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藥
御夢想の
藥ぢやに……
何の
病疾も
速かに
治るで、
買ひないな……
丁ど、
來合はせたは、あなた
樣お
導きぢや……
仇には
思はれますな。
單純なレウマチス
性の
頭痛ではあつたが、
閭は
平生から
少し
神經質であつたので、
掛かり
附の
醫者の
藥を
飮んでもなか/\なほらない。
醫者は
又自分の
用ひた
眠り
藥が
比較的新らしいもので、
學理上、
他の
睡眠劑の
樣に
有害でない
事や、また
其効目が
患者の
體質に
因つて、
程度に
大變な
相違のある
事などを
語つて
歸つた。
またはこの
痺れ
藥以上の毒消し藥を飮むか……