茶話ちゃばなし02 大正五(一九一六)年02 たいしょうご(せんきゅうひゃくじゅうろく)ねん
4・12(夕) 蚯蚓が風邪の妙薬だといひ出してから、彼方此方の垣根や塀外を穿くり荒すのを職業にする人達が出来て来た。郊外生活の地続き、猫の額ほどな空地に十歩の春を娯まうとする花いぢりも、かういふ輩に遭つては何も角も滅茶苦茶に荒されてしまふ。 …
作品に特徴的な語句
でき くだり けな めまひ きせ ぱり わつち ぱた あと くひ もじやく うぶ しあはせ 以前まへかた わて 逡巡へどもど いで ぱな わて おまへ ぱた しかつ 混雑ごつちや みつともな ぱらひ とむらひ ぺが つひへ 穿はま 女子あまつこ しよ たる どめ づかま 前方むかう しよう 後退あとかへ あつし かづ よつ やめ のけ ちと うなづ をか 人間ふと つゝ しつか 嘔吐はきだ きつ とほる 敏捷はや こと がふ 往復ゆきかへ 由緒ゆいちよ 此辺こゝいら ほか ちゆう うは 瞬間ほんのま はづ とこ なか 女房かない ひね ぱが つむ そくな むつか ぺら めま 匍匐はひつくば うま 仰向あふむき どほり とつ バツグ ぞろ ぶり ぽう 手触てざはり 退しさ ぎやう あげ なほ よひ むつ 発見めつけ あし 衝突ぶつつか 公然おつぴら
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