“帰”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
かえ60.4%
けえ12.6%
8.2%
かへ5.3%
2.6%
1.8%
かえり1.6%
1.2%
かへり0.9%
かい0.6%
とつ0.4%
もど0.4%
けへ0.4%
0.4%
0.4%
かえっ0.3%
がえり0.3%
0.1%
けい0.1%
いに0.1%
おく0.1%
おもむ0.1%
かいん0.1%
かえる0.1%
かえん0.1%
かへる0.1%
がへり0.1%
こえ0.1%
へえ0.1%
よりところ0.1%
0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ほんとうにくらくなりました。あんなにくもゆきがはようございます。はやいえかえりましょう。」とこたえました。
二つの運命 (新字新仮名) / 小川未明(著)
家中うちじゅう追廻おいまわしたりするので、かわいそうな小児こどもは、始終しょっちゅうびくびくして、学校がっこうからかえっても
今夜は弁天様から女福にょふくを授けられているそうだ、今の騒ぎで無銭たゞ遊びをした上、茫然ぼんやりけえろうとすると此様こんな上首尾
しかもここまで深入りしたからにゃトテも生きて日本にゃけえれめえ……と気が付くと腰を抜かすドコロかあべこべに気持がシャンとなっちまいました。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
光仙林をお銀様の手にせしめたのも不破の関守氏、これを根拠地として、お銀様をして、何事をかさしめんとするのも不破の関守氏であります。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
勝家は、玄蕃允へ、六回もやった使者が、ついに全くの徒事とじして、怏々おうおうとして楽しまず、万事休す——とまで歎じていた。そして、
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一ツあの牡丹餅ぼたもちを引き出して、かへるいきたのをれておいたら小僧こぞうかへつておどろくだらうと
日本の小僧 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
さあ、みんなかへれ。してたれ宿屋やどやつて、わたし大鞄おほかばん脊負しよつてもらはう。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「うんにゃ、上がるめえ、迎えに来たのじゃ。延徳沖の酒屋の息子な、要助どんじゃ。七年ぶりで、故郷へえったで、一目会いたいといわっしゃる。来られるかの」
(新字新仮名) / 吉川英治(著)
どれでも構わねえ、手に取って見ておくんなさい。正真正銘の熊の皮が犬や猫の皮とおんなじ値で買えるんだから、安いと思ったら持ってっとくんなさい。二枚か三枚はけれあ、あっしえるんだから……。
幕府の倒壊と共に主とろくに離れた亡父も江戸に出て町人になったが、れぬ士族の商法に財産も空しくして故山にえった。
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
銀之助はむちやくちやばらで酒ばかしんでうやつて居るのが、女房のへるのを待つて居るやうな気がしたので急に外に飛び出したくなつたのである。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
うちでは御米が清を連れて湯に行くとか云って、石鹸入シャボンいれ手拭てぬぐいくるんで、留守居を頼む夫のかえりを待ち受けていた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それからは茅萱ちがやの音にも、うおかえりかと、待てど暮らせど、大方いつものにへにならつしやつたのでござらうわいなう。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「そらそうと、時やんは、姐さんを迎えに行くちゅうて、広島にんだが、うまいこと、つれて戻りきるじゃろか?」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「そうか、そうかも判らん、え子には、そうしてお姿を拝ましてくだされるかも判らん、さあ、のう」
放生津物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
黒の山高帽子やまたかばうしかぶつて御年始ごねんしかへりに、あの時は何所どこ大臣だいじんさんがらしつたかと思つたくらゐですよ
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
お春はかはや起出おきいでつ、かへりには寝惚ねぼけたる眼の戸惑とまどひして、かの血天井の部屋へりにき。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
過日こなひだかいんなすつたぎりらつしやらないもんですから、うなすつたんだらうツて本当ほんたうに心配をしてえましたよ、うするとね、おふくろふのには
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ハア、母親おふくろは今湯に行きやしたから、かいれば直ぐ行くといってくんなさい。おおきに御苦労でした。」と立上りもせずに——箸を持ったまま答えた。嫁というのも一寸ちょっと此方を振向いて、
黄色い晩 (新字新仮名) / 小川未明(著)
渋江抽斎のたづさへて往つた妻は比良野氏威能ゐので、前年己丑にとついで、次年辛卯には死ぬる女である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
匹配ひつぱい百両王姫を御す このこことつおのおの宜きを得 偕老かいろう他年白髪を期す 同心一夕紅糸を繋ぐ 大家終に団欒の日あり 名士豈遭遇の時無からん 人は周南詩句のうちに在り 夭桃満面好手姿
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「おう、もどって来たか、俺は、お前のことを、どんなに心配していたか判らないぞ、ようもどって来た」と、漁師は嬉しさに声がもつれた。
月光の下 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「どうするものか真赤な顔をして逃げてって了うた、それから直ぐ東京を出発たっ何処どこへも寄らんでずんずんもどって来た」
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
彼奴あいつが、おれ置去おきざりにして先へけへりやアがつたが、岩田屋いはたやさんは親切だから此方こつち
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
オイ兄え(年配の男に)おらア一足先きけへるよ
都会と田園 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
れ三宝にりまつらずば、何を以てかまがれるをたださむ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
朋友死してる所なければ我がもとにおいてひんせよという。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
——ソノ後、海内一ニスルコト三年、又モ獼猴ミコウ(さる)ノゴトキ者、天下ヲカスムルコト三十余年、始メテ
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——累代門跡ルヰダイモンゼキノ重宝モ、コノ夜、一灰燼クワイジンシタリ、と公卿日記はみな痛記している。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
るときそのものが何処どこに何をしたか夜中やちゅう酒によって生意気なふうをしてかえって来たゆえ、貴様は今夜寝ることはならぬ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
やや十二時すぐる頃かえって来ると。
牛舎の日記 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
思返えせば二十歳はたちの頃ふと芝居がえり或夜あるよ野暮な屋敷の大小の重きを覚え、御奉公の束縛なき下民げみんの気楽をうらやみいつとしもなく身をそのむれに投じてここに早くも幾十年。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
お座敷がえりに、我家うちかどから、やっこに持たして出たんですがね。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
どう考へても、嫁にくべき必用の無いものが、無理に算段をして嫁にかうと為るには、必ず何ぞ事情が無ければ成らない。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「何、見棄てない? 見棄てないものが嫁にくかい、馬鹿な! 二人の夫が有てるかい」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
おいらもじつはけいしたくねいんだ——てなことにしてしまいます
猫八 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
おめえさんもずいぶんわからねい、な、疝気の虫が啼けるかい? それが不満足なら、どうせ、もう木戸銭は取ってあるのだから、とッととけいってもいいぞ——これだけではあまり殺風景になりますから、最後には向うにも花を持たせまして——だが、おめえさんだッても途中からけいりたくはなかろう。
猫八 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
「普請方のお役人がいによる」
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
孔子にいのこおくる。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
父母の生みなして、死ぬれば、そのたま永く幽界かくりよおもむきおるを、人これを祭れば、来たりうくることと、ありのままに心得おりて
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「おかいんなさいまし」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
鯉七 当国には、板取いたどりかえる九頭竜くずりゅうながれを合せて、日野川の大河。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それから、あの、若し御新造ごしんぞさまがおかえんなすって御膳ごぜん召上めしやがるとおッしゃッたら、お膳立をしてあの戸棚とだなへ入れときましたから、どうぞ……お嬢さま
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
近きに郷友会きようゆうかいの秋季大会あらんとて、今日委員会のありしかへるさを彼等は三人みたり打連れて、遊佐が家へ向へるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
芝居まへのキヤツフエ・ド・ラ・レジヤンスは俳優やくしやと芝居がへりの客とで一ぱいであつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
もし父親ちちおやが、こんなあらしつよばんに、うみをこいでこえってこられたなら、方角ほうがくもわからないので、どんなにか難儀なんぎをなされるだろうと、こうかんがえると、むすめはもはや、じっとしていることができませんでした。
ろうそくと貝がら (新字新仮名) / 小川未明(著)
八重「半治はん誠にほめえはりいよう、ほれじゃアまねえよ、ふァたい此家ほゝているに、ほめえがほんなほとをひてや親分ほやぶんまねえよ、小兼ほはねはんにひまになってへえれってえ、ほれじゃア可愛ははひほうだアへえ」
二に曰く、あつく三宝を敬へ、三宝はほとけのりほふしなり、則ち四生よつのうまれつひよりところ、万国の極宗きはめのむねなり。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
おほくにぬしの命が、出雲の御大ミホの岬に立つて居られた時、り来た神に、侏儒のやうなすくなひこなの神がゐた。
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)