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作者不詳
アイヌ神謡集(新字新仮名)
読書目安時間:約2時間31分
序 その昔この広い北海道は、私たちの先祖の自由の天地でありました。天真爛漫な稚児の様に、美しい大自然に抱擁されてのんびりと楽しく生活していた彼等は、真に自然の寵児、なんという幸福な …
えぞおばけ列伝(新字新仮名)
読書目安時間:約1時間4分
屋内に独りいると突然炉の中でポアと音を発する。するとあちらでもポア、こちらでもポアとさいげんがない。臭くてかなわない。そういう際には、こっちでも負けずにポアと放してやれば、恐れ入っ …
大岡政談(旧字旧仮名)
読書目安時間:約20時間39分
法學博士尾佐竹猛 古來名判官といへば大岡越前守にとゞめをさすが、その事蹟といへば講談物や芝居で喧傳せられて居るのに過ぎないので、眞の事蹟としては反つて傳はつて居るものは少いのである …
現代語訳 平家物語:01 第一巻(新字新仮名)
読書目安時間:約51分
(祇園精舎) 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。おごれる人も久しからず、唯、春の夜の夢のごとし。猛きものもついにはほろびぬ、偏に風の前の …
現代語訳 平家物語:02 第二巻(新字新仮名)
読書目安時間:約1時間11分
治承元年五月五日、叡山の座主、明雲大僧正は、宮中の出入りを差しとめられた。同時に、天皇平安の祈りを捧げるために預っていた、如意輪観音の本尊も取上げられた。更に検非違使庁を通じて、神 …
現代語訳 平家物語:03 第三巻(新字新仮名)
読書目安時間:約60分
治承二年の正月がやってきた。宮中の行事はすべて例年の如く行われ、四日には、高倉帝が院の御所にお出でになり、新年のお喜びを申し上げた。こうして表面は、いつもながらの目出度い正月の祝賀 …
現代語訳 平家物語:04 第四巻(新字新仮名)
読書目安時間:約1時間3分
治承四年正月一日、法皇の鳥羽殿には、人の訪れる気配もなかった。入道相国の怒り未だとけず、公卿たちの近づくのを許さなかったし、法皇も清盛をはばかっておられたからである。正月の三日間と …
現代語訳 平家物語:05 第五巻(新字新仮名)
読書目安時間:約52分
京都の街は公卿も庶民も動揺した。治承四年六月三日の日、天皇は福原へ行幸し、都うつりさせ給うとのことである。都うつりの噂はかねて流れてはいたが、まだまだ先のことであると人々は思ってい …
現代語訳 平家物語:06 第六巻(新字新仮名)
読書目安時間:約37分
治承五年の正月が来た。今年の内裏の正月の淋しさは又格別で、うち続く兵乱のあとでは、正月を祝う心持にもならず、拝賀の式はとりやめ、主上も出御されず、例年の宴会さえ行なわれなかった。陰 …
現代語訳 平家物語:07 第七巻(新字新仮名)
読書目安時間:約45分
寿永二年三月上旬、同じ源氏同志の木曽義仲と兵衛佐頼朝との仲にひびが入った。頼朝は、義仲を討つために十万余騎を引き連れて、信濃国へ乗込んでいった。驚いた義仲は、依田城を出ると、信越の …
現代語訳 平家物語:08 第八巻(新字新仮名)
読書目安時間:約60分
寿永二年七月二十四日夜半、後白河法皇は按察使大納言資賢の子息右馬頭資時ただ一人を供にして、折からの闇にまぎれ人目を忍んで、御所を出た。行先は鞍馬の奥である。迎えた鞍馬寺の僧たちは突 …
現代語訳 平家物語:09 第九巻(新字新仮名)
読書目安時間:約1時間22分
寿永三年正月一日、法皇の御所は大膳大夫成忠の宿所、六条西洞院であるから御所としての体裁は整っていない。それ故、院の拝礼もなく、また内裏での行事である小朝拝も行なわれなかった。 屋島 …
現代語訳 平家物語:10 第十巻(新字新仮名)
読書目安時間:約59分
一の谷の合戦で討たれた平家一門の首が都に帰ってきたのは、寿永三年二月七日である。 この噂を伝え聞いた平家の縁者たちは、一体誰の首が帰ってくるのだろう、自分にゆかりのある者でなければ …
現代語訳 平家物語:11 第十一巻(新字新仮名)
読書目安時間:約1時間6分
元暦二年の正月が来た。九郎大夫判官義経は、法皇の御所に行き、大蔵卿泰経朝臣へ奏上を頼んだ。 「平家一門は、神、仏からも見放され、君にも捨てられて、都を落ち、西海の波の上に漂う落人と …
現代語訳 平家物語:12 第十二巻(新字新仮名)
読書目安時間:約39分
本三位中将重衡は、伊豆の狩野介宗茂の許に預けられたままになっていたが、南都の大衆が、しきりに、その処分を迫ってきているので、頼朝としてもそのままにしておくこともできず、源三位入道頼 …
現代語訳 平家物語:13 灌頂の巻(新字新仮名)
読書目安時間:約14分
(女院御出家) 壇の浦で入水するところを、源氏の兵に救い上げられ、京に帰った建礼門院は、昔とはうって変った侘しい生活を続けていた。 昔、中納言法印慶恵という、奈良の僧が住んでいた坊 …
スザナの物語:――経典外聖書――(新字新仮名)
読書目安時間:約8分
バビロンにヨアキムという人が住んでいた。そしてこの人はスザナという妻をもらつたが、これはケルキアスの娘で、たいへん美人であり、神を恐れる婦人であつた。この女の両親も正しい人で、モー …
「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)(新字新仮名)
読書目安時間:約50分
葵の前 (高倉) 其の頃何より優美でやさしいことの例に云い出されて居たのは中宮の御所に仕えて居る局の女房達がめしつかわれて居た上童の中に葵の前と云って陛下の御側近う仕る事がある上童 …
ベルとドラゴン:――経典外聖書――(新字新仮名)
読書目安時間:約6分
バビロン人たちは、ベルと名付けた偶像を持つていて、毎日それに大升十二杯の上等の粉と、四十頭の羊と、六杯のブドウ酒を捧げた。そして王はそれを信仰して、毎日礼拝に行つた……だがダニエル …
法句経(旧字旧仮名)
読書目安時間:約51分
法句の語は大別して二種の義に解釋せらる、一は法は教の義にして法句とは釋尊の教の文句なり、又他の一は法は本體を詮し、一切萬象の終極の體即ち涅槃の義、而して句の原語は元來足跡の義にして …
まざあ・ぐうす(新字新仮名)
読書目安時間:約49分
お母さんがちょうのマザア・グウスはきれいな青い空の上に住んでいて、大きな美しいがちょうの背中にのってその空を翔けったり、月の世界の人たちのつい近くをひょうひょうと雪のようにあかるく …