トップ
>
先刻
>
さいぜん
ふりがな文庫
“
先刻
(
さいぜん
)” の例文
と正直に答えますと、暫く私どもの顔を見上げておりました非人は、
先刻
(
さいぜん
)
、呉れてやった味噌チリの
面桶
(
めんつう
)
を
筵
(
むしろ
)
の蔭から取出しました。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
……私はそれから裏口の
梔子
(
くちなし
)
の蔭に
莚
(
むしろ
)
を敷きまして、
煙管
(
きせる
)
を
啣
(
くわ
)
えながら
先刻
(
さいぜん
)
の
蒸籠
(
せいろ
)
の
繕
(
つくろ
)
い残りを
綴
(
つづ
)
くっておりましたが、そこから梔子の枝越しに、離家の座敷の
内部
(
ようす
)
が
真正面
(
まむき
)
に見えますので
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
“先刻”の意味
《名詞・形容動詞》
先程。ちょっと前。
以前から。すでに。とっくに。
(出典:Wiktionary)
先
常用漢字
小1
部首:⼉
6画
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
“先刻”で始まる語句
先刻程