“小”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ちい36.5%
14.2%
12.2%
ちひ10.8%
ちいさ5.1%
ささ3.3%
ちひさ3.3%
ちっ2.3%
ちさ2.2%
しょう1.4%
(他:70)8.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“小”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)41.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.7%
文学 > 日本文学 > 詩歌6.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
このちいさなまどからふうがはりないぬしゝだの、奇躰きたいきのこだの、不思議ふしぎさるだの
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
少年しょうねんは、だまってそばにちいさくなって、みんなのはなしをきいていましたが、たかいのが、
石をのせた車 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ある時、松江の市街まちはづれをぶらついてゐると、きたなしやうの垣根に花を持つた梅の樹が目についた。
ときさんはばこをってふたをあけてますと、なかからまっくろむしてきました。
同時に、私というッぽけな一つのものも、何か、こう……眼に見えないものに支配されて、こうしている間にも、運命が刻々に
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この前柳沢と一緒に来た時来た瓢箪ひょうたんのような顔をしたさい女が主婦のいったことを伝えて二階に上っていった。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
あし上下うへした雀躍こをどりしてみちびかれる、とちひさき潛門くゞりもんなか引込ひつこんで
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
代診だいしんちひさい、まるふとつたをとこ頬髯ほゝひげ綺麗きれいつて
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
けれどもすでに這入っている蚊はそのままなので、横になるや否や、時々額や鼻の頭のあたりでぶうんと云うちいさい音がした。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
青きちいさき瓶あり。取りて持返してすかしたれば、流動体の平面斜めになりぬ。何ならむ、この薬、予が手に重くこたえたり。
誓之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「星のきらめきは今までよりも弱まって、まるで月におびえでもしたように、そのささやかな光線を引っ込めてしまった。」(『奥様』第一章。一八八二年)
チェーホフの短篇に就いて (新字新仮名) / 神西清(著)
と、やがて、ささやかな膳を調ととのえて、これが一生の別れとなるかも知れぬ。月をさかなに、一献いっこんもうと、くつろいだ。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
漸次ぜんじ人勢にんずえておほきな内側うちがはさらちひさゑがかれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「学歴は小学校卒業程度の者だつて、十五歳以上の男子つて、まあそんなにちひさくてもいゝのかしら、日給は三十五銭。」
月夜 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
五八「なに身い投るって、止しなせえ、止すがえよ、此んなちっけえとこ這入へえって死ねるもんじゃアねえ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あの小僧はちっちゃくて容姿ようすいので毛唐の変態好色すけべえ連中が非常にくんだそうです。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
細い足を壺のふちけて、ちさい嘴に受けた一雫ひとしずくを大事そうに、仰向あおむいてくだしている。
文鳥 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「とつちやん」とちさすゑ娘に呼ばれて、門先かどさきの井戸のもと鎌磨かまと老爺おやぢもあり。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
長「腹などは立たんからお云いよ、大それたとは思いません、しょうそれたぐらいに思います、云って下さい」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ことしょうなりといえども、こんな奴等も剛勇を誇る日本国民の一部かと思うと心細くなる。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
まづさゝやかなるさいはひを味ひてこれに欺かれ、導者かくつわその愛を枉げずば即ち馳せてこれを追ふ 九一—九三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
其處に來れば人生のさゝやかな流は皆白く碎ける水泡やどう/\と鳴る音や渦卷や奔流の只中に碎け散つてしまふのです。
著名な卓識ある一ぢよ詩人に対して一せう市民の娘が手紙を捧げると云ふ事は甚だ大胆に過ぎますが何卒なにとぞお許し下さい。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
非常ひじやう堅牢けんらう緻密ちみつなる機械きかいまうけありて、だいちうせう
御互になるほどと合点が参るためには、今少し詳細に「情を理想とする」とは、こんなものだとこまかく割って御話しをしなければなるまいと思います。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さと わしや、今度あんたから貰ふた金で、お父つつあんに、こまあか店ば出さするつもりですたい。近所に酒飲みの多かけん、酒屋が一番よかて思ひます。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
のはうづにおほきないぬなので、前足まへあし突張つツぱつてつたから、ちつぽけな、いぢけた、さむがりの
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
八九年まへのこと、わたしがまだ母様おつかさんのおなかなかちつさくなつて時分じぶんなんで、正月、春のはじめのことであつた。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
町は勿論とうの昔に人通りを絶っていましたが、星ばかりきらめいた空中には、やみもない風の音がどよめいています。
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
わが足下あしもとに転がりたる西瓜すいかの皮をいくたびか見返りつつ行過ぎしのち、とあるぐらき路次ろじの奥より、紙屑籠背負いたる十二
銀座の朝 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
然し、その名声を慕って、四谷北伊賀町の彼の仕事場を訪ねて行っても、鎚音のしない日は、見つけ出せないほどそこはささやかな家だった。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
両隣は皆二階家なるに、其家そこばかり平家にて、屋根低く、軒もまたささやかなりければ、おおいなるおうの字ぞ中空に描かれたる。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かはづこゑやむだを、なんと、そのは、はづみでころがりした服紗ふくさぎんなべに、れいりつゝ、れい常夏とこなつはなをうけようとした。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かれその國主こにきしの子心奢りて、りしかば、その女人の言はく、「およそ吾は、いましになるべき女にあらず。吾がみおやの國に行かむ」といひて、すなはちしのびて船に乘りて、逃れ渡り來て、難波に留まりぬ。
ていな小市民生活の中で大きくなって、きりつめた暮しにおどろかないのは本当に良妻です。
この実をガタシあるいはヒメガタシと呼ぶのだがそれがまた木の名にも成っている。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
小説家といふ奴はうぬけちな眼玉に写る世間を見て生悟なまざとりした厄介者だ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
同商売の者は成るべくトラスト流に合同して大資本を作つて大きな商売をして貰ひたいのだが、日本人同志のなかではけちな利慾心が邪魔をするからとても相談が纏まらない。
青年実業家 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
こまかい子供を多勢持っているこのお爺さんも、もと矢張やっぱりお島の養父から、資金の融通を仰いだ仲間の一人いちにんであった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「塩山へかね」と背負籠しよひかごかたはらの石の上に下して、腰を伸しながら、「塩山へは此処からまだ二里と言ひやすだ。あの向ふのでかい山の下にこまかい山が幾箇いくつとなく御座らつせう。その山中やまんなかだアに……」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
しきつめたさざいしのうえを、牛車の厚いわだちが、邸内の奥ふかくまで、重々おもおもきしみ巡って来るまに、
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
湾はその内そとに、さざじまの島影をいくつも重ね、夜凪よなぎのゆるい波が浦曲形うらわなりに白かった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西にしインドのしようアンチル群島中ぐんとうちゆうにあるマルチニックとう火山かざんプレー(たか千三百五十米せんさんびやくごじゆうめーとる)は
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
兩者りようしやともに震原しんげんから同時どうじ出發しゆつぱつし、おなみちとほつてるのであるけれども、初期微動しよきびどう速度そくどだいに、主要動しゆようどうはそれがしようなるために前後ぜんご到着とうちやくすることになるのである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
「そんぢや、あね茄子なす南瓜たうなすでもやんべかなあ」勘次かんじ同情どうじやうすこうごいたやうにいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
セエラは残った一つの甘パンで、どうやら自分を慰めることが出来ました。とにかく、それは熱かったし、ないよりはましでした。セエラは歩きながら、小さくちぎって、すこしずつゆっくりと食べました。
「フーン」チヒサイ デンデンムシハ、オカアサマデモ ワカラナイ フシギナ トホイ ソラヲ、ホソイ メヲ 一パイ ノバシテ イツマデモ ミテ ヰマシタ。
デンデンムシ (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
オホキナ デンデンムシノ セナカニ ウマレタバカリノ チヒサナ デンデンムシガ ノツテ ヰマシタ。チヒサナ 小サナ スキトホルヤウナ デンデンムシデシタ。
デンデンムシ (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
その西側に、チヒサ蔀戸シトミドがあつて、其をつきあげると、方三尺位なマドになるやうに出来てゐる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其際、山田寺の旧構を残すため、寺の四至の中、北の隅へ、当時立ちグサりになつて居た堂を移し、規模をチヒサくして造られたもの、と伝へ言ふのであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
それでまと見透みとおしが明瞭はっきりとせぬ故、遠近の見定めがつかぬ……その故にねらいの本式はまず弓を引き分くる時に的を見、さて弓を引込めたる時、目尻でこう桿から鏃をみわたし、それから的を見透すというと、これはさす、これはおちる
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「オヤジには、こんまいときから、そがいなきもの切れるところがあったのはあった。わしらには出来んことぞな」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
そこは、おばけやしきの見せものやです。
かいじん二十めんそう (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
禰宜 いや何とも……このごろ晩、ふけふけに、この方角……あの森の奥に当って、化鳥けちょうの叫ぶような声がしまするで、話に聞く、咒詛のろいの釘かとも思いました。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
迷ひなき天たありてさへ、われこのさゝやかなる尊さに誇りを感じたれば、迷ひ多き世の人のこれに誇るも異しむ足らず
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
さゝやかにかつおぼろに見ゆるにいたらむ、人この物を、目を明らかにし思ひを清うして、第三のチェーザレの手に視なば 八五—八七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)