“重箱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅうばこ52.4%
おぢう14.3%
じゅう14.3%
ぢうばこ9.5%
ぢゆうばこ9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、こまってべそをかきました。するうち、ふとなにおもいついたとみえて、いきなりお重箱じゅうばこをかかえて、本堂ほんどうして行きました。
和尚さんと小僧 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
實家でも少し何とか成つて居たならばお前の肩身も廣からうし、同じくでも少しは息のつけやう物を、何を云ふにも此通り、お月見の團子をあげやうにも重箱おぢうからしてお恥かしいでは無からうか
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何か、お重箱じゅうにつめた食べ物らしいものを抱えて、折々、ここの二階を訪れるお次が、ちょうどそこへ来あわせた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
重箱ぢうばこに入風呂敷ふろしきに包みて和吉に脊負せおはせて待間まつま程なく長三郎は身姿みなりを繕ひ部屋の中より立出たちいで來り兩親始め忠兵衞にも挨拶あいさつ成て和吉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大抵たいていうちではこめ菱餅ひしもちすのが常例じやうれいであるが勘次かんじにはさういふひまがないのでおつぎはわづか小豆飯あづきめしたい重箱ぢゆうばこもつつたのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)