“テーマ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
主題55.9%
題目17.6%
8.8%
材料2.9%
2.9%
楽旨2.9%
研究主題2.9%
筋書2.9%
論題2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえば第一の部分がある旋律によって表わされた一つの主題テーマであるとすれば、第二の部分はこれと照応しまた対比さるべきものであり
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ただ空で考えるだけでは題目テーマはなかなか出て来ないが、何か一つつつき始めるとその途中に無数の目当てができすぎて困るくらいである。
写生紀行 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
あの黒木の御所の一夜なども、テーマ小説としてすますなら、書かないでもすむことである。けれど現代人心理からは、ああした島暮らしの中での、一夫三妻のような形はいったいどうなのか。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いいえ。是非ともこれを要する必要が御座いますわ。どうも先生の仰言おっしゃる実物創作の筋書っていうのは、カンジンの材料テーマが二割引だと思いますわ」
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
入れちゃって、とうとう行方知れずになったんですからね。材料テーマって言葉は、その悲しい置土産なんですの
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
げにこゝにいたり我は自らわが及ばざりしを認む、喜曲または悲曲の作者もそのテーマの難きに處してかくくぢけしことはあらじ 二二—二四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
されどテーマの重きことゝ人間の肩のこれをふことゝを思はゞ、たとひこれが下にてゆるぐとも、誰しも肩を責めざるならむ 六四—六六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
素敵もない機嫌きげんだった。散歩してるうちに彼は、りっぱな楽旨テーマを見出したのだった。水中の魚のように、その楽旨が自分のうちに踊ってるのを感じていた。
どこまでも突貫して見ようという事になった……が……何しろまだその伝説の正体も突止めないうちから、こんな恐ろしい研究主題テーマを決めて掛った位だから、その当時の二人の意気組みが
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
運命のつけた題名みだしと、運命の書いた筋書テーマに、もつて行かれてしまふ場合もある。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
そうしてかの有名な高山寺こうざんじ蔵の絵巻物の画面を思い起こしながら、「絵巻物と活動時代」という一つの論題テーマに思い及んだ。
映画時代 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)