東京都内に、『まぼろしの豹』があらわれるという、うわさがひろがっていました。 ある月の美しい晩、ひとりの中学生が、お友だちのうちからの帰り道に、大きな西洋館の前にさしかかりました。 さびしい町ですから、まだ九時ごろなのに、まったく人通りがあ …
著者 | 江戸川乱歩 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「少年クラブ」大日本雄辯會講談社、1956(昭和31)年1月号~12月号 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約2時間35分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約4時間18分(300文字/分) |