“境”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかい39.1%
さかひ28.8%
きょう15.8%
きやう4.3%
ざかい4.3%
さか1.6%
ザカヒ1.6%
ざか1.1%
いき0.5%
きは0.5%
きはみ0.5%
けう0.5%
しき0.5%
ミ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
欧米も支那も共に、支那に対するこの観察の誤りを覚醒せなければならぬ。日本と支那とは境(さかい)相近く、人相同じ、文字もまた相同じ。
三たび東方の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
而も名辞以前の「面白いから面白い」境(さかひ)のことは、その面白さを人は人為的に増減することは困難だから茲に宿命性が在ると云へる。
芸術論覚え書 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
無人の境(きょう)を歩いていく、ピカピカ光った黄金の豹。そのあとから、だまってついていく警官たち。それは、じつに異様な光景でした。
黄金豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
たゞさへ神仙(しんせん)遊樂(ゆうらく)の境(きやう)、特(こと)に私共(わたくしども)は、極端(きよくたん)なる苦境(くきやう)から、此(この)極端(きよくたん)なる樂境(らくきやう)に上陸(じやうりく)した事(こと)とて、初(はじ)めは自(みづか)ら夢(ゆめ)でないかと疑(うたが)はるゝばかり。
あっしと源次は、これから土佐境(ざかい)の港へ出て、そこから抜荷屋(ぬきや)の仲間をたのみ、しばらくどこかの島でほとぼりをさましております。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それが明治の維新を境(さか)いにして、だれが瓦で屋根を葺いても、すこしもかまわぬことになったのである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
寺の南境(ザカヒ)は、み墓山の裾から、東へ出てゐる長い崎の盡きた所に、大門はあつた。其中腹と、東の鼻とに、西塔・東塔が立つて居る。丘陵の道をうねりながら登つた旅びとは、東の塔の下に出た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
「かるひ」の如きは誰も注意しませんが、九州で出来る竹細工としては第一流の列に入るものでありましょう。主な分布区域は宮崎県から熊本県にわたる県境(ざか)いであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
俺は忍術葉迦流では、これでも一流の境(いき)にある。目付けられたら夫れまでだ。叩っ切って了えばいい。旨く術書が探ぐりあたれば、そのまま持って逃げる迄だ。よし、今夜忍び込んでやろう
鵞湖仙人 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
寂しき境(きは)に泣かんより
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
明闇の境(きはみ)にたちて
小曲二十篇 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
進(すす)んで大蘆村に至(いた)れば櫻井郡長之より帰途(きと)に就(つ)かる、村を過(す)ぐれば愈(いよ)いよ無人の境(けう)となり、利根河岸の絶壁(ぜつぺき)に横はれる細逕(さいけい)に入る、進(すす)むこと凡二里にして道(みち)全(まつた)く尽(つ)き、猟夫の通路(つうろ)又見るを得(え)ず
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
天地は重箱の中を附木で境(しき)ッたようになッてたまるものか。兎角(とかく)コチンコチンコセコセとした奴らは市区改正の話しを聞くと直(すぐ)に日本が四角の国でないから残念だなどと馬鹿馬鹿しい事を考えるのサ。
ねじくり博士 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
秋成はかう言ふ、境(ミ)にあはぬ教養を受けたてあひの末路を、はりつけものだと罵つた。そんなあくたいをついた人自身、やはり何ともつかぬ、迷ひ犬の様な生涯を了へたではないか。
古代研究 追ひ書き (新字旧仮名) / 折口信夫(著)