“差向”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さしむか49.0%
さしむ20.4%
さしむかい20.4%
さしむかひ4.1%
さしむき4.1%
さしもか2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
置炬燵おきごたつして旦那だんなさまおくさま差向さしむかひ、今朝けさ新聞しんぶんおしひらきつゝ、政界せいくわいこと
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
うつくしいのと差向さしむかひで、湯豆府ゆどうふみながら、うたいで、あの川裾かはすそから、玄武洞げんぶどう
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と国貞は鶴屋の主人あるじ差向さしむかってしきりに杯を取交とりかわしていた時、行きちが一艘いっそうの屋根船の中から、
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「お前なら差向さしむき食物の事を考えるだろうよ。大福餅の荒れ食いなんか人聞きが悪いから、金が出来ても、あれだけはすがいいぜ、八」
夫人は直ぐそれを広げて見ていたが、無言のままくるりと差向さしむけて、ある箇所を指で押え注意を与えた。
鉄の処女 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
この両三年は殊更ことさらに音信も絶えがちになっていたので、故郷の父親は大層心配して、汽船会社に聞合し、自分の乗込んだ船を知り、弟を迎いに差向さしむけたという次第が分りました。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
小六が引き移ってからこの四五日しごんち、御米は宗助そうすけのいない午飯ひるはんを、いつも小六と差向さしむかいで食べる事になった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御米は小六と差向さしむかいに膳に着くときのこの気ぶっせいな心持が、いつになったら消えるだろうと、心のうちひそかに疑ぐった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
松が来て私はうんざりして了ったが、雪江さんはかえって差向さしむかいの時よりはずみ出して、果は松の方へ膝を向けて了って、松ばかりを相手に話をする。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
其時そのとき代助は三千代と差向さしむかひで、より長くすはつてゐる事の危険に、始めて気がいた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
小六ころくうつつてからこの四五日しごんち御米およね宗助そうすけのゐない午飯ひるはんを、何時いつ小六ころく差向さしむかひべることになつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
御米およね小六ころく差向さしむかひぜんくときのこのぶつせいな心持こゝろもちが、何時いつになつたらえるだらうと、こゝろうちひそかうたぐつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
雷が既に頭のうへに来て鳴るので、為方しかたがない、差向さしむきむかうに見える記念塔のやうなところまで駈出した。
イーサル川 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
マヽ役目は是だけじゃが、祖五郎如何いかにもお気の毒なことで、おかゝさまには確か早く別れたから、大概織江殿の手一つで育てられた、其の父が何者かに討たれあまつさえ急にお暇になって見れば、差向さしむき何処どこと云って落着く先に困ろうとお察し申すが
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
林「成程どうも…しかしおけくさんはわし二人ほたり差向さしもかいでは酒を飲まねえと思いやすよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)