“差向”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしむか48.1%
さしむかい18.5%
さしむ18.5%
さしむき5.6%
さしむかひ5.6%
さしむけ1.9%
さしもか1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
婦人ふじん驚駭きやうがいけださつするにあまりある。たくへだてて差向さしむかひにでもことか、椅子いすならべて、かたはせてるのであるから、股栗不能聲こりつしてこゑするあたはず
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御米は小六と差向さしむかいに膳に着くときのこの気ぶっせいな心持が、いつになったら消えるだろうと、心のうちひそかに疑ぐった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「お前なら差向さしむき食物の事を考えるだろうよ。大福餅の荒れ食いなんか人聞きが悪いから、金が出来ても、あれだけはすがいいぜ、八」
たゞさるべし其答が胡亂うろんにては成ず即ち紀州名草郡平野村にて誕生たんじやうと申立る時は差向さしむき紀州を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御米およね小六ころく差向さしむかひぜんくときのこのぶつせいな心持こゝろもちが、何時いつになつたらえるだらうと、こゝろうちひそかうたぐつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
として彌々いよ/\道十郎の仕業なりと疑がひ掛りすぐに麹町へ召捕方めしとりかた差向さしむけられ十兵衞事死骸は兄長庵へ御引渡しに相成ければ長庵は仕濟しすましたりと内心に悦びすぐに十兵衞の死骸を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
林「成程どうも…しかしおけくさんはわし二人ほたり差向さしもかいでは酒を飲まねえと思いやすよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)