“其人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そのひと88.6%
それ11.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本國ほんごく日本につぽん立去たちさつたひと其人そのひといまかる孤島はなれじまうへにて會合くわいごうするとは、意外いぐわいも、意外いぐわいも、わたくし暫時しばし五里霧中ごりむちう彷徨はうくわうしたのである。
バルタ 最前さいぜんこの水松いちゐかげ居眠ゐねむってゐますうちに、ゆめうつゝに、主人しゅじんとさるひととがたゝかうて、主人しゅじん其人そのひとをばころしたとました。
其人それが私に御膳を上げたいからと言ってひそかに招待致しましたからそこに参りますと、私を全くもって英国の国事探偵吏であるというみとめを付けました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
お別れ申すが惜しいと言つても是れが夢ならば仕方のない事、さ、お出なされ、私も歸ります、更けては路が淋しう御座りますぞとて空車引いてうしろ向く、其人それは東へ、此人これは南へ
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)