“先刻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さっき63.9%
さつき22.6%
せんこく6.6%
さき2.8%
さきほど1.8%
さきがた0.5%
サツキ0.4%
さきに0.2%
さッき0.2%
いましがた0.2%
さいぜん0.2%
さきた0.2%
きつき0.1%
さツき0.1%
いま0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先刻(さっき)と反対です。レッドの身体を本庁で縫い合わせたとき、肩の肉が途中で落したものか無かったため、穴ぼこになっているのです。
一九五〇年の殺人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その時に、彼は自分よりも先きに、先刻(さつき)の老婆が蒼惶(さうくわう)として、飛び付くやうに、その空いた座席に縋り付いて居るのを見たのである。
我鬼 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
と泣々(なく/\)ずっと起(た)って来ますと、先刻(せんこく)から此の様子を聞いていまして、気の毒になったか、娘のおいさが紙へ三円包んで持ってまいり
先刻(さき)に干したる湯呑の中へ、吸子の茶の濃くなれるを、細く長くうつしこみて、ぐっと一口飲みたるが、あまり苦かりしにや湯をさしたり。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ええ先刻(さきほど)も申しました通り、私事は西川正休、いささか天文の学を学び、幕府に仕えまして天文方、お見知り置かれくださいますよう」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「今日は鰹が大分獲れる相な、先刻(さきがた)たんとあつたのでお父さん等、町へ船で持つて行つてござつたさうや。」とお桐が言つた。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
先刻(サツキ)から、聞えて居たのかも知れぬ。あまり寂けさに馴れた耳は、新な聲を聞きつけよう、としなかつたのであらう。だから、今珍しく響いて來た感じもないのだ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
血汐(ちしほ)は先刻(さきに)脛(はぎ)を伝ひて足の裏を染めたれば、其(そ)が天井に着くとともに、怨恨(うらみ)の血判(けつぱん)二つをぞ捺(お)したりける。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「貴方(あなた)、御飯が食べられて? 私(あたし)何ぼ何でも喰べられなかったわ、余(あんま)り先刻(さッき)詰込んだもんだから。」
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
その今日になった先刻(いましがた)、勘助があわただしくとび込んで来て、貝十郎と配下二人が、用ありそうに雑踏の城下をしのびやかに歩いて行ったと告げた。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と正直に答えますと、暫く私どもの顔を見上げておりました非人は、先刻(さいぜん)、呉れてやった味噌チリの面桶(めんつう)を筵(むしろ)の蔭から取出しました。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
『先刻(さきた)、俺ア來る時、巡査ア彼家(あすこ)へ行つたけどら。今日檢査の時ア裏の小屋さ隱れたつけア、誰か知らせたべえな。昨日から顏色(つらいろ)ア惡くてらけもの。』
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
豊後が理由(わけ)を訊くと、先刻(きつき)忠成は道の通りがかりに、腹が空いて困るから、湯漬(ゆづけ)なりと振舞つて欲しいと言つて、座敷に上り込み、主人も家来も負けず劣らず大食(おほぐひ)をして帰つた後(あと)だと解つた。
先刻(さツき)小屋(こや)へ入(はい)つて世話(せわ)をしましたので、ぬら/\した馬(うま)の鼻息(はないき)が体中(からだぢゆう)へかゝつて気味(きみ)が悪(わる)うござんす。丁度(ちやうど)可(よ)うございますから私(わたし)も体(からだ)を拭(ふ)きませう
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
「先刻(いま)の奴らがやって来て、また虐めないものでもない。遠慮をするな、送ってやろう」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)