“括”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くく74.8%
くゝ11.8%
くる3.6%
くび2.6%
から2.0%
1.6%
かつ1.3%
くくり0.7%
やはず0.7%
くわつ0.3%
(他:2)0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“括”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.4%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
それは普通の手紙の重なり合ったものでもなければ、また新らしい印刷物を一纏ひとまとめくくったものとも見えなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ある博徒いわく、得手吉は得而吉で延喜えんぎがよい、くくざるというから毎々縛らるるを忌んで猴をわれらは嫌うと。
土浦つちうらまち勘次かんじいわし一包ひとつゝつて手拭てねぐひくゝつてぶらさげた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれいてつてさらわらくゝつた蕎麥そばたばをどさりととほくへはふつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
または藝者や素敵な美人や家鴨あひる……引ツくるめていふと、其等の種々の人や動物や出來事が、チラリ
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
母親は急に出ていたものを引っくるめるようにして、「忘れているというでもないけれど、着せる先へ立って、揚げが短いなんて言うと困ると思って。」
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それを地上に落ち付けると赭茶あかちゃ駒下駄こまげたまわりだけがくびれて血色を寄せている。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
老人はいながら、顔の向をうしろへ変える。ねじれたくびに、行き所を失った肉が、三筋ほどくびられて肩の方へり出して来る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その道の人にいわせれば魔術と奇術に相違はある、だが大ざっぱに一つからげにいえば、手品をつづめた「ずま」である。
奇術考案業 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
赤き顱巻はちまき向うざまにしめて、すそからげ、片肌脱ぎて、手にせる菓子の箱高く捧げたるがその銀六よ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そして指の節々ふし/″\が女のそれのやうにふつくりしてりがはいつてゐたさうだ。
「まだあるのよ。一寸ちょいと」と針を離れぬ糸子の眼は、左の手につんとつまんだ合せ目を、見るけて来て、いざと云う指先を白くふっくらと放した時、ようやく兄の顔を見る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
というのは、クリストフはすべての人間を一かつした虚無から、自分をもけっして取り除かなかった、ただオリヴィエだけを取り除いていた。
それで、彼から自作のあるものを見せられた者らは、よく見てみようともせずに、ドイツのワグナー末派にたいする軽蔑のうちに、彼をも一かつしてしまった。
麥色の薔薇ばらの花、くくりの弛んだ重い小束こたばの麥色の薔薇ばらの花、やはらかくなりさうでもあり、かたくもなりたさうである、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
細かしく訊ねますと、陳が江戸へ上る日、お種に申すには、あんたから貰うた手紙がわたしの居間の箪笥の中にひとくくりにしてあるけん、盂蘭盆の夜の五ツ半頃、みなが焔口供えんくぐ法会ほうえに唐寺へ行った頃を見澄ましてそっと取りに来い、ということで、お種もかねがねそればッかり気に病んでおッたのでしたけんに、約束通り、唐人あちゃがみな寺へ上った頃出かけて行って陳の居間へ入り、燭台の蝋燭に火を点して見ると、誰もいないと思った闇の中に、陳が朱房のついた匕首を振上げて物凄い顔で突ッ立っております。
一月の後、百本の矢を以て速射を試みた所、第一矢が的に中れば、續いて飛來つた第二の矢は誤たず第一矢のやはずに中つて突き刺さり、更に間髮を入れず第三矢の鏃が第二矢の括にガッシと喰ひ込む。
名人伝 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
一月ひとつきの後、百本の矢をもって速射を試みたところ、第一矢がまとあたれば、続いて飛来った第二矢は誤たず第一矢のやはずに中って突きさり、さらに間髪を入れず第三矢のやじりが第二矢の括にガッシとい込む。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)
〔譯〕已むことを得ざるのいきほひうごけば、則ち動いてくわつせず。ぐ可らざるのみちめば、則ち履んであやふからず。
左の手に蝋燭ろふそくを持つて兄の背後うしろまはつたが、三筋みすぢ麻縄あさなはで後手にしばつてはしらくヽり附けた手首てくびは血がにじんで居る。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
この絞りの蚊帳というは蚊帳に穴が明いているものですから、処々ところ/″\観世縒かんじんよりしばってあるので、其の蚊帳を吊り、伴藏は寝※ねござを敷き、独りで寝ていて、足をばた/\やっており