“蟻”の読み方と例文
読み方割合
あり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次の丘を回ったときには、はるか下の赤土の傾斜地に、桃色の鉢巻きをした漁師たちがありのように並んで網を繕っているのが見えた。
暴風雨に終わった一日 (新字新仮名) / 松本泰(著)
「あ、来たな。ありのやうにやつてくる。おい、さあ、早くベルを鳴らせ。今日はそこが日当りがいゝから、そこのとこの草を刈れ。」
どんぐりと山猫 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
泥濘ぬかるみは、荊棘とげいばら蔦葛つたかずらとともに、次第に深くなり、絶えず踊るような足取りでありを避けながら、腰までももぐる野象の足跡に落ちこむ。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)