“汝”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
なんじ22.2%
9.1%
うぬ6.4%
なれ6.3%
なんぢ5.5%
おのれ5.4%
われ5.2%
てめえ5.1%
きさま4.4%
おの3.6%
(他:210)26.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“汝”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸100.0%
文学 > フランス文学 > 詩46.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語15.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
人々ひとびとこころせよ、それはなんじらを衆議所しゅうぎしょわたし、会堂かいどうにてむちうたん。
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)
これうものは汝等なんじらにあらず、うちにありていたまうなんじらのちちれいなり。
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「わが欲情、隊商カラバンの如くかたに向ふ時、なれが眼は病める我が疲れし心を潤す用水の水なり。」と云ひ、又、
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
天照らす大御神高木の神の命もちて問の使せり。うしはける葦原の中つ國に、が御子の知らさむ國と言よさしたまへり。
上海シャンハイ仕立ての遊戯室、世間へ明かしたら賽の目だ、無いぞないぞ、うぬの命は! 痛えどころか殺すぞよ!」
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「ええつ、うぬたち悪魔のみうちめ、とつとと消え失せやがればいいに!」指をあてて耳に蓋をしながら、祖父が呶鳴つた。
匂よ。吾手はしびれて、筋の切れたらんが如き心地す。最早吾にはこを植うべき力無し。なれみづから善きやうにせよ。
花枕 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
實にくたびれけるよ。さはいへ此處迄持ち來りて捨て置くやうやある。なれつかれたらば吾一人にても試みるべし。
花枕 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
し、なんぢところこゝろかなへり、かねもくをこそとおもひけれ
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
よくものをかんがよ、なんぢつねまへるところらず、六疊ろくでふか、八疊はちでふ
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
つと華子は踏み出した。「まだ云わぬか! おのれ強情! 云え云え云え、蝶の在家ありかを! まだ助かる、さあ桔梗!」
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「想いを懸けた俺の女を! ……それをおのれ、よくもよくも! ……汝こそ犬じゃ! ……やア野郎ども犬侍を叩っ殺せ!」
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
帯もくしこうがいのようなものまで悉皆みんならねえからわれ一風呂敷ひとふろしき引纒ひんまとめて
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「やい、どいつか、おれの肩をすこしんでくれ。蜘蛛六くもろくわれでもいい。うんと力を入れて……そうだその辺を」
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
乃公おいらか、乃公はこの家の者だが、てめえこそなんだ、ふざけたことをしやがると、その蛇のようにたたき殺すぞ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
せな「あれだアもの、累も云ったからてめえも云えってえ、己に云わして己云ったで事が分ったてえ、そんな事があるもんだ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
鯉七 はあ、いかさまきさまのせいでもあるまい。助けてやろう——そりゃ行け。やい、稲が実ったら案山子かかしになれ!
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「これ稲造いなぞうきさまは近ごろ、何かバクテリアにかかりはせぬか、どこかで病いの種子たねを宿しはせぬか」
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
又九郎はおのれ斬りやアがったなと空鉄砲からでっぽうを持って永禪和尚に打って掛るをぱずして、
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「黙れ黙れッ、気儘きままに云わしておけば好き勝手な囈言たわごとおのれ如きに身の指図を受けようか」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうとも、こんなよい妻、遠慮などしたら、見損うた男と、犬千代はかえってさげすむぞよ。おことには、過ぎた女房ぞ」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「上杉家へは、べつに大坂表から、すぐ密使をやって、おことらへ、加担かたんするように申しておく。その辺も、心配すな」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
らがも困るだ。れが困ると俺らが困るとは困りようが土台ちがわい。口が干上ひあがるんだあぞおらがのは」
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
れ、突ッ走って、分家のんちゃまを呼んで来う。河原の権叔父ごんおじにも、すぐ来てくれというて来るのじゃ」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに天つ神の御子「いましは誰そ」と問はしければ、答へ白さく、「は國つ神名は贄持にへもつの子」とまをしき。
また『紀』の一書に、「吾是汝之幸魂奇魂也」(われはこれ、いまし幸魂さきみたま奇魂くしみたまなり)とあり。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
そなたってかうとおもって、今日きょうはわざわざ老人としより姿すがたけて出現てまいった。
そのうちわし真実ほんとう姿すがたそなたせてげるとしょう……。
「キッコ、うなの木ペン見せろ。」にわかに巡査じゅんさ慶助けいすけが来てキッコの鉛筆えんぴつをとってしまいました。
みじかい木ぺん (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
『嘘でねえでヤ。俺ア眞實ほんとに、うなアせえ承知してえれば、夫婦いつしよになりてえど思つてるのに。』
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
いかにそち浮氣うはきであらうと、きこえた堅實かたぎひとなんとすることも出來できまい。
『そうじゃ……今度こんど修行場しゅぎょうばはきっとそちるぞ……。すぐ出掛でかけるとしよう……。』
「帰れ、帰れ、帰っておくれ、畜生ちくしょうおまえが女狂いをしたばかりに、とうとう俺を殺しちまった、帰れ、帰っちまえ」
一握の髪の毛 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「そうだった、おまえに見せてやるものがあったね、それでは見せてあげるから、わたしをれてっておくれよ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
鶏頭、おまへはまるで寂寥と熱意との一揆のやうだ、何時でもおまへ集団むらがりさへ見ると俺の気分がふさぎ出す。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
さりながらあの市ヶ谷の監獄生活は誠に貴い省察と静思との時間をおまへに与へたと、鏡の中から悲しげな両の瞳が熟視みつめる……
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
作「これこれ長助、手暴くせんがい、腹立紛れにてまえが毀すといかんから、矢張やっぱり千代お前検めるがい」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
成程此奴こいつは何うもひどい下手だナ、てまえは、エヽ骨の上などを揉む奴が有るものか、少しは考えてれ、ひどく痛いワ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
またその后に問ひたまはく、「みましの堅めしみづ小佩をひも一〇は、誰かも解かむ」とのりたまひしかば、答へて白さく
雀来よ、雀来よ来よ、いとせめてめよこの米、ひもじくばふふめこの米、みましらが饑ゑずしあらば、うまからば、うれしくかはゆく鳴くならば、白玉あはれ。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「ほんじゃにしあ、片岡さ寄れよ。おら、真っすぐに田さ行んから(父つぁんは田さ真っすぐに行ぎした)って……」
駈落 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「お房! にしあ、恨むんなら、煉瓦場を恨めよ。なあ。森山の且那が悪いのでも、俺等が悪いのでもねえ、煉瓦場が悪いのだから。」
黒い地帯 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
新「強請事ねだりごとをいわずに遣って呉れ、其の代り首尾よく遣って利を見た上でおめえに又礼をしよう」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
マア、聞きてえとおもってもらおう。おらあおめえの運は汝にまかせてえ、おらが横車を云おう気は持たねえ、正直にかくさず云ってくれ。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
……むら鳥の我が群れいなば、ひけ鳥の我がひけいなば、泣かじとはは言ふ登母、やまとの一本薄 うなかぶし汝が泣かさまく 朝雨のきりに立たむぞ……
副詞表情の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
が命きこしめせとのりたまふ御命を「畏自物」受賜食国天下恵賜治賜……
こっからここまじゃあ俺らがもん、そこからそこまじゃあぬしがもんと、区別う付けて置くから、はあ人のもんまで欲しくなる。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「シップの——おぬしらの部落ではなかろうか、開墾の火でもあろうか、よくご精の出ることだ、——うらやましいことだ」
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
わりらが媾曳あいびきの邪魔べこく気だな、俺らがする事にわれが手だしはいんねえだ。首ねっこべひんぬかれんな」
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
わりゃ、はいはいで、用を済まいた顔色がんしょくで、人間並に桟敷裏を足ばかりで立って行くが、帰ったら番頭に何と言うて返事さらすんや。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
するとしゅっこが、吉郎、おまい上流かみから追って来い、追へ、追へ、と云ひながら、自分はだまって立って見てゐた。
さいかち淵 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
するとしゅっこが、吉郎、おまい上流かみからって来い、追え、追え、と云いながら、じぶんはだまって立って見ていた。
さいかち淵 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
庄「なに宜く先程は失敬を致したな、一分いちぶん立たんからてまいを殺し、美代吉をも殺害せつがいして切腹いたす心得だ」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
小「これへ参って見ろ、己も眼が悪いから斬られようが、其の代りてまいも殺し、差違って死ぬからう思え」
わりゃア何者? ……見ればまだ小娘! ……それなのに、妾の、頼母様のことを! ……」
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
何ういう訳でわりゃア拒むな
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ふん。ワケは聞き出したね。南家ナンケ嬢子ヲトメは、どうなつた——。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ふん。ワケは聞き出したね。南家ナンケ孃子ヲトメは、どうなつた——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
グレ へッ、かまはいで放任ほうっておくのでがな、それがおぬし弱蟲よわむし證據しょうこぢゃ。
無情つれなこの浮世うきよ法度はっとはあっても、つゆおぬしためにはならぬ。