写生紀行しゃせいきこう
去年の春から油絵の稽古を始めた。冬初めごろまでに小さなスケッチ板へ二三十枚、六号ないし八号の画布へ数枚をかいた。寒い間は休んでことし若葉の出るころからこの秋までに十五六枚か、事によると二十枚ほどの画布を塗りつぶした。これらのものの大部分はみ …
作品に特徴的な語句
スペシース あし 甘藷さつまいも 肱掛ひじか 春秋しゅんじゅう かど 題目テーマ 丹塗にぬ 端唄はうた そう へさき 臆病おくびょう 膳椀ぜんわん きび 老杉ろうさん 網棚あみだな 素人しろうと 箪笥たんす 芙蓉ふよう 竣成しゅんせい 稽古けいこ 砂利じゃり 石垣いしがき 目垣めがき 田端たばた 黒人くろうと こい 頬杖ほおづえ 霖雨りんう 錯綜さくそう 釣魚つり 赤羽あかばね 飴色あめいろ 諧調かいちょう 食膳しょくぜん あり 蝋石ろうせき 蜜蜂みつばち 藁屋わらや 玉川たまがわ 荒川あらかわ 鶏頭けいとう とま 天狗てんぐ 成増なります 律儀りちぎ 廃墟はいきょ 平坦へいたん 巣鴨すがも がけ 小台おだい 容貌ようぼう うち 数珠じゅず 大榎おおえのき 大宮おおみや つぼ 堆積たいせき ほり 卑猥ひわい 世田せた 池袋いけぶくろ 下駄げた 熔炉ようろ 煙草たばこ 灌木かんぼく 溝渠こうきょ みぞ 渦巻うずま 渋谷しぶや 浦和うらわ 泥水どろみず 王子おうじ 残骸ざんがい はん たな かき 柵越さくご さく まくら 曙光しょこう 旗亭きてい
題名が同じ作品
写生紀行 (旧字旧仮名)寺田寅彦 (著)