“すず”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:スズ
語句割合
27.4%
23.9%
17.0%
16.2%
4.6%
3.1%
1.5%
珠洲1.5%
1.2%
0.8%
(他:7)2.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「やあ、だいぶんすずしくなりましたねえ」と声をかけたものがある。もちろんそれは帆村荘六だった。光技は、どぎまぎして、
什器破壊業事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
苗代の水にうつ青空あおぞらさざなみが立ち、二寸ばかりの緑秧なえが一本一本すずしくなびいて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
『マア!』と心から驚いた様な声を出して、智恵子はすずしい眼をみはつた。『其麽そんな事被仰るもんぢやないわ。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
物珍らしい心から出るのを少し躊躇ちゅうちょしていると,娘が貌をふり上げてすずしい目で自分を見た、その目の中には
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
梨子地には、焼金やききん小判こばん、銀、すず、鉛(この類は梨子地の材料で金と銀とはちょっと見て分り兼ねる)。
(7)ルグランが antennœ(触角)と言いかけたのを、ジュピターは tin(すず)のことと思い違いをしたのであろう。
黄金虫 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
すず早馬駅はゆまうまや堤井つつみゐみづをたまへな妹が直手ただてよ 〔巻十四・三四三九〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
すると、よいきんおとがして、ちょうどすずらすようにこえてきました。
金の輪 (新字新仮名) / 小川未明(著)
つちに砕けた飴の鳥の鶯には、どこかの手飼の、の首玉した小猫が、ちろちろとすずを鳴らしてからんで転戯じゃれる……
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
最後のすずが鳴るまで、医学士が汽車の踏板に足を掛けて、マリイと雑談をしていた。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
なかあそびのみちすずしきは酔哭ゑひなきするにありぬべからし (同・三四七)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
暗い庭の方へ向いた部屋には、叔父がすずしい夜風の吹入るところを選んで、ひとり横に成っていた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
雨よ、この燃える思をひややかに、亂れた胸をたひらかに、このさし伸べたねつの手をすずしいやうにひやせかし。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
黒目勝ちなすずしい瞳、薔薇のように生々いきいきした頬、そしてつややかな髪が、ふさふさときゃしゃなえり元までたれていました。
佐渡の島にもとどまらず、白山のたけの風の激しさに、能登国珠洲すずヶ岬へふきはなされたまいし時、いま一度陸にうけて、ともかくもなさせ給えとて、北のかた
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ツクツンボ 能登珠洲すず
野麦はミヤコザサという一種の笹の実で、普通にすずの実というものの方言である。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
すずの葉に月の光は遊べども吾が利心とごころよいまだなごまず
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
そこにはわが親友Mの義父おとうさんたる建築家のK大人が、もう顔を真赤にして小さく床柱にりかかって、いい機嫌で旅のころもはすずかけのう、篠かけのうであった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
花の痛いは種牛蒡ごぼう、勧進帳のすず懸けだ。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
近くに𬵩釣の火が見え出し、沖に烏賊いか釣りの船の冷涼すずしくきらめき出した。
蝙蝠 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
湯女ゆなのお寿々すずは、持て余したように、上り口へ打っ伏したままでいる若い浪人の体から手を離して、呆れ顔に、ただ眺めてしまった。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女の開けた門から、途端とたんに、そう云って駈けこんで来たのは、お寿々すずであった。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もう大抵判っているんだから、きょうはこのくらいにしておこう。おめえもかぞにここでいつまでも納涼すずんでもいられめえ。家へ帰ってかかあ熨斗餅のしもちを切る手伝いでもしてやれ」
半七捕物帳:17 三河万歳 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
固くなって聞いていた、二人とも身動きして、お若は愛くるしい頬を支えて白い肱に襦袢の袖口をからめながら、少し仰向いて、考えるらしくすずのような目を細め、
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼は竹籠の中へもどって銅鈴すずを鳴らした。スルスルスルスル。えいや、えいや。上へあがるやいな彼はあたりへ向って黒裸こくらの両手をちゅうへ振ッて報告した。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「妙案妙案。出来でかしたぞ李逵。——だが百尺の地底からでは声も合図もとどくまい。その辺へ銅鈴すずを二ツ三ツくくり付けてゆけ。銅鈴が鳴ったら上から綱を引き上げてやる」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呉用はやがて、片手の鐸鈴すずを振り鳴らしつつ、売卜ばいぼく先生がよくやる触れ口上を歌いながら、街をりんりんと流して行った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
風鐸すずおと四方よもに起りて春あさし隆恩殿に向ひて歩む
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)