“蒸籠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいろう68.6%
せいろ31.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鰺の蓼蒸しと申すのは大きい鰺を三枚に卸して蒸籠せいろうで蒸して細かく切った蓼を上へかけてまた少し蒸してそれへ白ソースをかけます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
平次はなほも家の中を搜しましたが、やがて、奧の一と間の床下に、嚴重な蒸籠せいろうを組んで、其處に千兩箱が三つあることを發見しました。
やがて蒸籠せいろといふものにれてしたおこめがやはらかくなりますとおばあさんがそれをうすなかへうつします。ぢいやはきねでもつて、それをつきはじめます。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
やりかけておりました蒸籠せいろ修繕つくろいを片づけまして、煙草を一服吸うてから草鞋穿わらじばきのまま出かけましたのが、かれこれ四時頃で御座いましつろうか。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)