“飛蝗”の読み方と用例
読み方(ふりがな)割合
ばった50.0%
ばつた50.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“飛蝗”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.1%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
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門というのは形ばかり。土壊つちくいで土地が沈み、太い門柱が門扉とびらをつけたままごろんと寝転ねころがっている。小瓦の上には、こけ蒼々あおあお。夏は飛蝗ばった蜻蛉とんぼ棲家すみかになろう、その苔の上に落葉が落ち積んで、どす黒く腐っている。
〔出典〕平賀源内捕物帳:萩寺の女(新字新仮名)/久生十蘭(著)
鷹揚おうように首をまわした女、土間の文次とぱったり顔が合った。とたんに「や! この女は!」という色が文次の表情かおにゆらいだが、たちまち追従ついしょう笑いとともに、文次は米つき飛蝗ばったのように二、三度首を縮めておじぎをした。
〔出典〕つづれ烏羽玉(新字新仮名)/林不忘(著)
子供は飛蝗ばつたのやうに水を藻掻いて深く沈んで浮き上るときんぎよのやうに口を開いてわあんと一声泣き、再び沈んで今度はいくら待つてゐても浮き上つて来なかつた。
〔出典〕白痴(新字旧仮名)/北条民雄(著)
それを見たヘンズレエ嬢は、毎日朝つぱらから停車場ていしやぢやうに詰めて、兵士を載せた汽車がプラツトフオームに着くと、飛蝗ばつたのやうに飛んで往つて、汽車の窓につかまつたまゝ、誰彼の容捨なく接吻キツスをする。
〔出典〕茶話:02 大正五(一九一六)年(新字旧仮名)/薄田泣菫(著)