“目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
73.2%
15.2%
もく7.4%
まな1.3%
まみ0.7%
めめ0.4%
0.3%
さかん0.2%
なづ0.2%
めえ0.2%
0.2%
めんめ0.1%
0.1%
0.1%
しるし0.1%
0.1%
まなこ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中庭のがきのばらにからみ、それからさらにつるを延ばして手近なさんごの木を侵略し、いつのまにかとうとう樹冠の全部を占領した。
からすうりの花と蛾 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
赤犬あかいぬは、和尚おしょうさまのはなしいて、さもよくわかるようにうなだれて、二つのからなみだをこぼしていました。
犬と人と花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あわれ水よ、おおいなる宇宙を三分して、その一を有するなんじ、瀬となり、滝となり、ふちとなり、のあたり我が怪しき恋となりぬ。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
兵馬もそれを知って、今こうしてのあたり、その場に臨んでみると、英雄だの美人だのという歴史の色どりが、幻燈のように頭の中にうつって来る。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
我々はいて無理なる解釈を下そうとせずに、最初にはまず今日難解をもくせられる部分が、どういうところにあるかを考えてみなければならぬ。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
世人はこれもくして孤立と云うも、我れは自負して独立と称し、在昔ざいせき欧洲にてナポレオンの大変乱に荷蘭オランダ国の滅亡したるとき
私はふと口をいて出たその文句が自分の胸を一ぱいにするがままにさせながら、なぜか知ら、撫子の悲しいまなざしをくうに浮べ出していた。
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
いくみ竹やなとの阪の。埴とりてつくれる型。まなしりはえにしだの木の。たれたるや吾目らかも。口もとは騰波のうみの。眞菰なすまばらの髭。その髭はやなき。
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
この青く清らにて物問ひたげに愁を含めるまみの、半ば露を宿せる長き睫毛に掩はれたるは、何故に一顧したるのみにて、用心深き我心の底までは徹したるか。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
雪見とはかなしき独りのうたげかもまばたきをするまみの冷き
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
ソーリン (笑って)どうやらおめめを、泣きはらしてござる。……ほらほら! 悪い子だ!
「大きなおめめだこと、」と云いながら、その眼瞼に接吻した。
子を奪う (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
だがのあたり見る尊さはタダ息を呑むばかりであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だがのあたり見る尊さは、唯息を呑むばかりであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
国司はかみすけじょうさかんともに通じていうが、ここは国守である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「常陸の兄も、上総の弟共も、おれを羨むというが、どうだおれの一生仕事は。——百姓でも、大百姓なら、これで結構。国司こくしでも、郡司ぐんじでも、おれのまねは、よも出来まい。——その下の、かみでも、すけでも、じょうでも、さかんでも、みんなおれにお世辞をいってくるではないか」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『開元天宝遺事』に商山の隠士高太素、一時ごとに一猿ありて庭前にいた鞠躬きっきゅうしてく、なづけて報時猿とすと、時計の役を欠かさず勤めた重宝な猿松だ。
月をえてその父母尋ね来り喜び甚だしく遂に婚姻を為しなづけて虎媒といったとある。
わしかきのぼんなてたんだつけが、おつこつたからけてつてたら、めえつゝけつちやつて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
まだ誕生やそこらのこおを、手術しじつじゃとやら何とやらいうて、生きためえをつつき回すんじゃそうなが、そんなことしてえいことかなあ。たいがい、いまどきの若いもんは気が強いぞなあ、一ぺんでげんが見えにゃ二へんでも三べんでも仕直しするんじゃいいますがいな。
大根の葉 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
執術トルワザ鈍有丹ニブカラムニ炎曜カヾヤク 金造コガネヅクリ大刀タチ何将為ナニセム
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
して見れば、古人の勘定を、今人の壺算用に換算することは、其こそ、杓子定規である。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
お母さまは、お部屋の鏡だんすのふちから、ねてゐるすゞちやんのめんめのま上へ横に麻糸をわたして、こちらの柱のくぎへくゝりつけました。
ぽつぽのお手帳 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
でも、まだ小ちやなすゞちやんは、まぶしさうにめんめをつぶつて、おぎァ/\といふきりで、ぽつぽを見ようともしませんでした。
ぽつぽのお手帳 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
林「いえ、旦那様がえ懸けて下せえますから、お互に思えば思わろゝで、そりゃア尊公あんた当然あたりめえこって」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わたくしのような不行届ほよきとゞきの者をえ懸けて下さり何ともはや恐入りやす
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
御厭おいとはしさのたねまじるべし、かぎりもれずひろちてはみゝさへさへたま道理だうり
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
がんこれを見ればまづ二三こゝにをりておのれまづ求食あさり、さてふんをのこしてしよくある処のしるしとす、俚言りげんにこれをがん代見立しろみたてといふ。
あれ、まあ、赤ンをする、——
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)