“差俯向”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしうつむ94.4%
さしうつむい2.8%
さしうつむき2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ものいう目にも、見えぬ目にも、二人ひとしく涙をたたえて、差俯向さしうつむいて黙然とした。人はかかる時、世に我あることを忘るるのである。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たすけんといふ心底しんていうれしけれども無益むえきの事なり我は其外そのほかにもとがおほければとてものがれぬなるにより尋常じんじやうとがかうむらんと申にぞ喜八は差俯向さしうつむいことばなし大岡殿暫時兩人りやうにんことば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
執心しふしんし種々口説くどけどもをつとある故從ひ難しと申が夫なくんば我が心に從ふやと云ふにお梅は差俯向さしうつむきしまゝ答へを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)