“此”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
この35.2%
34.6%
これ11.5%
かく7.8%
ここ4.0%
こゝ3.4%
1.1%
0.5%
くら0.3%
コノ0.1%
コレ0.1%
かう0.1%
かくの0.1%
0.1%
こん0.1%
こゝに0.1%
0.1%
たぐ0.1%
たぐひ0.1%
ココ0.1%
コヲ0.1%
コヽ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
部屋代がただでも、これでは電車賃にもなりません。東野南次もいよいよこの商売をして、明日からヤミ屋にでもなろうかと決心した時でした。
この以前いぜん三馬さんば浮世風呂うきよぶろ一册いつさつ沒收ぼつしうされて四週間ししうかん置放おきつぱなしにされたため
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
実は今夜一晩保養の為に優勝の地として名高いの湖畔で楽しいくつろぎをしてから更に明日出向いて行かうとする都の生れの人達なのでありました。
秋の夜がたり (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
景勝けいしよう愉樂ゆらくきやうにして、内湯うちゆのないのを遺憾ゐかんとす、とふ、贅澤ぜいたくなのもあるけれども
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
おれ夢中むちゆうで、これこひしいをんなだ、とおもつて、うか/\いてかへつたのか、うかもれん。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼は意志の方面、これ智能ちのうの方面で、この両方面における遺伝的系統をたずぬるに、抽斎の前途は有望であったといってもかろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
抽斎は天下多事の日に際会して、ことたまたま政事に及び、武備に及んだが、かくの如きはもとよりその本色ほんしょくではなかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
働く者はみんな食える、貧乏はない、ということはかくごとく死の如く馬鹿ばか阿呆あほうの如く平穏であることを銘記する必要がある。
魔の退屈 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
ここに於てわたくしの憂慮するところは、この町の附近、しくは東武電車の中などで、文学者と新聞記者とに出会わぬようにする事だけである。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
○「如何にして日を暮らすべき」「誰かこの苦を救ふてくれる者はあるまいか」ここに至つて宗教問題に到着とうちゃくしたと宗教家はいふであらう。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
己が意をこゝに決し、げんかれたくし、格之助に丁打ちやううちをさせると称して、準備に取り掛つたのは、去年の秋であつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
縱令たとひ我々われ/\意見いけんくらゐちがつても、こゝ我々われ/\の一するところがあるのです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ことに歌麿板画のいひあらわしがたき色調をいひ現すにくの如き幽婉ゆうえんの文辞を以てしたるもの実に文豪ゴンクウルをいて他に求むべくもあらず。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
何しろひやツこくなつた人間ばかり扱ツてゐるせゐか、人間が因業いんごふに一酷に出來てゐて、一度うと謂出したら、首が扯斷ちぎれてもを折はしない。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
——蘆花ロカ叢裡ソウリペンノ舟、俊傑ニワカノ地ニ遊ブ——口にして何べんも読んではみるが、謎は謎で、思い当ってくるふしもない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
シカルニ、ゴロキミ、タイヘン失礼シツレイ小説ショウセツカイテラレル。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
されどこれとても、神のふみうとんぜられまたは曲げらるゝにくらぶれば、そが天上にうくる憎惡にくしみなほ輕し 八八—九〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
レリーチェとツルビアの間のいとあらびいとすたれしこみちといふとも、これにくらぶれば、ゆるやかにして登り易き梯子はしごの如し 四九—五一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
コノ為来シキタりを何時となく、女たちのハナすのを聞いて、姫が、女のギヤウとして、この野遊びをする気になられたのだ、と思つたのである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
おれは、このおれは、何処ドコに居るのだ。……それから、こゝは何処なのだ。ソレよりも第一、コノおれはダレなのだ。其をすつかり、おれは忘れた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
コレは、晋唐の新しい文学の影響を、受け過ぎるほどけ入れた文人かたぎの彼には、数年来珍しくもなくなつた癖である。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
コレが、神さびた職を寂しく守つて居る者の優越感を、ミタすことにも、なるのであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
千島ちしま事抔ことなどうはさしあへるを耳にしては、それあれかうと話してきかせたく鼻はうごめきぬ
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
四日卯時発す。三の瀬村のこうに十囲許ゐきよの樟木あり。中空朽くうきうの処六七畳席をくべし。九州地方大樟たいしやう尤多しといへどもかくのごときは未見いまだみず。江戸を発して已来道中第一の大木なり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
これにらぶれば一わりさがつて
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
何人だれも乃公がこんな高い処にいるとは思うまい。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
インドに云う旃陀羅は、「飜訳名義集」にも「こゝに屠者」とあって、屠殺業者の名称であったには相違ない。
いずれにしろ稚純な心には非情有情の界を越え、の区別をみする単直なものが残っているであろう。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
また人の昇降のぼりくだりするに當りて自然に從ふ處なるこの下界にては、動くこといかに速かなりともわが翼にたぐふにらじ 一〇三—一〇五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かくてかれらはこの焔のほとりに來り止まりて叫び、世にたぐひなきまで強き響きを起せり 一三九—一四一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
余按ずるに、杜牧之、句あり云ふ、砌下梨花一堆雪、明年誰ココ闌干と。
神語歌カミガタリウタの末に、天語の常用文句らしい「あまはせつかひ、ことのカタ詞也コトモコヲば」と言ふ、固定した形のついてゐるわけであります。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
スベコヽに諸物皆来聚しき。