“飛蝗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばった71.4%
ばつた28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のびた雑草の緑にまじって、萩だの女郎花だの桔梗だのの、秋草の花が咲いている、飛蝗螽蟖馬追などが、花や葉を分けて飛びねている。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
とびとびにある陸田狭田もみな猪に踏み荒され、茅葺の山家は壁がぬけて蜻蛉や飛蝗の棲家になり、いくらかは花を植えてあった前庭も葛や葎にとじられて
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
子供は飛蝗のやうに水を藻掻いて深く沈んで浮き上るときんぎよのやうに口を開いてわあんと一声泣き、再び沈んで今度はいくら待つてゐても浮き上つて来なかつた。
白痴 (新字旧仮名) / 北条民雄(著)
それを見たヘンズレエ嬢は、毎日朝つぱらから停車場に詰めて、兵士を載せた汽車がプラツトフオームに着くと、飛蝗のやうに飛んで往つて、汽車の窓にまつた、誰彼の容捨なく接吻をする。