“筋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すじ52.4%
すぢ34.7%
きん4.1%
プロット2.7%
テーマ2.0%
いき0.7%
アクシオン0.7%
スジ0.7%
ストオリイ0.7%
ストリー0.7%
ネタ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
為朝ためともすじかれてゆみすこよわくなりましたが、ひじがのびたので、まえよりもかえってながることができるようになりました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
御酒ごしゆをめしあがつたからとてこゝろよくくおひになるのではなく、いつもあをざめたかほあそばして、何時いつ額際ひたひぎはあをすぢあらはれてりました。
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
きんでも骨でも、神經でも靭帶じんたいでも、巧に、てばしこく摘出しまた指示して、そして適宜に必要な説明を加へる。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
元来ストーリーにはすべて、プロットが大切であるが、探偵小説ディテクティブストーリーにおいては、筋がわけても作品の脊柱せばしらとなる。
作家としての小酒井博士 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
テーマとして、応接にいとまのないほど、次々の事件と波瀾をもっているので、その点、書きよくもあり、書きがいのある気もするのですが、なにしろ広汎な人と時のうごきを
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はなびらのうすむらさきに紫の千いき百いきいきあるあやめ
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
又、地謠——これは、ギリシヤ式の合唱(Le Chœur)と云ふ言葉を使つてゐるが——はアクシオンには關與せずに、單にそれに非人格的な註釋をつけ加へるものだと紹介してゐる。
クロオデルの「能」 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
マトイアテルヨリハ、ワガ思念開陳シネンカイチン体系タイケイスジミチチテリ、アラワナル矛盾ムジュンモナシ、一応イチオウ首肯シュコウアタイスレバ、我事ワガコトオワレリ、白扇ハクセンサットヒライテ、スネノハラウ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
映画脚本を「ストオリイ」と「テクニツク」との案配に終始せしめず、映画の「効果」に一層の「詩」を盛らうとする努力が
どういうわけか、ストリーの部分に入ろうとすると、筆がしぶってしまう。今回はそこでそうした渋滞じゅうたいを防ぐべく、当時の日記を抜き書きして、それに注を書き加える形で、筋の進展を
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
「いいえ。きっと這入アタってよ。それにその芝居キリフダネタというのが世界に類例のない事実曝露の探偵恐怖劇なんですから……」
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)