“糞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くそ53.5%
ふん41.3%
まり1.2%
こやし0.8%
ぐそ0.4%
かえし0.4%
こえ0.4%
ぼろ0.4%
クソ0.4%
コヤシ0.4%
マン0.4%
メルド0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万一小染が下手人でなかったら、あんまり綺麗な細工じゃねエが、たった一つしかねエこの雁首がんくびをやると言うがいい。くそ面白くもねエ
八のふかくしながら、せたまつろう眼先めさきを、ちらとかすめたのは、うぐいすふんをいれて使つかうという、近頃ちかごろはやりの紅色べにいろ糠袋ぬかぶくろだった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
嘲笑つてゐるかも知れないのだぞ。生きろ! 立派に生きて見せろ! 侍従のまりを見さへすれば、かならずお前は勝ち誇れるのだ。……
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
こやしをのする輴哥そりあり、これをのするほどにちひさく作りたる物なり。二三月のころも地として雪ならざるはなく、渺々びやう/\として田圃たはた是下このしたりて持分もちぶんさかひもさらにわかちがたし。
その主旨が那辺なへんに存するかほとんどとらえ難いからである。急に海鼠なまこが出て来たり、せつなぐそが出てくるからである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
六十枚入れて、それから鶏のかえし、百だん入れるんだ。急がしったらなんの、こう忙しくなればささげのつるでもいいから手伝いに頼みたいもんだ。
グスコーブドリの伝記 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
この内こえの価五十貫江戸へ船賃二両二分運賃四十貫を引き、全く二十八貫七百五十文が得分なり。ただしこの五段の内三段へ麦を作り六斛ばかりも得べし。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
厩には馬が足をことこと言はせてゐる。別当部屋を覗いて見たが、別当はゐない。馬のぼろを棄てる箱があつたので、八はそれに小便をした。
金貨 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ウンがエバベコクソも味噌にならネ。
津軽地方特有の俚諺 (新字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
乾いた牛のコヤシを捧げ
春と修羅 第三集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
あつたかい鴎のマンがたべたいよ
港に沈んだ鉄片の希望 (新字旧仮名) / 仲村渠(著)