あと)” の例文
此時は大鮏さきにすゝみて水をはなるれば、よりゐたる小鮏などあとしたがひてのぼり、河原をはしる事四五けんにすぎざれども、のごとくして人の足もおよびがたし。
無礼ぶれいものめとかたをつきたるゆゑたわら脊負せおひていかでたまるべき、雪の中へよこさまにまろたふれしに、武士も又人になげられしごとたふれければ、田中の者はおきあとも見ずしていそぎゆきけり。