつたのあたりへてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
多津吉は、のごとき鉄鉢を片手に、片手を雲に印象した、銅像の大きな顔の、でっぷりした真下に、と瞳をげて言った。
愛宕町は七八丁の距離しかないので銀之助はのこと、今の元子のことを考へながら、むともなく、徐々るいた。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
新子は、夫人が更に何を云い出すのかと、っ気に取られて、夫人の顔を、ぼんやり見上げていると
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
東の京に住む君は、西なる京なつかしとさぬにてはあらざりき。父の帝の眠ります西の京、其処れまし十六までち玉ひし西の京、君に忘られぬ西の京。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ければ颯々の秋風ばかりいて、所々の水辺に、寒げに啼く牛の仔と、灰色の空をかすめるの影を時たまに仰ぐくらいなものであった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
は老い、は嘆けり。は白し、早や輝けり。は消えむ、ああ早や、が妻、が子、の、残れる者、ことごとくせん。
(新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「叔父さん、風邪を引くといけませんよ——シャツでもげましょう」と言って、正太は豊世の方を見て、「股引も出して進げな」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼はど我家に帰りれると見ゆる態度にて、傱々と寄りて戸をけんとしたれど、啓かざりければ、かのしと謂ふ声して
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
かくて曲者は間近の横町にりぬ。うじてげ得たりし貫一は、一時に発せる全身の疼通に、精神く乱れて、ば前後を覚えざらんとす。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
來年またつてはないから、隨分けて」とつた。つて時節には、宗助はもうれなくなつてゐたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ペツポ怒りて、なる女かな、この木履もてそちが頭に、ピアツツア、デル、ポヽロの通衢のやうなる穴を穿けんと叫びぬ。
「外国の土に善くふからと云つてその木をすぐ日本へ持つて来て植ゑると云ふ事は間違つてゐる。日本には日本の桜がある。」
坦々たる古道の尽くるあたり、荊棘路をぎたる原野にて、これが開拓を勤むる勇猛の徒をす者はらずむば惰なり。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
最後におもなる女優又來りて、それの詞の韻脚はりにくし、あの韻をば是非とものこゑにして賜はれといふ。
母子の為には幾許なりけん。彼は貫一に就いて半点の疑ひをもれず、唯くまでもき宮に心をして行けり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
と自分は答えたが、まだ余っている餌を、いつもなら土にえて投げ込むのだけれど、今日はこの児にそうかと思って
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
次なる者は、牧者に讓らんとて(その志善かりしかど結べるしかりき)律法及び我とともに己をギリシアのものとなせり 五五—五七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
失敬な奴だ。をつきゃあがった。それから下女がを持って来た。部屋はつかったが、飯は下宿のよりも大分かった。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
『僕は貴女に然う言はれると、心苦しいです。誰だつての際の場処に居たら、那麽位の事をするのは普通ぢやありませんか?』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
くる日は九時頃にようやく起きた。母は未だ寝ている。台所へ出て見ると外の者は皆また山へ往ったとかで、お増が一人台所片づけに残っている。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
秋らしい光線が、枝葉のややえかかった銀杏の街路樹のうえに降りぎ、円タクのげて行く軽いも目につくほどだった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
しまいにはボンヤリしてしまって、ワケのワカラナイばかりがボロボロ落ちて来るんだ。コンナ事ではいけないと思って、せれば焦せるほど筆がいう事を聞かなくなるんだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
弟子の心得となるべき禅門の教訓をもいろいろとめて、仏世のいがたく、正法の聞きがたく、善心の起こしがたく、人身の得がたく
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
串戯をするな、、誰だよ、御串戯もんですぜ。から棒に土足を突込みやがって、人、人の裾を引張るなんて、土、土足でよ、、足ですよ、失礼じゃねえか、、何だな、、誰だな。」
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
けば今宵もか殿稚子りてかむ 〔巻十四・三四五九〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
聖天様には油揚のお饅頭をあげ、大黒様には二股大根、お稲荷様には油揚をげるのは誰も皆知っている処である。
土手さにえる蜀黍南風けて、さしげたをなしてはからへといて、白帆かに上流めてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
算盤ずくで遊山する了見にはなりたくないもの、江戸ッ児の憧憬はここらにこそっておるはずであるのに……。
残されたる江戸 (新字新仮名) / 柴田流星(著)
常人ならばといひてべきに、さはなくてその方に身をてつら/\見るに、くなりしにかゝるものゝあり/\と見ゆるもたゞ人ならじと猶よく見れば
あら、やに無愛想だね。またあのんちゃんのことでも考えてるんだろ。
巴里の秋 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
是れはたしか黒澤翁麿あたりの工夫でありませうか、少數のむつかしい假名から教へて行くと云ふと、との容易しいのは自然に分ると云ふ方法があります。
仮名遣意見 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
はいよ/\たらしく
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
家ごとの炊煙は、けたばかりの町の上へ、のように立ちのぼっていた。大津の宿駅は、湖北から石山までぼかしている朝がすみと、そのな煙の下に見えてきた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこでがいた蓮光寺へ葬りました、他に誰も寺参りをするものがないから、主人が七日までは墓参りに来たが、七日後は打棄りぱなしで、花一本げず
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其様な、君のやうな——』と丑松は省吾の顔を眺めて、『人がげるツて言ふものは、貰ふもんですよ。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「私が、側にいるようになったら、そんな毒なものは、もうげない。そして可愛がってばかりあげる」
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不作のときは、がるように、くわのがって、いくわ所有している、信吉叔父さんは、いにんでいました。
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ここに少憩して付近のを探ぐり、はるかに左方春日山城跡おいで、曠世の英傑上杉輝虎の雄図をび、夕陽斜めに北海の怒濤すの夕闇に、りの物凄き響きをききつつ
何か書いたものを持って来てと云っても帰らないから、五十銭もって、けて見ると、子供の書いたような反故であることなどが度々ありますから
とも玉味噌の豆腐汁、心同志安らかに団坐して食うさ、山茶一時出花に、長き夜の徒然を慰めて囲いの、皮てやる一顆のなさけ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それでもまだわしさが晴れないように、げてある花と水のを両手に持って、次の部屋の縁先へ、その水をさっとこぼすと、縁の端に腰をかけていた沢庵
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
買いたるは手品師にて、観世物にするなりき。身体は利かでもし、にて突く時、手と足きて、と苦痛の声絞らするまでなれば。これにぞ銀六の泣きしなる。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
し、りゆかずば
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
奴のいまだ答えざるに先だちて、御者はきと面をげ、かすかになれる車の影を見送りて
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
葉染ひて、れにし
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
ただようてくるったかい三平汁
サガレンの浮浪者 (新字新仮名) / 広海大治(著)
云う事うにもことうえて、まあんたらことうくだ!
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
常によく見る夢ながら、やし、かし、身にぞ染む。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
凄じい地響をさせて突進して來た列車が停ると、信吾は手づから二等室のけて身輕に降り立つた。乘降の客や驛員が、慌しく四邊を驅ける。汽笛が澄んだ空氣を振はして、汽車は直ぐつた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
盃洗の水をザンブリとけ、鬼小僧はひどく上機嫌、ニヤリニヤリと笑ったが
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
明日、何時頃に使ひをげうぞ!
文章その他 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
夕立ががったばかりである。崖土はすべる。女童の二人は、ようやく河原へ降りて行った。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「うん、そんなら云ってやろう。君は乱暴であの下宿で持てまされているんだ。いくら下宿の女房だって、下女たあ違うぜ。足を出してかせるなんて、威張り過ぎるさ」
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
んでみ、にしてし、くに(五六)らず、(五七)公正ざればせず、禍災げてからざるふ。
と、道場で彼と槍を合せた鉄舟は、殆ど、然たるばかりな驚きに打たれた。
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この自分を、誰かどうにかしてくれんか——えぐようにそう心の底に叫んで、彼はぎょろぎょろと周囲を見まわした。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
緩やかに道糸に送りをくれておいて、水から抜き上げる手際は、我が子ながらっ晴れと感じたのであった。
小伜の釣り (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
商賣女の白粉臭いのにきると、素人娘に眼をつけて、今から七八年前から、江戸で名うての處女り始めた
切て勘當せしに方々彷徨うち少く醫師の道を覺え町内へ來て山田元益と表札門戸を張れどもより庸醫なれば病家は稀々にて生計の立つほど有らざれば内實賭博
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そういう先のてがどことなく心を急がしているので、せっかくN君の東道に立ってくれた鷹ヶ峰の門前町の跡も、光悦寺から見た光悦蒔絵そのままな野趣も、鷹ヶ峰だけにできて他にはできない
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新「だな其様な事をして兄い困るよ、藪を突付いて蛇を出す様な事をいっちゃア困らアな、今お経をげてるから、エーおい兄い、それはそれにして埋めて仕舞おう」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
て私が亜弗利加のサハラの沙漠を探検した時、次のような不思議な又哀れな事件に遭遇ったことがございます。
「君がおがりなさるなら、下宿を出ると二三軒先にありますよ。行つてさう言つたらいいでせう。」
蒼白き巣窟 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
勝家も、山路正国を説かすに香餌をもってした。——即ち越前坂井郡の丸岡城と、その近地わせて十二万石を与えようという約束なのだ。正国はそれに目がんだ。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その代り月給もげてくれないが、いくら月給を昇げてくれてもこういう取扱を変じて万事営業本位だけで作物の性質や分量を指定されてはそれこそ大いに困るのであります。
道楽と職業 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
真中高々としてれし声
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
「勝ちさびに天照大御神営田め、また大嘗きこしめす殿にまり散らしき」
神話と地球物理学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ロミオ てい、を、もっと/\。さうでいと「った」とぶぞよ。
勇気ばかりでなく、智恵もすぐれてゐるニナール姫は、そんなぶないことをする代りに、別に安全な方法を考へ出して、アルライや、馬賊たちのすることをこつそりと見てゐました。
ラマ塔の秘密 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
「お煙草は、がりません?」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「旅のお方。先ほどから、気づいてはおりましたが、女一人、父が戻るまでは、お上げ申すわけには参りませぬが、この雪に、そんな所においでなされては、凍え死にまする。——土間へ這入って、芋粥なと召しがりませ」
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女は苦しげにものをげていた。早く帰れとは云わずに、瞳をうるませた女であった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
『漢書』に漢武守宮を盆で匿し、東方朔てしめると、竜にしては角なく蛇にしては足あり、守宮か蜥蜴だろうとてたので、十疋を賜うたとある。蜥蜴を竜に似て角なきものと見立てたのだ。
そして四辺にはとてもぶりのよい、見上げるような大木がぎッしりとんでりましたが、そのの一きい老木には注連縄ってあり、そしてその白木造りの
前夜訪ねて来て書式を聞いて行つたのだから、けて見なくても解職願な事は解つてゐる。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
日浮びてを重ね、雲散りてまず。を連ね穗をはすすことを絶たず、を列ね、を重ぬるに空しき月無し。名は文命よりも高く、徳は天乙にれりと謂ひつべし。
ただこの一夜を語りかした時の二葉亭の緊張した相貌や言語だけが今だに耳目の底に残ってる。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
大庭 そこはつたかいかい?
五月晴れ (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
もうく息が白く見えます。品川の海がけ始めて、驛馬の鈴の音。
相逢無語翻多恨 いてって多恨
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
この批評家の人格の野鄙らさ、こせこせした誹謗と毒舌、思いあがった冷酷な機智、一口にいえばその発散する「検事みたいな悪臭」に、チェーホフは嘔吐をもよおしたのである。
ひっつめの昔も子供臭く、は出し、前髪は幅広にとり、鏡も暇々に眺め、剃刀も内証でて、長湯をしても叱られず、思うさまき、爪のも奇麗に取って、すこしは見よげに成ました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
暗に私にてつけて散三に当り散らした。
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
ところがその後、予備門(今の高等学校)の生徒控室でゆくりなくもこの五分刈の巨頭君にって、喫驚してに傍人にいて、初めてこれが石橋助三郎という人であると教えられた。
船へ乗ろうとすると、又重さんが首を縊ろうとしてえたから、また助けて船へ入れると、オヤお嬢さん、オヤ番頭かと云って主従うというは妙な事ではないか、そこで己の考えには
大長谷の若建の命長谷朝倉の宮にましまして、天の下治らしめしき。天皇、大日下の王が妹、若日下部の王にひましき。
この御子は、高木の神の女萬幡豐秋津師比賣の命にひて生みませる子、天の火明の命、次に日子番邇邇藝の命二柱にます。
ここにすなはちその海邊の波限に、鵜の羽を葺草にして、産殿を造りき。ここにその産殿、いまだ葺き合へねば、御腹のきにへざりければ、産殿に入りましき。
然れども後には、その伺見たまひし御心を恨みつつも、ふる心にえへずして、その御子をしまつるに因りて、その玉依毘賣に附けて、歌獻りたまひき。その歌
ここに八上比賣、八十神に答へて言はく、「吾は汝たちの言を聞かじ、大穴牟遲の神にはむ」といひき。
次に比賣の命は、伊勢の大神の宮をき祭りたまひき。次に伊許婆夜和氣の王は、沙本の穴本部の別が祖なり。次に阿耶美都比賣の命は、稻瀬毘古の王にひましき。
三方にあるれた庭には、夏草が繁って、家も勝手の方は古い板戸がれていたり、根太板んでいたりした。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
いよいよ住むとなると、れたようなその家にも不足があった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
内典興隆さむとふ。方将寺刹を建てむときに、めて舎利を求めき、時に、汝が祖父司馬達等便ち舎利をりき。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
乙酉、天皇皇后及び草壁皇子尊大津皇子高市皇子河島皇子忍壁皇子芝基皇子してく、れ今日等とひて、千歳の後に事無からむとす。奈之何
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
土塊かぬ身體からはかなつてうてえた。沿びた襤褸衣物したのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
おつぎは當面けるのにはきつける土砂つて不快であつた。手拭くつて沿びせるれるのをつた。それでももとは疎略ではなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ふといたお政の声に、怖気の附いた文三ゆえ、吃驚して首をげてみて、安心した※お勢が誤まッて茶をしたので有ッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
と云わして置いて、お勢は漸く重そうに首をげて、世にも落着いた声で、さもにべなく
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
魚市場に上荷げてあつたもない黒砂糖の桶に腰をかけて
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
さずをせ。ささ。 (歌謠番號四〇)
巻八(一四六五)に、藤原夫人の、「霍公鳥いたくな鳴きそ汝が声を五月の玉にくまでに」
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
まだらもられてないは、黄褐色るい反射して、處々も、ふまではとさなかなの四五ひをつてるのみである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その後この付近は復興も遅々として進まず、寺はいよいよ荒れていくばかりですが、今は三ヶ寺とも、相当な住職と寺男とがって、檀家の評判もよいということであります。
墓地の殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
炭を買うからばかり貸せといったら一俵位なら俺家の酒屋で取って往けとなこと言うから直ぐ其家で初公の名前で持て来たのだ。それだけあれば四五日はるだろう
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
孔子、王道を行なわんと欲して東西南北し、七十たびしたれども、う所なかりき。故に衛の夫人と弥子瑕とに因りて、その道を通ぜんと欲せり。(『淮南子』、泰族訓)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
不意に呼びかけられて、右手に編笠をげるうちにも、左手は一刀の鯉口を、こう栂指で押えていようといったみは、持ちか、要心深さがさせるか、とに容易ならぬ心掛の若者です。
十字架観音 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「だって、かれしかれ事件さえ起れば、あなたの懐中へお宝は流れ込むんで」
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
脊の高い、血色のよい、綺麗にてられた紳士で、その澄んだ目、輝く頬、——と、ベーカー街の霧の中からは遥に離れた処に生活している人に相違ないと思われた。
照ちやんはげえ/\げ乍ら一日苦しんで居た。
この寄宿舎は食事だけは藩命の者とらざる者とを問わず、藩より支給せられて、多くは賄方が請負で仕出をしていたが、あるいは小使をして拵えさせた時もあった。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
對手の心事、酒代にありと見て取つた若紳士は、事の組し易きを喜んで、手早く握つた銀貨、二枚、三枚、光る物手をすべつて男の掌に移るよと見る間に「」と叫んで紳士は身を轉換した。
二十三夜 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
もし君が僕の言うことを聞く気があるなら、一つ働いて通る量見になりたまえ。何か君は出来ることがあるだろう——まあ、歌を唄うとか、御経をげるとか、または尺八を吹くとかサ。
朝飯 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
口張ってう能わず、また何ぞ老耼を規さんや(『荘子』)。
、世も許し、人も許し、何よりも自分も許して、今時も河岸をぞめいているのであったら、ここでぷッつりと数珠を切る処だ!……思えば、むかし、夥間の飲友達の、遊びけて
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
で、恋なればこそなき身を屈して平生の恩顧を思ふての美くしき姫を麿に周旋せいと荒尾先生に仰せられた。荒尾先生ほとほと閉口した。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
少女は又きて坐せり。にアヌンチヤタの我に語りし希臘の神女も、石彫の像なれば瞻視をばきたるべし。今我が見るところは殆ど全くこれにへりとやいふべき。
かれ後に佐久夜毘賣、まゐ出て白さく、「みて、今む時になりぬ。こは天つ神の御子、に産みまつるべきにあらず。かれす」
そして、第一にはれるのが、此紐をといた女である。さうして、其人が后になるのである。だが此事は、もう奈良の頃は忘れられて了ひ、此行事以後、御子を育てる所の、乳母の役になつた。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
撲られる苦痛で、典膳とお浦とは身悶えし、身悶えするごとに、二人の体は、宙で、じれたりじれたりし、額や頤をぶっつけ合わせた。そういう二人の顔は、窓の高さに存在った。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
二人は、こう言いうと、童子を真中にして庭後へ出た。
後の日の童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
まだし、けきは鴻荒へり。
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
まだし、けきは鴻荒へり。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
内儀は白糸の懐に出刃をみし片袖をてて、引っみたるままれんとするを、畳み懸けてそのり着けたり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お今はふと想い出したように頭をげた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
彼をせしに任せて、起したりしを投倒せば、腰部創所を強くてて、得堪へずき苦むを、不意なりければ満枝はひて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
げるが、徳富蘇峰氏の「近世日本国民史」元禄時代中篇
寺坂吉右衛門の逃亡 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
我が国外交の状態につき、近くの感ずる処をぐれば、曩日に朝鮮変乱よりして、日清の関係となり、その談判は果して、儂ら人民を満足せしむる結果を得しや。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
しばらくして、浦子はぼやの洋燈の心をげて、くなったに、宝石輝く指のを、ちょっとに触ったが、あらためてまた掻上げる。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「お目にかかったついでに、重松様に、一日も早く下手人がげられるように、よくあっしからも頼んでおこう」
治郎吉格子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
げて姐娥と共に語らんと欲す
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
人を以て蟹にかざるべけんやと、独り合点これを久しゅうせし内、かの親切な蟹の歩み余りに遅く、時々立ち留まりもするをり熟視すると何の事だ、半死の蟹の傷口に自分の口を
今はへ難くて声も立ちぬべきに、始めて人目あるをりてしたりと思ひたれど、所為無くハンカチイフをく目にてたり。静緒の驚駭は謂ふばかり無く
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
阿宝は車の中から孫を見つけて、しんなりした手でげて、目もはなさずに見つめた。孫はますます心を動かされて後から従いて往った。阿宝はとうとう侍女に言いつけて孫に尋ねさした。
阿宝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
紅蓮大紅蓮という雪の地獄に、に縛られて、胸に庖丁をてられながら、を求めてえるとも見える。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
市場とばかりぢぢむさい匂ひをげる着物の下に
そうして二人の周囲に散在る物といえば、五郎蔵の乾児たちの死骸であった。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『大学様、おしとねを、おて遊ばしませ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鈎をおろすにりて、大事とること総て此の如くなれば、一旦懸りたる魚は、必ず挙げざる無く、大利根の王と推称せらるるもりなり。
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)
御幣担ぎの多い関西に美しいローマンチックな迷信に富む京都地方では、四季に空に日在って雨降る夕立を呼んで、これを狐の嫁入と言う
菜の花物語 (新字新仮名) / 児玉花外(著)
淮南子』またいう、〈鶏はまさにけんとするを知り、鶴は夜半を知る、その鳴高亮、八、九里に聞ゆ、雌は声やや下る、今呉人園囿中および士大夫家の皆これを養う
「でも、狂人になるには何か仔細があるでしょう。」と、冬子は目眦げて追窮した。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「大將だらうが兵隊だらうが御酒のよう飮めんやうな男は一人前とはいはれへん。さ、三田公、飮まん人はほつといて、こちらはこちらで飮みまほ。おゝつ。足袋脱がして貰ひまつせ。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
夢の市郎兵衛も町の英雄なら、船河原町の兵二郎も町の英雄だったかも知れません。それがえなくも殺されて死んでいたというのです。
やがて地下に潜って検挙げられた人だ。死刑廃止論の古典であるベッカリヤを訳して詳しい研究をつけて出版したことは、記憶されねばならぬ。
社会時評 (新字新仮名) / 戸坂潤(著)
主婦さんは例の冷し藥の土鍋に藥をけるらしく
赤い鳥 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
ふれてりて
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
◯いつも夜中、警報中に「おい、かりついとるぞ!」「灯かり消せ!」とどなり立てている丘の下の町に、きょうはどっと歓声があがるのを聞いた。
海野十三敗戦日記 (新字新仮名) / 海野十三(著)
導者は我等一行を引きて此火殼ましめたるに、足跡ぶるが如く、我等の靴の黒き地に赤きを印するさま、橋上の霜を踏むに似たり。處々に斷文ありて、底なる火を透し見るべし。
ぶるのほとり垂れひしづめば
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
その名を商家の帳簿に題し、家を立つる時祀り、油を像にかけ、餅や大根を供うるなどよく大黒祭に似る。また乳脂でげた餅を奉るは本邦の聖天の油煠げ餅に酷似す。
無尽蔵にいる兎や狐を狩り取ることもいと容易すければ、その肉をぶることも焼くことも大して手間は取らなかったが、私の目指す森林の奥まで持ち運ぶ方法に苦しんだ。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
同胞新聞の楼上なる、編輯室暖炉には、四五の記者の立ちて新聞をさるあり、椅子にりて手帳をへすあり、今日の勤務の打ち合はせやすらん
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ヂュリ りをめてげうために。とはいへ、それも、畢竟は、しいからのこと、げたいとしいとの、られぬ。
そしてギヤルソンは隣の化粧部屋へ通ふ戸、談話室との間に垂れたなどを皆開けた。バルコンもある。棕櫚竹の大きい鉢が二つ置いてあつた。わたしはバルコンへ出た。目の下が水である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
 絵本ども病める枕を囲むとも母を見ぬ日は寂しからまし 人形は目開きてあれど病める子はたゆげに眠る白き病室
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)
くはないので、ぱちくり/\いてても、えるになつて、天井卓子段々えて心細さ。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
けれども、それは、かせない……
武「名乗って出てお上の御処刑を受けた跡でお題目の一遍もげてお呉れ」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
山地向陽の草間に生じて一株に一条ないし三条の茎が出て直立し斜めに縦脈のある狭長葉を互生し茎と共に手ざわりらき毛を生ずる。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
「剛さん、マ、何を貴郎」と梅子はサツと、かめぬ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「もとどりをげてくれい」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ギゾーの古い事は言うまでもないが。ギゾーがかの錯雑した欧羅巴の歴史の事実をく綾にんで概括した、あの力というものは非常なものである。
今世風の教育 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
開戦にだって、火災にったのは、ともすれば他を恃みたくなる雑念を焼き払って、一層、われわれの信念を強固にしてくれたようなものだ。その意味で祝杯を
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
て父の通夜過ぎの晩に不忍池の中之島の蓮中庵で、お雛妓かの子にえた言葉を思い出し、わたくしの方から逸作を誘い出すようにして、かの女をげてやりに行った。
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
でも説明出來たものに』とちやんがひました、(此所少時大變きくなつたので、もなく大膽れて)、は十げてよ。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
海の底かのように、庭は薄蒼く月光に浸っていた。庭は、まことに広く、荒廃れていた。庭の一所に、頼母の眼を疑がわせるような、物象が出来ていた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
鍾繇は、魏の大老である。野に隠れたる大人物とは、いったい誰をさしていうのか。叡帝忌憚なくそれをげよといった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
問屋の方をすっかり封ぜられた磯野は、前のように外を遊びるいていてばかりもいられなかった。碁敵や話し相手にえている叔父も、磯野の寄りついて来るのを、結句んでいた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
れはらねどにやまれし學士ひし半句れず、此袖をかくらへてつとしかばかへりんとひながらにせられしのおくことは出來
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
濤声松林を洩れて襲ひ、海風清砂を渡つて来る。童子の背は渋を引きたる紙の如く黒く、少娘の嬌は半躰をらわして外出するによりて損せず。
客居偶録 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
勇吉は、太陽がきらきらする、見上げて、いました。が、のように、っていきました。
真昼のお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
は、いがけない反対あって、たがいに見合わせました。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
アンドラダは、立場をかしてくれる人を失い、それゆえセシル(バアリイ)もだんだんアンドラダをスペインに買収された男と睨むにいたったのである。
「およしだって、んたは私になんでも御よしと云う事は出来ないと思ってらっしゃい。エエそうだ私は世の中の男をおどしてビックリさせて頓死させるために生れて来たんですもの——」
お女郎蜘蛛 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
アカいアべにぶつかったア
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
めて領伏し、身動きもせでしばらく横たわりたりしが、ようようを返して、がっくりとれ、やがて草の根を力におぼつかなくも立ちがりて
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
石原の踏み込んだ処を見ると、泥はの上までしか無い。のように足をげては踏み込んで、ごぼりごぼりと遣って行く。少し深くなるかと思うと、又浅くなる。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
言いてて、部屋のなかに、ごろりと寝転んだ、碌さんの去ったあとに、圭さんは、黙然と、げて、奈落から半空に向って、真直に立つ火の柱を見詰めていた。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
義人の妝飾は「髪をみ金を掛けまた衣〔を着〕るがごとき外面の妝飾にあらず、ただ心の内のたる人すなわちることなき柔和恬静なる霊」
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
甚しきは且つ一臂袒せざれば、ち鹿馬の奸にいて、遠く豺狼の地にせられ、朝士之がために寒心す。また且つ平民の膏腴に貪食するに任す。
続黄梁 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そして犯行後数時間目にげられたのだが、警官から肩を押えられると同時に、何等悪びれた風もなく、自分が犯人であることをまっすぐに自白してしまって、しかしそれ以来
無駄骨 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
失礼でございますけれど差上げとうございます、ねえお父様、進上げたっていいでしょう、と取りなしてくれた。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一歩をやまれば涙であるきわまれる明朗、直截は現代人の同感されたる微笑である。
燕王の言に曰く、始め難にう、むを得ずして兵を以てを救い、誓って奸悪を除き、宗社を安んじ、周公の勲を庶幾せんとす。わざりき少主予が心をとせず、みずから天に絶てりと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
彷徨ってそこ迄行ったのであった。詐欺師と邂逅ったロハ台へ、私は一人で腰をかけていた。生暖かい夜風、咽るような花の香、春蘭の咲く季節であった。噴水はすでに眠っていた。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
贔屓にして五六度呼びました………すると美代吉はあなた様と深く云い交してある事をの芸者から聞きましたゆえ、何うぞしてわして遣りたいと
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
糸子ひのにぴつたりとせつあやしのことよとそばだつれば、松野高調子らばかしらせん御歸邸のうへ御主君緑君御傳ひたし、糸子契約良人とは
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
め見れば、鈎※、綸など、れに紊れ、処々に泥土さへ着きて、前回の出遊に、雪交りの急雨にひ、手の指みて自由利かず、其のまゝ引きくるめ、這々の体にて戻りし時の
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
と、彼の左側に居たレオは、突然ぬつくと立ち上つたが、煙を出すために少しばかりけて置いた戸の隙間からすり抜けて外の方へ出て行つた。それから急にけたたましい短い声で吠え出した。
そして、今夜にも火事が打始らねえ者でもえといふので、若い者がから学校へ寄りつて、喞筒の稽古をて居るんでごわす。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
アオいオラを見イたら
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
華美の戰を耀ける其双脚に穿ちつゝ
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
それとも、まり手輕ったとおひなさるやうならば、をして、さうにはう、たとひお言寄りなされても。さもなくば、世界かけてとははぬ。
また鄒陽の書に、〈蛟竜首をげ、翼を奮えばすなわち浮雲出流し、雲霧集まる〉とあれば、漢の世まで、常の竜も往々有翼としたので、『山海経』に、〈泰華山蛇あり肥遺と名づく