楠山正雄
1884.11.04 〜 1950.11.26
“楠山正雄”に特徴的な語句
味方
食卓
来
猿
出
思
天子
姫
前
上
見
大将
武士
祝
原
少女
預
弟子
飢
観音
栗
犬
買
下
何
時
帰
匹
満足
心臓
布団
舟
縄
弟
杯
役人
柿
海
立
妃
和尚
貸
箱
馬
迷
年
寺
想像
銀貨
慣
著者としての作品一覧
赤い玉(新字新仮名)
読書目安時間:約4分
これも大国主命が、八千矛をつえについて、国々をめぐって歩いておいでになる時のことでした。ある時摂津国の難波の津までおいでになりますと、見慣れない神さまが、海を渡って向こうからやって …
読書目安時間:約4分
これも大国主命が、八千矛をつえについて、国々をめぐって歩いておいでになる時のことでした。ある時摂津国の難波の津までおいでになりますと、見慣れない神さまが、海を渡って向こうからやって …
安達が原(新字新仮名)
読書目安時間:約7分
むかし、京都から諸国修行に出た坊さんが、白河の関を越えて奥州に入りました。磐城国の福島に近い安達が原という原にかかりますと、短い秋の日がとっぷり暮れました。 坊さんは一日寂しい道を …
読書目安時間:約7分
むかし、京都から諸国修行に出た坊さんが、白河の関を越えて奥州に入りました。磐城国の福島に近い安達が原という原にかかりますと、短い秋の日がとっぷり暮れました。 坊さんは一日寂しい道を …
一寸法師(新字新仮名)
読書目安時間:約12分
むかし、摂津国の難波という所に、夫婦の者が住んでおりました。子供が一人も無いものですから、住吉の明神さまに、おまいりをしては、 「どうぞ子供を一人おさずけ下さいまし。それは指ほどの …
読書目安時間:約12分
むかし、摂津国の難波という所に、夫婦の者が住んでおりました。子供が一人も無いものですから、住吉の明神さまに、おまいりをしては、 「どうぞ子供を一人おさずけ下さいまし。それは指ほどの …
一本のわら(新字新仮名)
読書目安時間:約12分
むかし、大和国に貧乏な若者がありました。一人ぼっちで、ふた親も妻も子供もない上に、使ってくれる主人もまだありませんでした。若者はだんだん心細くなったものですから、これは観音さまにお …
読書目安時間:約12分
むかし、大和国に貧乏な若者がありました。一人ぼっちで、ふた親も妻も子供もない上に、使ってくれる主人もまだありませんでした。若者はだんだん心細くなったものですから、これは観音さまにお …
牛若と弁慶(新字新仮名)
読書目安時間:約9分
むかし源氏と平家が戦争をして、お互いに勝ったり負けたりしていた時のことでした。源氏の大将義朝には、悪源太義平や頼朝のほかに今若、乙若、牛若、という三人の子供がありました。ちょうどい …
読書目安時間:約9分
むかし源氏と平家が戦争をして、お互いに勝ったり負けたりしていた時のことでした。源氏の大将義朝には、悪源太義平や頼朝のほかに今若、乙若、牛若、という三人の子供がありました。ちょうどい …
浦島太郎(新字新仮名)
読書目安時間:約12分
むかし、むかし、丹後の国水の江の浦に、浦島太郎というりょうしがありました。 浦島太郎は、毎日つりざおをかついでは海へ出かけて、たいや、かつおなどのおさかなをつって、おとうさんおかあ …
読書目安時間:約12分
むかし、むかし、丹後の国水の江の浦に、浦島太郎というりょうしがありました。 浦島太郎は、毎日つりざおをかついでは海へ出かけて、たいや、かつおなどのおさかなをつって、おとうさんおかあ …
瓜子姫子(新字新仮名)
読書目安時間:約6分
むかし、むかし、おじいさんとおばあさんがありました。ある日おじいさんは山へしば刈りに行きました。おばあさんは川へ洗濯に行きました。おばあさんが川でぼちゃぼちゃ洗濯をしていますと、向 …
読書目安時間:約6分
むかし、むかし、おじいさんとおばあさんがありました。ある日おじいさんは山へしば刈りに行きました。おばあさんは川へ洗濯に行きました。おばあさんが川でぼちゃぼちゃ洗濯をしていますと、向 …
大江山(新字新仮名)
読書目安時間:約11分
むかし源頼光という大将がありました。その家来に渡辺綱、卜部季武、碓井貞光、坂田公時という四人の強い武士がいました。これが名高い、「頼光の四天王」でございます。 そのころ丹波の大江山 …
読書目安時間:約11分
むかし源頼光という大将がありました。その家来に渡辺綱、卜部季武、碓井貞光、坂田公時という四人の強い武士がいました。これが名高い、「頼光の四天王」でございます。 そのころ丹波の大江山 …
和尚さんと小僧(新字新仮名)
読書目安時間:約6分
大そうけちんぼな和尚さんがありました。何かよそからもらっても、いつでも自分一人でばかり食べて、小僧には一つもくれませんでした。小僧はそれをくやしがって、いつかすきを見つけて、和尚さ …
読書目安時間:約6分
大そうけちんぼな和尚さんがありました。何かよそからもらっても、いつでも自分一人でばかり食べて、小僧には一つもくれませんでした。小僧はそれをくやしがって、いつかすきを見つけて、和尚さ …
鬼六(新字新仮名)
読書目安時間:約5分
ある村の真ん中に、大きな川が流れていました。その川は大へん流れが強くて速くて、昔から代々、村の人が何度橋をかけても、すぐ流されてしまいます。村の人たちも困りきって、都で名だかい大工 …
読書目安時間:約5分
ある村の真ん中に、大きな川が流れていました。その川は大へん流れが強くて速くて、昔から代々、村の人が何度橋をかけても、すぐ流されてしまいます。村の人たちも困りきって、都で名だかい大工 …
姨捨山(新字新仮名)
読書目安時間:約10分
むかし、信濃国に一人の殿様がありました。殿様は大そうおじいさんやおばあさんがきらいで、 「年寄はきたならしいばかりで、国のために何の役にも立たない。」 といって、七十を越した年寄は …
読書目安時間:約10分
むかし、信濃国に一人の殿様がありました。殿様は大そうおじいさんやおばあさんがきらいで、 「年寄はきたならしいばかりで、国のために何の役にも立たない。」 といって、七十を越した年寄は …
かちかち山(新字新仮名)
読書目安時間:約9分
むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがありました。おじいさんがいつも畑に出て働いていますと、裏の山から一ぴきの古だぬきが出てきて、おじいさんがせっかく丹精をしてこし …
読書目安時間:約9分
むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがありました。おじいさんがいつも畑に出て働いていますと、裏の山から一ぴきの古だぬきが出てきて、おじいさんがせっかく丹精をしてこし …
雷のさずけもの(新字新仮名)
読書目安時間:約5分
むかし、尾張国に一人のお百姓がありました。ある暑い夏の日にお百姓は田の水を見に回っていますと、急にそこらが暗くなって、真っ黒な雲が出てきました。するうち雲の中からぴかりぴかり稲妻が …
読書目安時間:約5分
むかし、尾張国に一人のお百姓がありました。ある暑い夏の日にお百姓は田の水を見に回っていますと、急にそこらが暗くなって、真っ黒な雲が出てきました。するうち雲の中からぴかりぴかり稲妻が …
神田界隈(新字新仮名)
読書目安時間:約11分
「芝で生まれて神田で育ち」というふるい文句があるが、私は芝でこそ生まれないが、ついそのお隣り区の銀座で生まれて十三年、早く明治三十年代に、その時分、駿河台の、多分いまの明大校舎の辺 …
読書目安時間:約11分
「芝で生まれて神田で育ち」というふるい文句があるが、私は芝でこそ生まれないが、ついそのお隣り区の銀座で生まれて十三年、早く明治三十年代に、その時分、駿河台の、多分いまの明大校舎の辺 …
金太郎(新字新仮名)
読書目安時間:約8分
むかし、金太郎という強い子供がありました。相模国足柄山の山奥に生まれて、おかあさんの山うばといっしょにくらしていました。 金太郎は生まれた時からそれはそれは力が強くって、もう七つ八 …
読書目安時間:約8分
むかし、金太郎という強い子供がありました。相模国足柄山の山奥に生まれて、おかあさんの山うばといっしょにくらしていました。 金太郎は生まれた時からそれはそれは力が強くって、もう七つ八 …
葛の葉狐(新字新仮名)
読書目安時間:約22分
むかし、摂津国の阿倍野という所に、阿倍の保名という侍が住んでおりました。この人の何代か前の先祖は阿倍の仲麻呂という名高い学者で、シナへ渡って、向こうの学者たちの中に交ってもちっとも …
読書目安時間:約22分
むかし、摂津国の阿倍野という所に、阿倍の保名という侍が住んでおりました。この人の何代か前の先祖は阿倍の仲麻呂という名高い学者で、シナへ渡って、向こうの学者たちの中に交ってもちっとも …
くらげのお使い(新字新仮名)
読書目安時間:約8分
むかし、むかし、海の底に竜王とお后がりっぱな御殿をこしらえて住んでいました。海の中のおさかなというおさかなは、みんな竜王の威勢におそれてその家来になりました。 ある時竜王のお后が、 …
読書目安時間:約8分
むかし、むかし、海の底に竜王とお后がりっぱな御殿をこしらえて住んでいました。海の中のおさかなというおさかなは、みんな竜王の威勢におそれてその家来になりました。 ある時竜王のお后が、 …
瘤とり(新字新仮名)
読書目安時間:約10分
むかし、むかし、ある所に、一人のおじいさんがありました。右のほおにぶらぶら大きな瘤をぶら下げて、始終じゃまそうにしていました。 ある日、おじいさんは山へ木を切りに行きました。にわか …
読書目安時間:約10分
むかし、むかし、ある所に、一人のおじいさんがありました。右のほおにぶらぶら大きな瘤をぶら下げて、始終じゃまそうにしていました。 ある日、おじいさんは山へ木を切りに行きました。にわか …
猿かに合戦(新字新仮名)
読書目安時間:約7分
むかし、むかし、あるところに、猿とかにがありました。 ある日猿とかにはお天気がいいので、連れだって遊びに出ました。その途中、山道で猿は柿の種を拾いました。またしばらく行くと、川のそ …
読書目安時間:約7分
むかし、むかし、あるところに、猿とかにがありました。 ある日猿とかにはお天気がいいので、連れだって遊びに出ました。その途中、山道で猿は柿の種を拾いました。またしばらく行くと、川のそ …
舌切りすずめ(新字新仮名)
読書目安時間:約9分
むかし、むかし、あるところにおじいさんとおばあさんがありました。 子供がないものですから、おじいさんはすずめの子を一羽、だいじにして、かごに入れて飼っておきました。 ある日おじいさ …
読書目安時間:約9分
むかし、むかし、あるところにおじいさんとおばあさんがありました。 子供がないものですから、おじいさんはすずめの子を一羽、だいじにして、かごに入れて飼っておきました。 ある日おじいさ …
しっぺい太郎(新字新仮名)
読書目安時間:約12分
むかし、諸国のお寺を巡礼して歩く六部が、方々めぐりめぐって、美作国へまいりました。だんだん山深く入っていって、ある村の中に入りますと、何かお祝い事があるとみえて、方々でぺんたらこっ …
読書目安時間:約12分
むかし、諸国のお寺を巡礼して歩く六部が、方々めぐりめぐって、美作国へまいりました。だんだん山深く入っていって、ある村の中に入りますと、何かお祝い事があるとみえて、方々でぺんたらこっ …
ジャックと豆の木(新字新仮名)
読書目安時間:約17分
むかしむかし、イギリスの大昔、アルフレッド大王の御代のことでございます。ロンドンの都からとおくはなれたいなかのこやに、やもめの女のひとが、ちいさいむすこのジャックをあいてに、さびし …
読書目安時間:約17分
むかしむかし、イギリスの大昔、アルフレッド大王の御代のことでございます。ロンドンの都からとおくはなれたいなかのこやに、やもめの女のひとが、ちいさいむすこのジャックをあいてに、さびし …
白い鳥(新字新仮名)
読書目安時間:約8分
むかし近江国の余呉湖という湖水に近い寂しい村に、伊香刀美というりょうしが住んでおりました。 ある晴れた春の朝でした。伊香刀美はいつものようにりょうの支度をして、湖水の方へ下りて行こ …
読書目安時間:約8分
むかし近江国の余呉湖という湖水に近い寂しい村に、伊香刀美というりょうしが住んでおりました。 ある晴れた春の朝でした。伊香刀美はいつものようにりょうの支度をして、湖水の方へ下りて行こ …
殺生石(新字新仮名)
読書目安時間:約7分
むかし後深草天皇の御代に、玄翁和尚という徳の高い坊さんがありました。日本の国中方々めぐり歩いて、ある時奥州から都へ帰ろうとする途中、白河の関を越えて、下野の那須野の原にかかりました …
読書目安時間:約7分
むかし後深草天皇の御代に、玄翁和尚という徳の高い坊さんがありました。日本の国中方々めぐり歩いて、ある時奥州から都へ帰ろうとする途中、白河の関を越えて、下野の那須野の原にかかりました …
祖母(新字新仮名)
読書目安時間:約7分
一青めがね 一雄(かずお)は小学校へ行くようになって、やっと一月立つか立たないうちに、ふと眼病をわずらって、学校を休まなければならなくなりました。 それから毎日、一雄はお医者さまか …
読書目安時間:約7分
一青めがね 一雄(かずお)は小学校へ行くようになって、やっと一月立つか立たないうちに、ふと眼病をわずらって、学校を休まなければならなくなりました。 それから毎日、一雄はお医者さまか …
たにしの出世(新字新仮名)
読書目安時間:約10分
むかしあるところに、田を持って、畑を持って、屋敷を持って、倉を持って、なにひとつ足りないというもののない、たいへんお金持ちのお百姓がありました。それで村いちばんの長者とよばれて、み …
読書目安時間:約10分
むかしあるところに、田を持って、畑を持って、屋敷を持って、倉を持って、なにひとつ足りないというもののない、たいへんお金持ちのお百姓がありました。それで村いちばんの長者とよばれて、み …
田村将軍(新字新仮名)
読書目安時間:約6分
京都に行ったことのある人は、きっとそこの清水の観音様にお参りをして、あの高い舞台の上から目の下の京都の町をながめ、それからその向こうに青々と霞んでいる御所の松林をはるかに拝んだに違 …
読書目安時間:約6分
京都に行ったことのある人は、きっとそこの清水の観音様にお参りをして、あの高い舞台の上から目の下の京都の町をながめ、それからその向こうに青々と霞んでいる御所の松林をはるかに拝んだに違 …
田原藤太(新字新仮名)
読書目安時間:約6分
むかし近江の国に田原藤太という武士が住んでいました。ある日藤太が瀬田の唐橋を渡って行きますと、橋の上に長さ二十丈もあろうと思われる大蛇がとぐろをまいて、往来をふさいで寝ていました。 …
読書目安時間:約6分
むかし近江の国に田原藤太という武士が住んでいました。ある日藤太が瀬田の唐橋を渡って行きますと、橋の上に長さ二十丈もあろうと思われる大蛇がとぐろをまいて、往来をふさいで寝ていました。 …
忠義な犬(新字新仮名)
読書目安時間:約3分
むかし陸奥国に、一人のりょうしがありました。毎日犬を連れて山の中に入って、猪や鹿を追い出しては、犬にかませて捕って来て、その皮をはいだり、肉を切って売ったりして、朝晩の暮らしを立て …
読書目安時間:約3分
むかし陸奥国に、一人のりょうしがありました。毎日犬を連れて山の中に入って、猪や鹿を追い出しては、犬にかませて捕って来て、その皮をはいだり、肉を切って売ったりして、朝晩の暮らしを立て …
鎮西八郎(新字新仮名)
読書目安時間:約19分
八幡太郎義家から三代めの源氏の大将を六条判官為義といいました。為義はたいそうな子福者で、男の子供だけでも十四五人もありました。そのうちで一番上のにいさんの義朝は、頼朝や義経のおとう …
読書目安時間:約19分
八幡太郎義家から三代めの源氏の大将を六条判官為義といいました。為義はたいそうな子福者で、男の子供だけでも十四五人もありました。そのうちで一番上のにいさんの義朝は、頼朝や義経のおとう …
長い名(新字新仮名)
読書目安時間:約4分
ちょんきりのちょんさんのほんとうの名をだれも知りませんでした。何でも亡くなったこの子のおかあさんが、この子の運がいいように何かいい名前をつけようと、三日三晩考えぬいて、病気になって …
読書目安時間:約4分
ちょんきりのちょんさんのほんとうの名をだれも知りませんでした。何でも亡くなったこの子のおかあさんが、この子の運がいいように何かいい名前をつけようと、三日三晩考えぬいて、病気になって …
鵺(新字新仮名)
読書目安時間:約6分
ある時天子さまがたいそう重い不思議な病におかかりになりました。なんでも夜中すぎになると、天子さまのおやすみになる紫宸殿のお屋根の上になんとも知れない気味の悪い声で鳴くものがあります …
読書目安時間:約6分
ある時天子さまがたいそう重い不思議な病におかかりになりました。なんでも夜中すぎになると、天子さまのおやすみになる紫宸殿のお屋根の上になんとも知れない気味の悪い声で鳴くものがあります …
猫の草紙(新字新仮名)
読書目安時間:約13分
むかし、むかし、京都の町でねずみがたいそうあばれて、困ったことがありました。台所や戸棚の食べ物を盗み出すどころか、戸障子をかじったり、たんすに穴をあけて、着物をかみさいたり、夜も昼 …
読書目安時間:約13分
むかし、むかし、京都の町でねずみがたいそうあばれて、困ったことがありました。台所や戸棚の食べ物を盗み出すどころか、戸障子をかじったり、たんすに穴をあけて、着物をかみさいたり、夜も昼 …
ねずみの嫁入り(新字新仮名)
読書目安時間:約4分
むかし、むかし、ある家のお倉の中に、お米を持って、麦を持って、粟を持って、豆を持って、たいそうゆたかに暮らしているお金持ちのねずみが住んでおりました。 子供がないので神さまにお願い …
読書目安時間:約4分
むかし、むかし、ある家のお倉の中に、お米を持って、麦を持って、粟を持って、豆を持って、たいそうゆたかに暮らしているお金持ちのねずみが住んでおりました。 子供がないので神さまにお願い …
はじめに:「青い鳥」訳者序(旧字旧仮名)
読書目安時間:約5分
名だかい「青い鳥」のお芝居を、少年少女の皆さんのためにできるだけやさしく、讀みやすく、物語風に書きやはらげてみました。 「青い鳥」の原作は、六幕十二景といふ長いお芝居で、今から三十 …
読書目安時間:約5分
名だかい「青い鳥」のお芝居を、少年少女の皆さんのためにできるだけやさしく、讀みやすく、物語風に書きやはらげてみました。 「青い鳥」の原作は、六幕十二景といふ長いお芝居で、今から三十 …
鉢かつぎ(新字新仮名)
読書目安時間:約18分
ある時、河内国の交野という所に、備中守実高というお侍がありました。たくさんの田地やお金があって、きれいな奥方を持って、この世の中にべつだん不足のない気楽な身の上でしたが、それでもた …
読書目安時間:約18分
ある時、河内国の交野という所に、備中守実高というお侍がありました。たくさんの田地やお金があって、きれいな奥方を持って、この世の中にべつだん不足のない気楽な身の上でしたが、それでもた …
八幡太郎(新字新仮名)
読書目安時間:約10分
日本のむかしの武士で一番強かったのは源氏の武士でございます。その源氏の先祖で、一番えらい大将といえば八幡太郎でございます。むかし源氏の武士は戦に出る時、氏神さまの八幡大神のお名を唱 …
読書目安時間:約10分
日本のむかしの武士で一番強かったのは源氏の武士でございます。その源氏の先祖で、一番えらい大将といえば八幡太郎でございます。むかし源氏の武士は戦に出る時、氏神さまの八幡大神のお名を唱 …
花咲かじじい(新字新仮名)
読書目安時間:約8分
むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがありました。 正直(しょうじき)な、人のいいおじいさんとおばあさんどうしでしたけれど、子どもがないので、飼犬(かいいぬ)の白( …
読書目安時間:約8分
むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがありました。 正直(しょうじき)な、人のいいおじいさんとおばあさんどうしでしたけれど、子どもがないので、飼犬(かいいぬ)の白( …
春山秋山(新字新仮名)
読書目安時間:約4分
むかし、但馬国におまつられになっている出石の大神のお女に、出石少女という大そう美しい女神がお生まれになりました。この少女をいろいろな神様がお嫁にもらおうと思って争いました。けれども …
読書目安時間:約4分
むかし、但馬国におまつられになっている出石の大神のお女に、出石少女という大そう美しい女神がお生まれになりました。この少女をいろいろな神様がお嫁にもらおうと思って争いました。けれども …
人馬(新字新仮名)
読書目安時間:約8分
むかし、三人の坊さんが、日本の国中を方々修行して歩いていました。四国の島へ渡って、海ばたの村を托鉢して歩いているうちに、ある日いつどこで道を間違えたか、山の中へ迷い込んでしまいまし …
読書目安時間:約8分
むかし、三人の坊さんが、日本の国中を方々修行して歩いていました。四国の島へ渡って、海ばたの村を托鉢して歩いているうちに、ある日いつどこで道を間違えたか、山の中へ迷い込んでしまいまし …
文福茶がま(新字新仮名)
読書目安時間:約9分
むかし、上野国館林に、茂林寺というお寺がありました。このお寺の和尚さんはたいそうお茶の湯がすきで、いろいろとかわったお茶道具を集めてまいにち、それをいじっては楽しみにしていました。 …
読書目安時間:約9分
むかし、上野国館林に、茂林寺というお寺がありました。このお寺の和尚さんはたいそうお茶の湯がすきで、いろいろとかわったお茶道具を集めてまいにち、それをいじっては楽しみにしていました。 …
松山鏡(新字新仮名)
読書目安時間:約9分
むかし越後国松の山家の片田舎に、おとうさんとおかあさんと娘と、おやこ三人住んでいるうちがありました。 ある時おとうさんは、よんどころない用事が出来て、京都へ上ることになりました。昔 …
読書目安時間:約9分
むかし越後国松の山家の片田舎に、おとうさんとおかあさんと娘と、おやこ三人住んでいるうちがありました。 ある時おとうさんは、よんどころない用事が出来て、京都へ上ることになりました。昔 …
三輪の麻糸(新字新仮名)
読書目安時間:約2分
むかし神代のころに、大国主命の幸魂、奇魂の神さまとして、この国へ渡っておいでになった大物主命は、後に大和国の三輪の山におまつられになりました。さて、その山を三輪山というについて、こ …
読書目安時間:約2分
むかし神代のころに、大国主命の幸魂、奇魂の神さまとして、この国へ渡っておいでになった大物主命は、後に大和国の三輪の山におまつられになりました。さて、その山を三輪山というについて、こ …
物のいわれ(新字新仮名)
読書目安時間:約22分
物のいわれ(上) そばの根はなぜ赤いか 猿と蟹 狐と獅子 蛙とみみず すずめときつつき 物のいわれ(下) ふくろうと烏 蜜蜂 ひらめ ほととぎす 鳩 物のいわれ(上) そばの根はな …
読書目安時間:約22分
物のいわれ(上) そばの根はなぜ赤いか 猿と蟹 狐と獅子 蛙とみみず すずめときつつき 物のいわれ(下) ふくろうと烏 蜜蜂 ひらめ ほととぎす 鳩 物のいわれ(上) そばの根はな …
桃太郎(新字新仮名)
読書目安時間:約12分
むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがありました。まいにち、おじいさんは山へしば刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。 ある日、おばあさんが、川のそばで、せっせ …
読書目安時間:約12分
むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがありました。まいにち、おじいさんは山へしば刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。 ある日、おばあさんが、川のそばで、せっせ …
山姥の話(新字新仮名)
読書目安時間:約12分
山姥と馬子冬の寒い日でした。馬子の馬吉が、町から大根をたくさん馬につけて、三里先の自分の村まで帰って行きました。 町を出たのはまだ明るい昼中でしたが、日のみじかい冬のことですから、 …
読書目安時間:約12分
山姥と馬子冬の寒い日でした。馬子の馬吉が、町から大根をたくさん馬につけて、三里先の自分の村まで帰って行きました。 町を出たのはまだ明るい昼中でしたが、日のみじかい冬のことですから、 …
夢占(新字新仮名)
読書目安時間:約3分
むかし、摂津国の刀我野という所に、一匹の牡鹿が住んでいました。この牡鹿には二匹仲のいい牝鹿があって、一匹の牝鹿は摂津国の夢野に住んでいました。もう一匹の牝鹿は、海を一つへだてた淡路 …
読書目安時間:約3分
むかし、摂津国の刀我野という所に、一匹の牡鹿が住んでいました。この牡鹿には二匹仲のいい牝鹿があって、一匹の牝鹿は摂津国の夢野に住んでいました。もう一匹の牝鹿は、海を一つへだてた淡路 …
夢殿(新字新仮名)
読書目安時間:約12分
むかし日本の国に、はじめて仏さまのお教えが、外国から伝わって来た時分のお話でございます。 第三十一代の天子さまを用明天皇と申し上げました。この天皇がまだ皇太子でおいでになった時分、 …
読書目安時間:約12分
むかし日本の国に、はじめて仏さまのお教えが、外国から伝わって来た時分のお話でございます。 第三十一代の天子さまを用明天皇と申し上げました。この天皇がまだ皇太子でおいでになった時分、 …
羅生門(新字新仮名)
読書目安時間:約6分
頼光が大江山の鬼を退治してから、これはその後のお話です。 こんどは京都の羅生門に毎晩鬼が出るといううわさが立ちました。なんでも通りかかるものをつかまえては食べるという評判でした。 …
読書目安時間:約6分
頼光が大江山の鬼を退治してから、これはその後のお話です。 こんどは京都の羅生門に毎晩鬼が出るといううわさが立ちました。なんでも通りかかるものをつかまえては食べるという評判でした。 …
翻訳者としての作品一覧
青ひげ(新字新仮名)
読書目安時間:約12分
むかしむかし、町といなかに、大きなやしきをかまえて、金の盆と銀のお皿をもって、きれいなお飾りとぬいはくのある、いす、つくえと、それに、総金ぬりの馬車までももっている男がありました。 …
読書目安時間:約12分
むかしむかし、町といなかに、大きなやしきをかまえて、金の盆と銀のお皿をもって、きれいなお飾りとぬいはくのある、いす、つくえと、それに、総金ぬりの馬車までももっている男がありました。 …
赤いくつ(新字新仮名)
読書目安時間:約16分
あるところに、ちいさい女の子がいました。その子はとてもきれいなかわいらしい子でしたけれども、貧乏だったので、夏のうちははだしであるかなければならず、冬はあつぼったい木のくつをはきま …
読書目安時間:約16分
あるところに、ちいさい女の子がいました。その子はとてもきれいなかわいらしい子でしたけれども、貧乏だったので、夏のうちははだしであるかなければならず、冬はあつぼったい木のくつをはきま …
赤ずきんちゃん(新字新仮名)
読書目安時間:約8分
むかし、むかし、あるところに、ちいちゃいかわいい女の子がありました。それはたれだって、ちょいとみただけで、かわいくなるこの子でしたが、でも、たれよりもかれよりも、この子のおばあさん …
読書目安時間:約8分
むかし、むかし、あるところに、ちいちゃいかわいい女の子がありました。それはたれだって、ちょいとみただけで、かわいくなるこの子でしたが、でも、たれよりもかれよりも、この子のおばあさん …
家なき子:01 (上)(新字新仮名)
読書目安時間:約4時間42分
生い立ち わたしは捨て子だった。 でも八つの年まではほかの子どもと同じように、母親があると思っていた。それは、わたしが泣けばきっと一人の女が来て、優しくだきしめてくれたからだ。 そ …
読書目安時間:約4時間42分
生い立ち わたしは捨て子だった。 でも八つの年まではほかの子どもと同じように、母親があると思っていた。それは、わたしが泣けばきっと一人の女が来て、優しくだきしめてくれたからだ。 そ …
家なき子:02 (下)(新字新仮名)
読書目安時間:約4時間47分
ジャンチイイの石切り場 わたしたちはやがて人通りの多い往来へ出たが、歩いているあいだ親方はひと言も言わなかった。まもなくあるせまい小路へはいると、かれは往来の捨て石にこしをかけて、 …
読書目安時間:約4時間47分
ジャンチイイの石切り場 わたしたちはやがて人通りの多い往来へ出たが、歩いているあいだ親方はひと言も言わなかった。まもなくあるせまい小路へはいると、かれは往来の捨て石にこしをかけて、 …
おおかみと七ひきのこどもやぎ(新字新仮名)
読書目安時間:約8分
むかし、あるところに、おかあさんのやぎがいました。このおかあさんやぎには、かわいいこどもやぎが七ひきあって、それをかわいがることは、人間のおかあさんが、そのこどもをかわいがるのと、 …
読書目安時間:約8分
むかし、あるところに、おかあさんのやぎがいました。このおかあさんやぎには、かわいいこどもやぎが七ひきあって、それをかわいがることは、人間のおかあさんが、そのこどもをかわいがるのと、 …
かえるの王様(新字新仮名)
読書目安時間:約11分
むかしむかし、たれのどんなのぞみでも、おもうようにかなったときのことでございます。 あるところに、ひとりの王さまがありました。その王さまには、うつくしいおひめさまが、たくさんありま …
読書目安時間:約11分
むかしむかし、たれのどんなのぞみでも、おもうようにかなったときのことでございます。 あるところに、ひとりの王さまがありました。その王さまには、うつくしいおひめさまが、たくさんありま …
影(新字新仮名)
読書目安時間:約30分
あつい国ぐにでは、お日さまが、やきつくように強く照りつけます。そこではたれでも、マホガニ色に、赤黒くやけます。どうして、そのなかでも、ごくあつい国では、ほんものの黒んぼ色にやけてし …
読書目安時間:約30分
あつい国ぐにでは、お日さまが、やきつくように強く照りつけます。そこではたれでも、マホガニ色に、赤黒くやけます。どうして、そのなかでも、ごくあつい国では、ほんものの黒んぼ色にやけてし …
幸福のうわおいぐつ(新字新仮名)
読書目安時間:約1時間4分
一お話のはじまり コペンハーゲンで、そこの東通の、王立新市場からとおくない一軒の家は、たいそうおおぜいのお客でにぎわっていました。人と人とのおつきあいでは、ときおりこちらからお客を …
読書目安時間:約1時間4分
一お話のはじまり コペンハーゲンで、そこの東通の、王立新市場からとおくない一軒の家は、たいそうおおぜいのお客でにぎわっていました。人と人とのおつきあいでは、ときおりこちらからお客を …
小夜啼鳥(新字新仮名)
読書目安時間:約26分
みなさん、よくごぞんじのように、シナでは、皇帝はシナ人で、またそのおそばづかえのひとたちも、シナ人です。 さて、このお話は、だいぶ昔のことなのですがそれだけに、たれもわすれてしまわ …
読書目安時間:約26分
みなさん、よくごぞんじのように、シナでは、皇帝はシナ人で、またそのおそばづかえのひとたちも、シナ人です。 さて、このお話は、だいぶ昔のことなのですがそれだけに、たれもわすれてしまわ …
灰だらけ姫:またの名 「ガラスの上ぐつ」(新字新仮名)
読書目安時間:約17分
むかしむかし、あるところに、なに不自由なく、くらしている紳士がありました。ところが、その二どめにもらったおくさんというのは、それはそれは、ふたりとない、こうまんでわがままな、いばり …
読書目安時間:約17分
むかしむかし、あるところに、なに不自由なく、くらしている紳士がありました。ところが、その二どめにもらったおくさんというのは、それはそれは、ふたりとない、こうまんでわがままな、いばり …
しっかり者のすずの兵隊(新字新仮名)
読書目安時間:約10分
あるとき、二十五人すずの兵隊がありました。二十五人そろってきょうだいでした。なぜならみんなおなじ一本の古いすずのさじからうまれたからです。みんな銃剣をかついで、まっすぐにまえをにら …
読書目安時間:約10分
あるとき、二十五人すずの兵隊がありました。二十五人そろってきょうだいでした。なぜならみんなおなじ一本の古いすずのさじからうまれたからです。みんな銃剣をかついで、まっすぐにまえをにら …
旅なかま(新字新仮名)
読書目安時間:約48分
かわいそうなヨハンネスは、おとうさんがひどくわずらって、きょうあすも知れないほどでしたから、もうかなしみのなかにしずみきっていました。せまいへやのなかには、ふたりのほかに人もいませ …
読書目安時間:約48分
かわいそうなヨハンネスは、おとうさんがひどくわずらって、きょうあすも知れないほどでしたから、もうかなしみのなかにしずみきっていました。せまいへやのなかには、ふたりのほかに人もいませ …
人魚のひいさま(新字新仮名)
読書目安時間:約59分
はるか、沖合へでてみますと、海の水は、およそうつくしいやぐるまぎくの花びらのように青くて、あくまですきとおったガラスのように澄みきっています。でも、そこは、ふかいのなんのといって、 …
読書目安時間:約59分
はるか、沖合へでてみますと、海の水は、およそうつくしいやぐるまぎくの花びらのように青くて、あくまですきとおったガラスのように澄みきっています。でも、そこは、ふかいのなんのといって、 …
猫吉親方:またの名 長ぐつをはいた猫(新字新仮名)
読書目安時間:約12分
むかし、あるところに、三人むすこをもった、粉ひき男がありました。もともと、びんぼうでしたから、死んだあとで、こどもたちに分けてやる財産といっては、粉ひき臼をまわす風車と、ろばと、そ …
読書目安時間:約12分
むかし、あるところに、三人むすこをもった、粉ひき男がありました。もともと、びんぼうでしたから、死んだあとで、こどもたちに分けてやる財産といっては、粉ひき臼をまわす風車と、ろばと、そ …
眠る森のお姫さま(新字新仮名)
読書目安時間:約17分
むかしむかし、王様とお妃がありました。おふたりは、こどものないことを、なにより悲しがっておいでになりました。それは、どんなに悲しがっていたでしょうか、とても口ではいいつくせないほど …
読書目安時間:約17分
むかしむかし、王様とお妃がありました。おふたりは、こどものないことを、なにより悲しがっておいでになりました。それは、どんなに悲しがっていたでしょうか、とても口ではいいつくせないほど …
野のはくちょう(新字新仮名)
読書目安時間:約41分
ここからは、はるかな国、冬がくるとつばめがとんで行くとおい国に、ひとりの王さまがありました。王さまには十一人のむすこと、エリーザというむすめがありました。十一人の男のきょうだいたち …
読書目安時間:約41分
ここからは、はるかな国、冬がくるとつばめがとんで行くとおい国に、ひとりの王さまがありました。王さまには十一人のむすこと、エリーザというむすめがありました。十一人の男のきょうだいたち …
ひこうかばん(新字新仮名)
読書目安時間:約15分
むかし、あるとき、お金持のあきんどがありました。どのくらいお金持だといって、それは町の大通のこらず銀貨で道をこしらえて、そのうえ横町の小路にまでそれをしきつめて、それでもまだあまる …
読書目安時間:約15分
むかし、あるとき、お金持のあきんどがありました。どのくらいお金持だといって、それは町の大通のこらず銀貨で道をこしらえて、そのうえ横町の小路にまでそれをしきつめて、それでもまだあまる …
ブレーメンの町楽隊(新字新仮名)
読書目安時間:約9分
主人もちのろばがありました。もうなが年、こんきよく、おもたい袋をせなかにのせて、粉ひき所へかよっていました。さて、年をとって、だんだんからだがいうことをきかなくなり、さすがにこのう …
読書目安時間:約9分
主人もちのろばがありました。もうなが年、こんきよく、おもたい袋をせなかにのせて、粉ひき所へかよっていました。さて、年をとって、だんだんからだがいうことをきかなくなり、さすがにこのう …
ヘンゼルとグレーテル(新字新仮名)
読書目安時間:約21分
まずしい木こりの男が、大きな森の近くにこやをもって、おかみさんとふたりのこどもとでくらしていました。ふたりのこどものうち、男の子がヘンゼル、女の子がグレーテルといいました。しがなく …
読書目安時間:約21分
まずしい木こりの男が、大きな森の近くにこやをもって、おかみさんとふたりのこどもとでくらしていました。ふたりのこどものうち、男の子がヘンゼル、女の子がグレーテルといいました。しがなく …
星の銀貨(新字新仮名)
読書目安時間:約3分
むかし、むかし、小さい女の子がありました。この子には、おとうさんもおかあさんもありませんでした。たいへんびんぼうでしたから、しまいには、もう住むにもへやはないし、もうねるにも寝床が …
読書目安時間:約3分
むかし、むかし、小さい女の子がありました。この子には、おとうさんもおかあさんもありませんでした。たいへんびんぼうでしたから、しまいには、もう住むにもへやはないし、もうねるにも寝床が …
魔法の笛(新字新仮名)
読書目安時間:約7分
ウェーゼル河の南の岸の、 静かで気らくなハメリン町に、 いつの頃やらねずみがふえて、 そこでもチュウチュここでもチュウチュ、 ねずみのお宿はこちらでござる。 猫にゃかみつく赤んぼは …
読書目安時間:約7分
ウェーゼル河の南の岸の、 静かで気らくなハメリン町に、 いつの頃やらねずみがふえて、 そこでもチュウチュここでもチュウチュ、 ねずみのお宿はこちらでござる。 猫にゃかみつく赤んぼは …
もみの木(新字新仮名)
読書目安時間:約24分
まちそとの森に、いっぽん、とてもかわいらしい、もみの木がありました。そのもみの木は、いいところにはえていて、日あたりはよく、風とおしも十分で、ちかくには、おなかまの大きなもみの木や …
読書目安時間:約24分
まちそとの森に、いっぽん、とてもかわいらしい、もみの木がありました。そのもみの木は、いいところにはえていて、日あたりはよく、風とおしも十分で、ちかくには、おなかまの大きなもみの木や …
雪の女王:七つのお話でできているおとぎ物語(新字新仮名)
読書目安時間:約1時間19分
第一のお話 鏡とそのかけらのこと さあ、きいていらっしゃい。はじめますよ。このお話をおしまいまできくと、だんだんなにかがはっきりしてきて、つまり、それがわるい魔法使のお話であったこ …
読書目安時間:約1時間19分
第一のお話 鏡とそのかけらのこと さあ、きいていらっしゃい。はじめますよ。このお話をおしまいまできくと、だんだんなにかがはっきりしてきて、つまり、それがわるい魔法使のお話であったこ …
ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)(新字新仮名)
読書目安時間:約20分
むかし昔、ある所に、お金持の商人がいて、三人のむすこと三人のむすめと、つごう六人のこどもをもっていました。商人には、お金よりもこどものほうが、ずっとずっとだいじなので、こどもたちた …
読書目安時間:約20分
むかし昔、ある所に、お金持の商人がいて、三人のむすこと三人のむすめと、つごう六人のこどもをもっていました。商人には、お金よりもこどものほうが、ずっとずっとだいじなので、こどもたちた …
ルンペルシュチルツヒェン(新字新仮名)
読書目安時間:約8分
むかし、あるところに、こなやがありました。水車小屋でこなをひくのを商売にして、まずしくくらしてはいましたが、ひとり、きれいなむすめをもっていました。 ところで、ひょんなことから、こ …
読書目安時間:約8分
むかし、あるところに、こなやがありました。水車小屋でこなをひくのを商売にして、まずしくくらしてはいましたが、ひとり、きれいなむすめをもっていました。 ところで、ひょんなことから、こ …
六羽の白鳥(新字新仮名)
読書目安時間:約14分
ある国の王さまが、大きな森のなかで、狩をしたことがありました。王さまは、一ぴきけものをみつけて、むちゅうで追って行きました。お供のけらい衆のうち、たれひとりあとにつづくことができな …
読書目安時間:約14分
ある国の王さまが、大きな森のなかで、狩をしたことがありました。王さまは、一ぴきけものをみつけて、むちゅうで追って行きました。お供のけらい衆のうち、たれひとりあとにつづくことができな …
“楠山正雄”について
楠山 正雄(くすやま まさお、1884年11月4日 - 1950年11月26日)は、日本の演劇評論家、編集者、翻訳家、児童文学者。
主に大正時代から昭和時代戦後初期にかけて活動した。
(出典:Wikipedia)
主に大正時代から昭和時代戦後初期にかけて活動した。
(出典:Wikipedia)
“楠山正雄”と年代が近い著者
きょうが誕生日(11月9日)
イワン・ツルゲーネフ(1818年)
矢部貞治(1902年)
今月で没後X十年
今年で生誕X百年
今年で没後X百年
ジェーン・テーラー(没後200年)
山村暮鳥(没後100年)
黒田清輝(没後100年)
アナトール・フランス(没後100年)
原勝郎(没後100年)
フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット(没後100年)
郡虎彦(没後100年)
フランツ・カフカ(没後100年)