“早”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
はや69.3%
15.0%
はよ5.5%
はえ3.2%
ばや2.0%
そう0.9%
0.7%
0.5%
ぱや0.5%
ハヤ0.5%
(他:9)1.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“早”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)26.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.0%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
うしはいっしょうけんめいにせいしてあるいているのですけれど、そうはやくはあるけませんでした。
百姓の夢 (新字新仮名) / 小川未明(著)
はやねがしにはたはたと障子しやうじてヽ、姉樣ねえさまこれ、と懷中ふところよりなか
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その上、もう気がたるみ、すじゆるんで、歩行あるくのにきが来て、喜ばねばならぬ人家が近づいたのも
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やうやまちをはづれると、九頭龍川くづりうがは川面かはづらに、夕暮ゆふぐれいろめて
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「おこのがまた、白壁町しろかべちょうさんへ、どのような用事ようじったのじゃ。はよかせ」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
「そしてはよう戻ってにゃあかんに。晩になるときっと冷えるで。味噌屋がすんだらもう他所よそへ寄らんでまっすぐ戻っておいでやな」
最後の胡弓弾き (新字新仮名) / 新美南吉(著)
「五六町追っかけたが、女のくせに恐ろしく足がはええ、——それに御守殿ごしゅでん崩しの襟脚えりあしがめっぽう綺麗だ」
りや、今日けふはどうしてさうえにはええんでえ」卯平うへいふとひくこゑいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
田川夫人がますますせき込んで、矢継やつばやにまくしかけようとするのを、事務長は事もなげに軽々とおっかぶせて、
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
と、さきの男が、うっかりりこまれているあいだに、かれは、すかさず、つぎばやにさぐりをいれた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕は薄気味が悪くなって、もう何も話す元気がなくなったので、そうそうに立ち去ってしまった。
わたしは抽斗をあけたままの机から三包みの手紙をそうそうに引っつかんで、その部屋をかけ抜けて、階子段を一度に四段ぐらいも飛び下りて、表へ逃げ出しました。
——東海、鎌倉はもう薄暑はくしょの候だが、伊吹のすそはようやく春闌はるたけたみどりの深みに駒鳥の高音たかねがやや肌さむいほどだった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あゆめばたにのわらびの
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
男達が其処に停ち止まったアイリスの傍まで駈けつけた途端に、振り向いたアイリスは、右の人差指を延ばして矢継やつやにワルトンとジョーンの心臓部を目がけて突いた。
決闘場 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
若しおせいが生れつきの悪女であるとしたなら、その本質は、人妻の身で隠し男を拵えることなどよりも、恐らくこうした、悪事を思い立つことのすやさという様な所にあったのではあるまいか、彼女は掛け金をはずして、一寸蓋を持ち上げようとした丈けで、何を思ったのか、又元々通りグッと押えつけて、再び掛け金をかけて了った。
お勢登場 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そこに如才はありません。……どんなに躾けがいいといったって、夜更かしが商売の茶屋稼業のことですから、六ツや五ツのと、そんなぱやく起きるはずはない。……ところが、どうしたわけか、昨夜ゆうべ小屋から帰って来ると、たいへんなご機嫌で、滅多にそんなこともしないのに、父親の膳のそばに坐って酌をしたりして、ひとりで浮々していたそうです。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
まあ、お聴きなさい。そのお葉という女は小娘のときからいろぱやい奴で、十六の春から千住の煙草屋に奉公しているうちに、そこの甥の元吉と出来合ったことが知れて、その年のくれに暇を出され、あくる年からお玉ヶ池の其月のとこへ奉公に出たのは、前にも云った通りですが、なにしろ主人は独り身、奉公人は色っ早い奴と来ているんですから、すぐに係り合いが付いてしまって、どうも唯の女中ではないらしいと近所でも噂されるようになったんです。
半七捕物帳:36 冬の金魚 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
中村屋勘三の「ハヤ物語」と言ふ琵琶弾きの唄(北越月令)を見ると、此だけのことが訣る。
聞かしてくれた話が、ハヤ、蒼茫として来た波の上にも、聴き耳立てゝ、相槌うつ者が居る
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ある日かれは朝く起きいでて常のごとく犬を伴い家をでたり。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
定山渓じょうざんけいたて来ましたたい。団員はだっでん行た。そりゃあ面白かった盆踊が、ほんによか温泉ですばい。そりから、だっでん知らんばってん、わしだけかみの方に今朝はあゆたて見ましたもんな。よかったあ。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
翌朝はやく大友は大東館を立った。大友ばかりでなく神崎や朝田も一緒である。見送り人の中にはお正も春子さんもいた。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「おお、これはお師匠ししょうさんは。はようからお邪間じゃまして、えろみません」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
またそれにゃあちげえねえ。お前もうあの船長に近よらねえようにしろよ。あの医者だってお前にゃひどく怒ってるぜ、——『恩知らずの腕白者』って言ってたんだ。で、手つ取りばええとこを言っちまえば、まずこうだ。お前は自分の組の方へはけえれねえ。あいつらはお前に帰って貰えたかあねえんだからね。
「笑つたら、惡いのけい?」村松はわざとおこつたやうに右の肩を怒らして見せたが、肩を下ると同時に客の置いたキユウを手に取つた。「へいゲームを取れ!」
泡鳴五部作:01 発展 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
それみろ、と何かや、勝ち誇った気構きがまえして、蘆の穂を頬摺ほほずりに、と弓杖ゆんづえをついた処はかったが、同時に目の着くうしおのさし口。
海の使者 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そいですさかい十一時半前にはもう別荘い着いてしもてて、お梅どんの方が三十分もおくれてやって来て、「えらいよおましたなあ。ほんまにこない巧い工合に行たことあれしません。さあ、さあ、今の間アにしやはらんと、ぐずぐずしてはったら電話かかって来まっせ」いうて
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)