“上”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
のぼ18.3%
かみ17.1%
あが16.6%
13.8%
うえ13.6%
うへ6.0%
うわ3.9%
あげ1.6%
1.3%
じょう1.0%
(他:181)6.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“上”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸100.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)100.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語40.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
上靴スリッパーかかとを鳴らして階段はしごだんを二つのぼり切った時、敬太郎は自分の部屋の障子を手早く開けて、
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
道理こそ昨夕は楷子段はしごだんをむやみにのぼったり、くだったり、仕掛しかけうちと思ったはずだ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
菅茶山の書牘に許多あまたの人名の見えてゐることは、かみに写し出した此年文化十四年八月七日の書に於ても亦同じである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
かみに対する人間の尊敬心というものが、地を払ってしまったのは、お上に威厳がないのか、人間がつけ上ってしまったのか。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
岡田はこう云い捨てたなり、とうとう自分の用事を聞かずに二階へあがって行ってしまった。自分もしばらくして風呂から出た。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
急いでいるからであろう、若僧はすぐにその手拭で泥足をあらましに拭いて、提灯を持ったまま、ずんずんとあがり込んだ。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
吾等われら兩人りやうにんつひなさけある一艘いつそう端艇たんていすくげられたのである。
つながはっとおもに、おばさんはみるみるおに姿すがたになって、そらがりました。
羅生門 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
あられゆきをもよおすくもそらひくくかかり、大烏おおがらす羊歯しだうえって、
それが縁となって、夜の京橋うえに源之丞が謡曲うたいの声を合図として、お綾は裏口から河原に忍び出るとまで運んでいた。
備前天一坊 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
おびき、きぬぎ、板戸いたどうへいましめた、のありさまは、こゝにふまい。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その主人しゆじんうへおもふことくまでふかく、かくも眞面目まじめもの
せっかく自分が好意ずくで話しかけるのを、うわそらで聞き流して、眼中にも、脳裏にも、置いていないようにも取れる。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この人にして、これくらいな直言がいえたといえよう。信玄はむっつりと、厚いあごを、すこしうわ向きにして聞いていた。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『そんならいが、』と句を切つて、『最も、君が病氣したら、看護婦の代りに市子を頼んであげる積りだがね、ハハハ。』
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
これはおまへ好物かうぶつなれば少々せう/\なりとも亥之助ゐのすけたせてあげやうとおもふたれど
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
高麗錦こまにしきひもけてるがろとかもあやにかなしき」(同・三四六五)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
谷からに生えのぼって居る萱原かやはらは、一様に上へ上へとり昇るように、葉裏を返してき上げられた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
それでなくっても先刻さっきからのいきがかりじょう、彼は天然自然の返事をお秀に与えるのが業腹ごうはらであった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ゆきがかりじょう全然今までと関係のないその話題は、三度目にまたお延を驚ろかせるに充分なくらい突飛とっぴであった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
書は喜多村栲窓きたむらこうそうの校刻する所で、月ごとに発行せられるのを、抽斎は生を終るまで次をってたてまつった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
巍は燕王に書をたてまつりしもかい無かりしをたんずれば、鉉は忠臣の節に死するすくなきを憤る。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
歓楽を追ふ若い細君の心は良人をつとの忠告もうはの空にきき流し、はては「何事もわたしの自由だ」などと云ふ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
とき大浪おほなみが、ひとあて推寄おしよせたのにあしたれて、うはずつて蹌踉よろけかゝつた。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
○十月、明治座にて松居松葉の史劇「悪源太」を初演。劇場以外の文士の作を舞台にせたる嚆矢にて、左団次が悪源太に扮す。
明治演劇年表 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
涙は流れ、笑はこぼれ、いのちの同じりつつて、底知れぬ淵穴ふちあな共々とも/″\落込んで了ふのである。
落葉 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)
意久地なしの鼻は高くても低く見え、図々しい奴の鼻はヒシャゲていてもニューとりになっているかの表現をしております。
鼻の表現 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
『知らぬ顔していればよいのです。それを環ごとき若輩者が、らざる出洒張でしゃばりをしたればこそ、恥のわ塗りをしでかしたのだ』
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泉さんは、柳田先生などゝ同年代の若い時代を過ぎて来られたのだから、先生同様、私より一まはり以上はウヘの筈である。
鏡花との一夕 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
巌岩イソウヘに生ふる馬酔木アシビを」と聞えたので、ふと、冬が過ぎて、春もけ初めた頃だと知つた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
イソカミふるき」など言ふのは、地理を表す習慣的の表現が、枕詞として働き出して来たのである。
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
それ/″\のウヂカミたり、村の君たる者として、当然持つた神主の祭祀能力から出たものと見える。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その晩は、更けて月がノボつた。身毒は夜ナカにふと目を醒ました。見ると、信吉法師が彼の肩を持つて、揺ぶつてゐたのである。
身毒丸 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此身が、段々なりノボると、うま人までがおのづとやつこ心になり居つて、いや嫉むの、そねむの。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
富本とみもとじやうるりにせうらうましたので、長唄ながうた出囃でばやしります。
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
じやうの幾しよに建てられた洋人の家屋のとりどりに塗料のちがふのが車体の移ると共に見えなくなるのは活動写真の様である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
又しても妄想もうぞうが我を裏切うらぎりして迷わする声憎しと、かしらあぐれば風流仏悟りすました顔、外には
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そは神は人をして再び身をあぐるにふさはしからしめん爲己を與へ給ひ、たゞ自ら赦すにまさ恩惠めぐみをば現し給ひたればなり 一一五―一一七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
すべてこのカムヤマトイハレ彦の天皇は、御歳おとし百三十七歳、御陵は畝傍山の北の方の白檮かしにあります。
其で思い合せられるのは、此頃ちょくちょく、からうしの間に、里から見えるこのあたりのに、光り物がしたり、時ならぬ一時颪いっときおろしの凄いうなりが、聞えたりする。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
すると、だんだんまた山が両方からせまって来て、肩につかえそうな狭いとこになった、すぐにのぼり
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うらへ一時半じはんあひだのぼりであるが多少たせう高低かうていはある。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「吾願造觴大如舟。盛以鵞黄泛前頭。乗此酔中絶洋海。直到李九門前流。」佐藤子文は伊勢国五十鈴川のほとりに住んでゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
梧堂の居る所は小西湖亭と名づけ、蘭軒の詩にも「門蹊欲転小天台、窓歛湖光三面開」と云つてあるから、不忍池のほとりであつただらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
横佩墻内ヨコハキカキツに住む限りの者は、男も、女も、ウハの空になつて、洛中洛外をせ求めた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
横佩墻内ヨコハキカキツに住む限りの者は、男も、女も、ウハの空になつて、洛中洛外を馳せ求めた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
そこで公は心おほいたひらかならず、更に薩長彈劾の奏をたてまつる、さアそんな事を聞くと江戸でもじツとしては居られない。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)
 二十五日、伊藤挂冠、且つ勲等爵位一切奉還の表章をたてまつる。
政治の破産者・田中正造 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
片破れ月が、アガつて来た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
片破れ月が、アガつて來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
谷からに生えノボつて居る萱原は、一様に上へ/\とり昇るやうに、葉裏を返してき上げられた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
谷からに生えノボつて居る萱原は、一樣に上へ/\とり昇るやうに、葉裏を返してき上げられた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
果は借金のふちまり、どうしようこうしようと足掻あがもがいている内、不図した事から浮みあがって当今では些とは資本も出来、地面をも買い小金をも貸付けて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それは松木と五代は極々日蔭者ひかげもので、青天白日の身と云うのは清水一人、そこで清水がず横浜にあがって、夫れから亜米利加アメリカ人のヴエンリートと云う人にその話をした所が
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
とはわがねぼけながらの句なり。老畸人も亦たむかしの豪遊の夢をや繰り返しけむ、くさめ一つして起きあがりたれば、冷水ひやみづのんど湿るほし、眺めあかぬ玄境にいとま乞して山を降れり。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
錦子は、絵の具皿の中から、白とべにとが解けあったところを、指のさきにすくいとると、かたわら絵絹えぎぬの上へ、くるりと、女の腰の輪かくを一息に丸く描いて、その次には、上の方へもっていってポチリと点を打ったあがりをおいた。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
死んだのは四十五で、後には痩せた、雀斑そばかすのあるおみさんと、兵隊に行っている息子とが残っている。
ひょっとこ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
み女の梅の持ち来りしを、庄太郎は手に取りて、見て見ぬ振り、無言にお糸の方へ投げ遣りぬ。
心の鬼 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
次の日は朝九時神田、福原二君などを加へて、名護の西方小一里にあるウエチヤの古墓を見に行く。
沖縄の旅 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
所詮ショセンイカダウエンヅホツレツデアル、ヨロメキ、ヨロメキ、キミモ、ワタシモ、ソレカラ、マタ、林氏ハヤシシハゲシク一様イチヨウナガサレテルヨウダ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)