“かい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カイ
語句割合
甲斐27.9%
15.7%
7.7%
7.4%
6.1%
4.6%
4.6%
2.4%
2.4%
1.9%
1.7%
1.5%
1.5%
1.3%
1.1%
1.1%
1.0%
1.0%
0.9%
0.6%
0.6%
0.5%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
蝦夷0.3%
0.3%
0.1%
花彙0.1%
華夷0.1%
0.1%
可医0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は、おそれおののいている夫の腕のなかに倒れかかろうとし、夫は狂気のようにその一撃を避けようとするが、その甲斐はない。
つい、彼のすぐ眼の前で、をあやつっている男は、まるで鏡の中を覗いたように、中野五郎ソックリ、寸分の違いもない男なのだ——。
地図にない島 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
老臣の分別や重役のえも何らのなく、得物を取って宮津武士の百人余りは今しも愛宕へ差して海嘯の如くせようとしていた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上杉隣家何宗かの御梵刹さまにて寺内廣々いろ/\わたしたれば、此方の二よりおろすに棚曳天上界
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そのためか、往生要集のも、無事にすんで、範宴は、翌年の夏までを一乗院の奥に送っていたが、やがて秋の静かな跫音を聞くと
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
補佐役の青木主膳という侍から「あれは寄手が追いされる物音です」とか、「今度は味方が門内に引き揚げる合図のです」
わずかに雪の蒼白い光が四辺におぼめくばかりである。しかし修験者は意にもせず歩み慣れた道を行くがように歩調を早めて進んで行く。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
昼の雲が、静かなのあいだを、ふわりと漂っていた。母も妻も子も、また家もない自分の境遇と似ている雲を、彼は、じっと見ていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
首尾よく、ぬすみのはなれをやりとげて、飛行天行をほしいままに、たちまちきたのは家康采地浜松の城下。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
愛は偏狭う、また専有をにくむ。愛したる二人の間に有り余るげて、衆生おす。有りあまる財をって多くの賓格す。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御出家の方では飲酒戒と云って酒を戒め、邪淫戒と申して不義の淫事を戒めてあります。つまり守り難いのは此のでございます。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
取上て見れば牡丹の繪にには詩をて有り又此通り親骨に杉田三五郎と記してあれば全く敵は三五郎に相違無し是にて先生に助太刀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「しかしタッタ今聞えたのは確かに爆薬の音だ。ほかに船が居ないから貴様達に違いあるまい」と睨み付けると頭をてセセラ笑いながら
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
と終日話していても、彼は私のいうことをただおとなしくきいているだけで、まるで馬鹿のようだ。ところが彼自身の生活を
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
しきりに彼女らの恥ずかしがる言葉をささやいて、ひそかに復讐の一種を遂げることが、森林ではできない。そういうる機会がないのだ。
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
「雨のびしょびしょ降る時には、油舐坊主だの、とうふ小僧だのって……あるだろう。」
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今にして思へば政海の波浪はから高く自からく、虚名を貪り俗情にはるゝの人にはひ、を用ゆるのおもしろみあるべきも
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
また大声が、眼の前に爆発して、暗黒がったかと見える一の人影が、ノッソリ立ち現われた。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
倭文子がお尋ねものであることは、もうわいに知れ渡っているのだ。それを三谷は、一体全体どうして抜け出す積りであろう。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「とうぶんお天気がいいようだから、あしたあたり、バルトをこそうと思っているよ。」と、言いました。
こういう立場から遠慮なく申せば、現代陶工の所作にあきたらないものがありまして、より始めよという訳で研究を進めている訳であります。
近作鉢の会に一言 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
アラらしつたよ、チヨイとおさん旦那が、うもまア貴方本当れるぢやアありませぬか、過日んなすつたらつしやらないもんですから
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
エンキ(善鬼)とか鳩のとかというものもある。悪魔は実に綿密に網を張っているのである。そういう網のなかで日本人は、死者を葬るために実に壮麗な行列や儀式をやっている。
鎖国:日本の悲劇 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「三四郎」には大学生の事をたが、小説にはそれから先の事を書いたからそれからである。
『それから』予告 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
孕ませて行く。それが文芸懇話会の使命でありたい。をとるもの、艪を操るものには元より個々の力の働きがあるであろう。しかし進み行くべき針路は定っている
今日の文学の展望 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「おゝい」とぴしやりいた。各自つた。茶碗いて拍子せた。さういふぎにつてかららなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
くれ分らず、荷車について、ぐるぐる廻ってる、日は暮れる、暗くなる、二三もかかったので、間が抜けてるじゃありませんか、と曳子はぶつぶつ叱言をいう。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
往々身体の健康をいて失敗するものあり、いわんや海の内外土地の未開を問わず、その故郷を離れて遠く移住せんと欲するもの、もしくは大に業を海外に営まんと欲するものの如きは
は何という賢者だろう。一膳飯に一杯酒で、裏店住居といったような生活をしておれば、たいていの人は取りみだしてしまうところだが、囘は一向平気で、ただ道を
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
一子が父いだことにはなっているが、名目だけに過ぎぬ。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
にして、肯定にして否定とは正に『それだけだ』のでありましょう。
侏儒の言葉 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
但し俳句狂歌の類みだりに壁上にするは願ふ所にあらず
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
後に我が国においてエミシと云えば蝦夷以外には目立ったものがなくなったが為に、ついには「蝦夷」と書いて直ちにエミシまたはエビスと読むに至った実例を逆に行ったものである。
間人考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
殺人のだけを、その宗門の聖典から、けずり去っている集団です。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
学校のりなぞに出遭うことありましても、何や気イさして、前みたいに顔しげしげと見守ること出来しませなんだ。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「またもう一遍学生時代にったような気イするなあ」などいいますから、「夫婦づれで自動車で通う学生あったらおかしいやないか」いいましたら、あはあは笑うたりなんぞして上機嫌でした。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
花彙』のジャコウソウの文中にはこれを誇張して述べ「茎葉ヲ採リ遠ク払ヘバ暗ニ香気馥郁タリ宛モ当門子ノ如シ親シク搓揉スレバ却テ草気アリ」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
松岡恕菴の『蘭品』並に島田充房の『花彙』に先生の描かれた見事な図がある。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
国の最も大なりとする所のものは、華夷の弁なり。今、天下は如何なる時ぞや。君臣の義、講ぜざること六百余年、近時に至りて華夷の弁を并せて、またこれを失う。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
もしそれ彼らと時を同じうしたる、革命風雲児のたる藤田東湖に至りては、また大いになるものなくんばあらず。王覇の別、華夷の弁に至りては、藤田は一種の水戸的執迷を脱するわざりき。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
男はこれに構わず、膳の上に散りしたる鰹節を鍋のんで猪口を手にす。ぐ、む。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
『鉄心遺稿』に「至日邸舎小集、磐渓嶺南畏堂可医、枕山、湖山、南園、秋航、雲如、豹隠蘆洲瓦雞ノ諸子ト同ジク賦ス。(略)コノ日歓甚シ。痛飲シテ兵ヲ談ズ。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
わたくしは安政二年に抽斎がを時事にるるに至ったのを見て、の如き観をなすのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
誰も居なければ盗んでやろうか。の小便をでおこうか。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
義男の力が、みのるの今まで考へてゐた男と云ふものゝ力の、にしたならそのにも足りない事をみのるは知つてゐた。その頼りない男の力にいつまでも取り縋つてはゐたくなかつた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
しかし善直と京水とが同人ではあるまいか、京水が玄俊の子でなくて、初代瑞仙の子ではあるまいかというが、今にるまでいまだ全くわたくしのを去らない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
拾遺の三代集に、後拾遺、金葉、詞花、千載、新古今の五つを加えて、世にいう八代集をはじめ、源実朝卿の金集、西行坊主の山家集、まった吉野朝三代の新葉集にいたるまで、凡そ歌のにして
猿飛佐助 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
馬は泡立つ汗をびっしょりて、それが湯滝のように顔を伝う、流れて目にも入る。白い鼻息は荒くなるばかりで、烈しく吹出す時の呼吸に、やや気勢の尽きて来たことが知れる。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
けれども故郷二萬石大名城下で、縣下ではんどふにらぬ海陸交通便ますから、純然たる片田舍
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
祭に田楽舞があつた。混外は王子権現の別当であつたので、祭果てて後に、舞の花笠一を榛軒に贈つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
魚鳥に七箇日の忌のなる事。さもや候らん。えみ及ばず候。地体はいきとしいけるものは。過去の父母にて候なれば。くうべき事にては候わず。又臨終には。酒魚鳥などは。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と馬が先に歩き出すと、その後から大勢の者が、をふいたり、を叩いたり、笛太鼓も入れて、し立てて行くのだった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
乳母に相談かけても、一代そう言う世事に与った事のない此人は、そんな問題には、ない唯の女性に過ぎなかった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
何というわけもなく、私は紳士のそのぎゃくにだけはき出した。
メリイクリスマス (新字新仮名) / 太宰治(著)
ある夜、清兵衛が徒歩で、の外に出ていったのを知った城兵二、三人は、うまやにしのんで、朝月をころして食おうとした。そして、をひねってつき殺そうとした、
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
道益は朝のにしている牛の金椀でやりつけながら、まず、は、は、はと思出し笑いをし、それから、昨夜、磧で聞いた鰻掻きの下人どもの側言をおどけた口で話してきかせると
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)