“早咲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はやざき55.6%
はやざ22.2%
はやぎき11.1%
はやさき11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
樹立こだちに薄暗い石段の、石よりもうずたか青苔あおごけの中に、あの蛍袋ほたるぶくろという、薄紫うすむらさき差俯向さしうつむいた桔梗ききょう科の花の早咲はやざきを見るにつけても、何となく湿しめっぽい気がして
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この家のあるじは、よっぽど白い花が好きと見えて、空地と云う空地には、早咲はやざきの除虫菊じょちゅうぎくのようなのが雪のように咲いていた。
清貧の書 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
さてこれは外題げだい心眼しんがんまうす心のといふお話でござりますが、物の色をで見ましても、たゞあかいのでは紅梅こうばい木瓜ぼけの花か薔薇ばら牡丹ぼたんわかりませんが、ハヽア早咲はやぎき牡丹ぼたんであるなと心で受けませんと
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
晴さんと五六日早咲はやさき逗留とうりうして居たりしが不※心に思ふやう此處にて金銀をつかすてんよりは江戸へ行て身を落付おちつけのち心の儘に樂まんと夫より室を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)