“銀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎん53.8%
しろがね31.0%
かね10.5%
しろかね2.4%
がね0.5%
すず0.5%
アルジヤン0.5%
シルバー0.5%
ルピ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なかいたやうな……藤紫ふじむらさきに、浅黄あさぎ群青ぐんじやうで、小菊こぎく撫子なでしこやさしくめた友染いうぜんふくろいて、ぎんなべを、そのはきら/\とつてた。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しろがねは柔かく二ツに分れて、愛吉の手は帳場格子の上に結いつけられたようになったが、双方無言で、やがて愛吉はぶるぶると震えた。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
出るさきになって気がついたのは、お里の母の死を聞いた時とおなじように、彼は幾らかのかねを用意して行かなければならない事である。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
紫に描いた。すべてがしろかねの中からえる。銀の中に咲く。落つるも銀の中と思わせるほどに描いた。——花は虞美人草ぐびじんそうである。落款らっかん抱一ほういつである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
無垢むく清浄しやうじやうのしろがね
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
固くなって聞いていた、二人とも身動きして、お若は愛くるしい頬を支えて白い肱に襦袢の袖口をからめながら、少し仰向いて、考えるらしくすずのような目を細め
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
黄金きんと、紫金しこんと、アルジヤン
“MONICO” (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
その前に、ちょっとサモンの話をしておこう。ユーコン河をのぼってくる鮭はキングドックレッドシルバーの四種になっている。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ことに、豪快倨傲ごうかいきょごうの破壊神邪魔シヴァにとっては、一日も耐えられない汚辱に相違ない——が、この旦那マスター方はルピを持っている。連隊を教練している。
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)