“小”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちい38.6%
14.0%
11.1%
ちひ10.5%
ちいさ5.2%
ちひさ3.4%
ささ3.2%
ちさ2.0%
ちっ2.0%
しょう1.5%
せう0.9%
さゝ0.9%
こま0.6%
ちつ0.6%
0.5%
0.3%
0.3%
ささや0.3%
チヒサ0.2%
けち0.2%
チヒ0.2%
こまか0.2%
0.2%
さざ0.2%
しよう0.2%
すこ0.2%
チイ0.2%
さゝや0.1%
グワ0.1%
グワア0.1%
おちる0.1%
こんま0.1%
0.1%
ちっこ0.1%
ちっちゃ0.1%
ちつこ0.1%
ちひせ0.1%
ちゃっ0.1%
ちん0.1%
ちッ0.1%
ぴゃ0.1%
ぴゃっ0.1%
0.1%
0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おかあちゃん、……おかあちゃん。」といって、ちいさなてのひらで、女中じょちゅうかたのあたりをたたいたのであります。
遠方の母 (新字新仮名) / 小川未明(著)
つち空気くうきや水のいぶき、またはやみの中にうごめいてる、んだりはったりおよいだりしているちいさな生物いきもの
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
しかたがありませんから、その中にはいって、あめやみになるのをっているうちに、いつかはとっぷりくれてしまいました。
瘤とり (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
漆間うるしま四郎綱高つなたかは、こんど十七歳での出陣だった。初陣ではなく、何度かの合戦で、いつも敵の強豪を打ち、足利勢のうちでも、
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
産婆は細い硝子ガラスの管のようなものを取って、さい口のなかへ強い呼息いきをしきりに吹き込んだが、効目ききめはまるでなかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
奪られたお弁当箱は、祖母が根負けして買ってくれた朱塗しゅぬりの三ツ重ねの、いさい丸いので、女中が持ってきて置いていったばかりのだった。
ちひさなすぎや、たけよりもなが枯萱かれかやしげつてるので、たれ何處どこるのやらわからぬ。
だッて、わたしさツきには斯麽こんなちひさかなかつたんですもの、なかつたんですもの!眞箇ほんと餘程よつぽどひどいわ
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
みんなは笑った。家の人だけは相変らず石のように黙っている。お父さんが立ちかけた時森川さんが一足進んで斯う言った。ちいさい声で言った。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
お店はちいさくってキチンとしていても一寸ちょいと箱の蓋を取ると金目の物が有ったり、ちょいと立掛けて有るお品でも千両二千両ッてんでげすから
汝の信ずる所正し、そは大いなるもちひさきもすべてこの生をくる者は汝の思ひが未だ成らざるさきに現はるゝかの鏡を見ればなり 六一—六三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
色白のちひさき内儀の口はかんの為に引歪ひきゆがみて、その夫の額際ひたひぎはより赭禿あかはげたる頭顱つむりなめらかに光れり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「星のきらめきは今までよりも弱まって、まるで月におびえでもしたように、そのささやかな光線を引っ込めてしまった。」(『奥様』第一章。一八八二年)
チェーホフの短篇に就いて (新字新仮名) / 神西清(著)
と、やがて、ささやかな膳を調ととのえて、これが一生の別れとなるかも知れぬ。月をさかなに、一献いっこんもうと、くつろいだ。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
廊に圍まれたるはちさ馬鈴藷圃ばれいしよばたけにて、そこにはいとすぎ(チプレツソオ)の木二株、檸檬リモネの木一株立てりき。
みち太郎稻荷たらういなりあり、奉納ほうなふ手拭てぬぐひだうおほふ、ちさ鳥居とりゐ夥多おびたゞし。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あんなにちっぽけな、瘠せた小伜せがれであった浩が、自分より大きな、ガッシリと頼もしげな若者になっているのを、むさぼるように見ると、
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
それにしても、あるかなきかの息をしながら身動もしないで、すやすや眠ってる赤児の存在が、可愛いいというよりも余りにちっちゃかった。
幻の彼方 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
さらには、げんしょう二、阮小五、阮小七、白勝はくしょうといったような頭立かしらだったもの十七人に、部下百余人の徒党だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しょう松浦王はまだ立ったままだが、温和な微笑をかおに漂わして、謙遜に、しかも何処かに闊達な意気をひそめている。口数が極めて少い。やさしい眼だ。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
それから一ぱうせうなる横穴よこあなのシキからは、ひと大腿骨だいたいこつ指骨しこつの一小部分せうぶぶんとが
きはめて大なる物及び極めてせうなるものに至つては實用有りしとはみとめ難し或は標章へうしやう玩具ぐわんぐの類なりしならんか。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
文運かの如く開け、且つ古の律法おきてをたてしアテーネもラチェデーモナも、汝にくらぶればたゞさゝやかなる治國の道を示せるのみ 一三九—
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
其處に來れば人生のさゝやかな流は皆白く碎ける水泡やどう/\と鳴る音や渦卷や奔流の只中に碎け散つてしまふのです。
御互になるほどと合点が参るためには、今少し詳細に「情を理想とする」とは、こんなものだとこまかく割って御話しをしなければなるまいと思います。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さと わしや、今度あんたから貰ふた金で、お父つつあんに、こまあか店ば出さするつもりですたい。近所に酒飲みの多かけん、酒屋が一番よかて思ひます。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
のはうづにおほきないぬなので、前足まへあし突張つツぱつてつたから、ちつぽけな、いぢけた、さむがりの
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「おお、すんでのところ。ちつぽけでも、たつた一つきやねえ生命いのちだ。あぶない。あぶない」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
曾我十郎の歌は、「今日出でて巡りあわずば車のこの輪のうちになしと知れ君」とあった。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
かはづこゑやむだを、なんと、そのは、はづみでころがりした服紗ふくさぎんなべに、れいりつゝ、れい常夏とこなつはなをうけようとした。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ていな小市民生活の中で大きくなって、きりつめた暮しにおどろかないのは本当に良妻です。
この実をガタシあるいはヒメガタシと呼ぶのだがそれがまた木の名にも成っている。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
わが足下あしもとに転がりたる西瓜すいかの皮をいくたびか見返りつつ行過ぎしのち、とあるぐらき路次ろじの奥より、紙屑籠背負いたる十二
銀座の朝 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
町は勿論とうの昔に人通りを絶っていましたが、星ばかりきらめいた空中には、やみもない風の音がどよめいています。
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
両隣は皆二階家なるに、其家そこばかり平家にて、屋根低く、軒もまたささやかなりければ、おおいなるおうの字ぞ中空に描かれたる。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
然し、その名声を慕って、四谷北伊賀町の彼の仕事場を訪ねて行っても、鎚音のしない日は、見つけ出せないほどそこはささやかな家だった。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其際、山田寺の旧構を残すため、寺の四至の中、北の隅へ、当時立ちグサりになつて居た堂を移し、規模をチヒサくして造られたもの、と伝へ言ふのであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
たびらこの空色の——チヒサき紋章——。
「古代感愛集」読後 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
同商売の者は成るべくトラスト流に合同して大資本を作つて大きな商売をして貰ひたいのだが、日本人同志のなかではけちな利慾心が邪魔をするからとても相談が纏まらない。
青年実業家 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
小説家といふ奴はうぬけちな眼玉に写る世間を見て生悟なまざとりした厄介者だ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
「フーン」チヒサイ デンデンムシハ、オカアサマデモ ワカラナイ フシギナ トホイ ソラヲ、ホソイ メヲ 一パイ ノバシテ イツマデモ ミテ ヰマシタ。
デンデンムシ (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
「ねこ、(中略)人家ジンカチヒサキケモノヒトトコロナリ。温柔ヲンジウニシテヤスク、マタネズミトラフレバフ。シカレドモ竊盗セツタウセイアリ。カタチトラ二尺ニシヤクラズ。(下略げりやく)」
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
こまかい子供を多勢持っているこのお爺さんも、もと矢張やっぱりお島の養父から、資金の融通を仰いだ仲間の一人いちにんであった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「塩山へかね」と背負籠しよひかごかたはらの石の上に下して、腰を伸しながら、「塩山へは此処からまだ二里と言ひやすだ。あの向ふのでかい山の下にこまかい山が幾箇いくつとなく御座らつせう。その山中やまんなかだアに……」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
禰宜 いや何とも……このごろ晩、ふけふけに、この方角……あの森の奥に当って、化鳥けちょうの叫ぶような声がしまするで、話に聞く、咒詛のろいの釘かとも思いました。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二階の窓近く白檜の老樹、揺れる枝幹から雪を吹く。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
しきつめたさざいしのうえを、牛車の厚いわだちが、邸内の奥ふかくまで、重々おもおもきしみ巡って来るまに、
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
湾はその内そとに、さざじまの島影をいくつも重ね、夜凪よなぎのゆるい波が浦曲形うらわなりに白かった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西にしインドのしようアンチル群島中ぐんとうちゆうにあるマルチニックとう火山かざんプレー(たか千三百五十米せんさんびやくごじゆうめーとる)は
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
兩者りようしやともに震原しんげんから同時どうじ出發しゆつぱつし、おなみちとほつてるのであるけれども、初期微動しよきびどう速度そくどだいに、主要動しゆようどうはそれがしようなるために前後ぜんご到着とうちやくすることになるのである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
「そんぢや、あね茄子なす南瓜たうなすでもやんべかなあ」勘次かんじ同情どうじやうすこうごいたやうにいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
セエラは残った一つの甘パンで、どうやら自分を慰めることが出来ました。とにかく、それは熱かったし、ないよりはましでした。セエラは歩きながら、小さくちぎって、すこしずつゆっくりと食べました。
「第一課。コノ絵ニカイテアルチイサナ人ハ、大キナ弓ヲイテ、遠イマトニアテマシタ。コノ人ハ大キクナッテカラ……」
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
三、タケが二尺グライノ花瓶カビン、口ニ拇指オヤユビヲ置キテ指ヲ中ニサシ入レテ花瓶ノ内側ヲサグリ、中指ガアタルトコロニ、チイサク5098ト墨書ボクショシアリ。
さゝやかにかつおぼろに見ゆるにいたらむ、人この物を、目を明らかにし思ひを清うして、第三のチェーザレの手に視なば 八五—八七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あゝ人の血統ちすぢのたゞさゝやかなる尊貴たふとさよ、情の衰ふるところなる世に、汝人々をして汝に誇るにいたらしむとも 一—三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
その種類には、ゴーヤー(れいし)チャンプルーがあり、ビラ(ねぎ)グワチャンプルー、マーミナ(もやし)チャンプルー、チリビラー(にら)チャンプルーなどがある。
チャンプルー (新字新仮名) / 山之口貘(著)
スルルグワが寄ててんどう
チャンプルー (新字新仮名) / 山之口貘(著)
其と共に「小なる」「小き物」と言ふ観念を表すグワアが極めて多い。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
琉球系統の言語では、語尾につくグワアが、まづ人の注意を惹く。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
それでまと見透みとおしが明瞭はっきりとせぬ故、遠近の見定めがつかぬ……その故にねらいの本式はまず弓を引き分くる時に的を見、さて弓を引込めたる時、目尻でこう桿から鏃をみわたし、それから的を見透すというと、これはさす、これはおちる
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「オヤジには、こんまいときから、そがいなきもの切れるところがあったのはあった。わしらには出来んことぞな」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
そこは、おばけやしきの見せものやです。
かいじん二十めんそう (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「いまも言うた事だがや、このうおねらったにしては、ちっこい奴だな。」
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
病気の娘っ子とちっちゃい息子
百姓仁平 (新字新仮名) / 今野大力(著)
こひともおもふが、ちつこい。どぜうでは可笑をかしかんべい。ふなひとこさへてせつせえ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なんでだつぺなまあ、おめえそんなにねえで面倒めんだうてやらつせえよ、れがおめえをんなでもなくつてさつせえ、こんなちひせえのだけえてやうあるもんぢやねえな」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
……すくい残りのちゃっこい鰯子いわしこが、チ、チ、チ、(笑う。)……青いひれの行列で、巌竃いわかまどの中を、きらきらきらきら、日南ひなたぼっこ。ニコニコとそれを見い、見い、身のぬらめきに、手唾てつばきして、……漁師が網をつぐのうでしゅ……あの真似をして遊んでいたでしゅ。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ちん哥兄あんちゃんちん哥兄あんちゃん』ち云うと息の止まる程、花魁に抱き締められましたなあ。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ちッぽけなむくむくしたのが重なり合って、首をもちゃげて、ミイミイと乳房を探している所へ、親犬が余処よそから帰って来て、其側そのそばへドサリと横になり、片端かたはしから抱え込んでベロベロなめると、小さいから舌の先で他愛もなくコロコロと転がされる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「何云ってるんだい。ぴゃっこ。ふん。おい、栗の木。起きろい。もう春だぞ。」
若い木霊 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「ふん、まだ、少し早いんだ。やっぱり草が青くならないとな。おい。ぴゃっこ、さよなら。」若い木霊は大分西に行った太陽にひらりと一ぺんひらめいてそれからまっすぐに自分の木の方にかけ戻りました。
若い木霊 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
おなじ小観念を示すものに、(<)がある。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
隠国コモリクの泊瀬国に、さヨバひにが来れば、たな曇り雪はふり来ぬ。
鶏鳴と神楽と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)