“帰”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
かえ59.6%
けえ12.5%
8.4%
かへ5.4%
2.6%
1.9%
かえり1.7%
1.2%
かへり0.9%
かい0.6%
(他:33)5.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“帰”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸85.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)56.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
アンドレイ、エヒミチはかえってれば自分じぶん位置いちいまはドクトル、ハバトフのわたって
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そのはそれでかえりましたけれど、またくるになっても太郎たろう姿すがたえませんでした。
雪の国と太郎 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「うん。母ちゃんが、姉ちゃんに負けん気だして、こわえの無理しんなって、よ。けえりたかったらいつでもけえって来って」
三月の第四日曜 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
伴「成程、あの位訳のわかる幽霊だから、そう云ったら得心してけえるかも知れねえ、ことによると百両持って来るものだよ」
そうなると、湯屋に取っては菖蒲や柚代だけが全然損失にするわけになるので、どこの湯屋でもたくさんの菖蒲や柚を入れない。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
勘定方の平間重助なども逃げてしまったが、大体は大した変りなく、その全権は近藤勇の手にして、土方歳三はその副将となる。
けれど、番小屋ばんごやはいるとすぐ飛出とびだしてあそんであるいて、かへると、御飯ごはんべて
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
堂守だうもり金子かねつて、とものものにたせてかへつたのを、ほか姉妹きやうだいもなし
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「そこの野婦之池を渡って、池尻へ出ると、半分道でえれる。今、断っておいたから、舟を借りてゆくとしよう」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「うんにゃ、上がるめえ、迎えに来たのじゃ。延徳沖の酒屋の息子な、要助どんじゃ。七年ぶりで、故郷へえったで、一目会いたいといわっしゃる。来られるかの」
(新字新仮名) / 吉川英治(著)
幕府の倒壊と共に主とろくに離れた亡父も江戸に出て町人になったが、れぬ士族の商法に財産も空しくして故山にえった。
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
母様かかさま痛いよ/\ぼう父様ととさまはまだえらないかえ、げんちゃんがつから痛いよ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「少し具合が悪いから、すぐ寝よう」と云って、火鉢ひばちりながら、かえりを待ち受けていた御米を驚ろかした。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と高く呼びぬ。毎夜狂言見にきたるかえりには、ここに来てかくは云うなりけり。案じてそれまではねたまわず。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そらそうと、時やんは、姐さんを迎えに行くちゅうて、広島にんだが、うまいこと、つれて戻りきるじゃろか?」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「そうか、そうかも判らん、え子には、そうしてお姿を拝ましてくだされるかも判らん、さあ、のう」
放生津物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「はい、昨夜よんべ那裏あちらのお客様がおかへりになるかと思つて、遅うまで待つてをりやしたで、今朝睡うござりやす」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
お春はかはや起出おきいでつ、かへりには寝惚ねぼけたる眼の戸惑とまどひして、かの血天井の部屋へりにき。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「遅いわあなた、六時なら。あたしもう少しでかいるところよ」
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
過日こなひだかいんなすつたぎりらつしやらないもんですから、うなすつたんだらうツて本当ほんたうに心配をしてえましたよ、うするとね、おふくろふのには
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼奴あいつが、おれ置去おきざりにして先へけへりやアがつたが、岩田屋いはたやさんは親切だから此方こつち
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
オイ兄え(年配の男に)おらア一足先きけへるよ
都会と田園 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
渋江抽斎のたづさへて往つた妻は比良野氏威能ゐので、前年己丑にとついで、次年辛卯には死ぬる女である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
年は二十六で、とついでから僅に三年目である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「どうするものか真赤な顔をして逃げてって了うた、それから直ぐ東京を出発たっ何処どこへも寄らんでずんずんもどって来た」
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「おう、もどって来たか、俺は、お前のことを、どんなに心配していたか判らないぞ、ようもどって来た」と、漁師は嬉しさに声がもつれた。
月光の下 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
れ三宝にりまつらずば、何を以てかまがれるをたださむ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
朋友死してる所なければ我がもとにおいてひんせよという。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
——ソノ後、海内一ニスルコト三年、又モ獼猴ミコウ(さる)ノゴトキ者、天下ヲカスムルコト三十余年、始メテ
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——累代門跡ルヰダイモンゼキノ重宝モ、コノ夜、一灰燼クワイジンシタリ、と公卿日記はみな痛記している。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私が亜米利加アメリカからかえったのは万延元年、その年に華英通語かえいつうごと云うものを飜訳して出版したことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
すべ如斯こんけで私はどうも旅とは思われぬ、真実故郷にかえった通りで誠に心地こころもち
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
お座敷がえりに、我家うちかどから、やっこに持たして出たんですがね。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
思返えせば二十歳はたちの頃ふと芝居がえり或夜あるよ野暮な屋敷の大小の重きを覚え、御奉公の束縛なき下民げみんの気楽をうらやみいつとしもなく身をそのむれに投じてここに早くも幾十年。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「普請方のお役人がいによる」
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
孔子にいのこおくる。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
父母の生みなして、死ぬれば、そのたま永く幽界かくりよおもむきおるを、人これを祭れば、来たりうくることと、ありのままに心得おりて
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「おかいんなさいまし」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
鯉七 当国には、板取いたどりかえる九頭竜くずりゅうながれを合せて、日野川の大河。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それから、あの、若し御新造ごしんぞさまがおかえんなすって御膳ごぜん召上めしやがるとおッしゃッたら、お膳立をしてあの戸棚とだなへ入れときましたから、どうぞ……お嬢さま
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
近きに郷友会きようゆうかいの秋季大会あらんとて、今日委員会のありしかへるさを彼等は三人みたり打連れて、遊佐が家へ向へるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
芝居まへのキヤツフエ・ド・ラ・レジヤンスは俳優やくしやと芝居がへりの客とで一ぱいであつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
おいらもじつはけいしたくねいんだ——てなことにしてしまいます
猫八 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
おめえさんもずいぶんわからねい、な、疝気の虫が啼けるかい? それが不満足なら、どうせ、もう木戸銭は取ってあるのだから、とッととけいってもいいぞ——これだけではあまり殺風景になりますから、最後には向うにも花を持たせまして——だが、おめえさんだッても途中からけいりたくはなかろう。
猫八 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
もし父親ちちおやが、こんなあらしつよばんに、うみをこいでこえってこられたなら、方角ほうがくもわからないので、どんなにか難儀なんぎをなされるだろうと、こうかんがえると、むすめはもはや、じっとしていることができませんでした。
ろうそくと貝がら (新字新仮名) / 小川未明(著)
八重「半治はん誠にほめえはりいよう、ほれじゃアまねえよ、ふァたい此家ほゝているに、ほめえがほんなほとをひてや親分ほやぶんまねえよ、小兼ほはねはんにひまになってへえれってえ、ほれじゃア可愛ははひほうだアへえ」
どう考へても、嫁にくべき必用の無いものが、無理に算段をして嫁にかうと為るには、必ず何ぞ事情が無ければ成らない。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「何、見棄てない? 見棄てないものが嫁にくかい、馬鹿な! 二人の夫が有てるかい」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
二に曰く、あつく三宝を敬へ、三宝はほとけのりほふしなり、則ち四生よつのうまれつひよりところ、万国の極宗きはめのむねなり。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)