“こなた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コナタ
語句割合
此方94.8%
彼方1.2%
0.4%
当家0.4%
御当家0.4%
此岸0.4%
此方様0.4%
貴下0.4%
貴僧0.4%
貴孃0.4%
(他:2)0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小親はうしろむきて其方そなたを見たる、窓少しきたりしが、見たるまま閉めむともせで、また此方こなたに向きぬ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此方こなたの蚊帳へ——廊下に事はあるものを、夫を力にそこへは出られぬ——腰を細く、乗るばかり、胸にすがった手が白く
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼方こなた正太しようたさんかとてはしり、おつまどんおまへものらば此處こゝでおわかれにしましよ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
正太はあつとも言はず立止まりしままいつもの如くは抱きつきもせで打守るに、彼方こなたは正太さんかとて走り寄り、お妻どんお前買ひ物が有らばもう此処でお別れにしましよ、私はこの人と一処に帰ります
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
パリス いや、こなたかほいまではわしものぢゃに、それをば其樣そのやうしう被言おしゃるのは讒訴ざんそぢゃ。
甲樂人 すれば、此方こちこなたをば從僕扱さんぴんあつかひにしてくれう。
昨夜廿一二にじゅういちにのこうこう云う当家こなたのお弟子が見えて、翌日あす仏事があるから十五軒前折詰おりづめにして、もって来てくれとあつらえられましたと話され、家内中顔を見合せて驚き
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
はい、御当家こなたさまのお蔭で人参を飲みましたせいか、段々宜しくなりまして、此の程病褥とこを離れましたと丹治がまいっての話でございますが、母が申しますに、其方そちのような行届ゆきとゞきません者を置いて下さるのみならず、お目を掛けて下さいまして
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
嵐山其ものと桂川かつらがわとは旧に仍って美しいものであったが、川の此岸こなたには風流に屋根ははぎいてあったが自働電話所が出来たり、電車が通い、汽車が通い、要するに殺風景さっぷうけいなものになり果てた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「どうでしょうか、此方様こなたにも御存じはなしさ、ただい女だって途中で聞いて来たもんだから、どうぞしからず。」
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おゝ、婿むこどの、いざ婚禮こんれいまへに、死神しにがみめが貴下こなたつま寢取ねとりをった。
貴下こなたがモンタギューかたでござらっしゃらぬならば、せて酒杯さかづきらッしゃりませ。
手筈てはずみなんだ、のこるは貴僧こなたおこなうてもら神聖しんせいしきばかり。
ロミオ 貴僧こなたはローザラインにこひをすなというて、いくたびもおしかりゃったぞよ。
ほんに/\、こんどのお配偶つれあひこそ貴孃こなたのお幸福しあはせであらうぞ、まへのよりはずっとましぢゃ。
よしうでないにせい、まへのは最早もう絶滅だめぢゃ、いや、絶滅だめ同樣どうやうぢゃ、はなれてんでござって、貴孃こなたのまゝにならぬによって。
てもま、學問がくもんきついものぢゃな! 殿とのさん、貴方こなたさしますことをひいさまにまうしましょ。
足下こなた予程わしほどとしわかうて、あのヂュリエットが戀人こひびと