“后”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きさき74.4%
きさい10.0%
うしろ2.2%
のち2.2%
ゴー2.2%
あと1.1%
きささ1.1%
きみ1.1%
こう1.1%
1.1%
ごう1.1%
キサキ1.1%
ゴウ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宮と藤壺の宮とは同じおきさきからお生まれになったからであろうか、などと考えるだけでもその子と恋人との縁故の深さがうれしくて
源氏物語:05 若紫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
ききたまへ、扇に似たる前髪にふさふとあへて云ふならば、われはきさいのおん料の牡丹もきらむ、おほきみの花もぬすまむ。食まじ、は。
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
かゝるをりしも人々のすはりゐたるうしろの方にたかきあかり窓ありしが、きびしき音ありてまどをやぶり、ほりあげの雪がら/\とくづれおちたる中に人のりくだりければ
右の字鏡じきやうありてのち二十年をて、源の順朝臣したがふあそんの作りたる和名類聚抄わみやうるゐじゆせうありき、是も字書じしよ也。元和の年間ころ那波道円なばだうゑん先生はじめて板本とせられたり。
下でお父さんが「おゴー、おゴー」と呼んでいらっしゃる。私は「ハイ、ハイ」と降りかけ「おゴーさまは今御用ですよ」御小水? 合点をなさる。
此時は大鮏さきにすゝみて水をはなるれば、よりゐたる小鮏などあとしたがひてのぼり、河原をはしる事四五けんにすぎざれども、のごとくして人の足もおよびがたし。
ここにそのきささ 大御酒杯さかづきを取らして、立ち依り指擧ささげて、歌よみしたまひしく
顓頊せんぎょく道ならず、我がきみに抗し、我が后は自らこれに天罰を加えるために、郊で戦われたが、天は徳をたすけず、我が軍隊は敗走致しました……」
不周山 (新字新仮名) / 魯迅(著)
曾てイスラエルの王アハブが隣の民の葡萄園を貪り、こうイゼベル夫の為にはかつて其民を殺して葡萄園を奪ひ、其むくいとしてイゼベルは後王宮の窓より投落なげおとされ、犬其肉をくらひしと伝へらるゝ所。
四里間に家無きも、山間或は原野にして、シオポロ川の源に出で、川畔にうてくだる。終日暴雨なり。三時愛冠に着す。全身は肌迄湿うるおうたり。夜中やちゅう熟眠す。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
[自注10]おゴー——顕治の故郷の地方では、おくさん、おかみさんをおごうはんとよぶ。
昔、住吉明神のキサキにあはしまと言ふ方があつた。其方が、白血・長血の病気におなりになつたので、明神がお嫌ひになり、住吉の門の片扉にのせて、海に流された。
お父さんは、今、わきから見ていると、もう全くおゴウさまに依っていらっしゃる。一種の美しさがある。勿論今でも時々かんしゃくは起しなさるらしいが。