“仰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おっ19.2%
あお18.6%
おお11.7%
あふ7.8%
おっしゃ5.5%
おつ5.0%
4.8%
おっし4.2%
おほ3.9%
おおせ3.6%
3.6%
おつしや2.4%
おつし1.3%
あおむ1.3%
おほせ0.9%
あほ0.8%
0.5%
あふの0.4%
あふむ0.4%
のけ0.4%
アフム0.4%
あを0.3%
そもそも0.3%
っしゃ0.3%
アヲク0.3%
おふ0.1%
オツシヤ0.1%
あふい0.1%
そも0.1%
0.1%
あおい0.1%
あおの0.1%
あおのけ0.1%
あおむけ0.1%
あふむき0.1%
おう0.1%
おが0.1%
おし0.1%
おぼ0.1%
おッ0.1%
おッしゃ0.1%
おツ0.1%
ぎょう0.1%
0.1%
っし0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
由比少佐ゆいしょうさ挨拶あいさつ ほどなく由比少佐が出て来られて、やはり同じように伊藤さんのおっしゃった事を始めに言うて、それから
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「でも先生、先生の口から、一応検事にそのことをおっしゃって下さらなければ困ります。先生がそばにいて下されば、私がすぐ切り出して差上げます」
稀有の犯罪 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
時しも夏のはじめを、秋見る昼の月のごとく、前途遥ゆくてはるかなる高峰たかねの上に日輪にちりんあおいだ高坂こうさか
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(遠い路だ——)あおぐと、夜空を四角に切り抜いたようなツルマキ・アパートが、あたりの低いひさしをもった長家の上に超然とそびえていた。
ゴールデン・バット事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そしてなお、しばらくじっとしている間に仕えの女はもどり、よろしく仕合せにつくようおおせられ、こちら向きになり拝して去られましたといった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
もし社長が大名だったなら叱られるばかりでなく切腹をおおせつかるかも知れないところですけれど、明治四十四年の今日は社長だって黙っている。
文芸と道徳 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
紀伊きいみや樟分くすわけやしろまうづ、境内けいだいくす幾千歳いくちとせあふいでえりたゞしうす。
熱海の春 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そのやうにあふくださりましてもわたしにはお返事へんじいたしやうが御座ござりませぬとづるに
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
大体まともな奥さんならば、いくら貴方が買ってやろうとおっしゃったからとて、結婚早々こんな莫大な金を貴方につかわせるというはずがない。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
「今日は旦那も骨休めだとおっしゃるし、三吉も来ているし、何物なんにも無いが河魚で一杯出すで、お前もそこで御相伴ごしょうばんしよや」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
おぬひあきれて貴君あなた其樣そのやうこと正氣せうきおつしやりますか、平常つねはやさしいかたぞんじましたに
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「大分いろ/\な御意見が出たのですがね。ここにいらつしやる渥美君、確かさうおつしやいましたね。」三宅は、一寸信一郎の方を振り顧つた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
たった一人ひとりで、そんな山奥やまおく瀑壺たきつぼへりくらすことになって、さびしくはなかったかとっしゃるか……。
かりの童子とっしゃるのは。」老人は食器しょっきをしまい、かがんでいずみの水をすくい、きれいに口をそそいでからまた云いました。
雁の童子 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「しかし今度こんだは何時もより重いんですって。ことによるとずかしいかも知れないから、健三に見舞に行くようにそういってくれっておっしゃいました」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
父にだって今の私の苦しい気もちは殆ど御わかりになって居そうにも見えないながら、それなりにもそう父のようにおっしゃって下さるのが一番私には頼りになるのだ。
かげろうの日記 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
「あの岩は、どうした。早く持つて来ないか。岩には、松が生えてゐたはずだ。」と、おほせになりましたので、忠行の侍従も、困つてしまひ、
岩を小くする (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
雪三せつざう斷然だんぜんことはり申す御歸邸ごきていのうへ御前体ごぜんていよろしくおほげられたしといひはなてば
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
晏子こたえて「おおせの通りで御座ります。近来はようの価がたかく、の価がやすくなりましたように存じまする」と申上げた。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
良精君近頃健康不宜よろしからず候こと承候へども、おおせのとほり存外険悪に及ばずして長生せられ候事も可有之これあるべしと頼み居候。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
いかに感情の激越を表現するのでも、ああまでぶざまに顔を引きゆがめたり、唇を曲げたり、ったり、もがいたりしないでもいい。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
傷は一刀の下に斬下げた、見事な後ろ袈裟げさ虚空こくうを掴んでった太吉の顔は、おびただしい出血に、紙よりも白くなっております。
『まあ、左様さうおつしやらないで、わしに任せなされ——悪いやうにはねえからせえて。』と音作は真心籠めて言慰いひなぐさめた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
『そんな事をおつしやるもので無い、貴方あなた勤人つとめにんにおさせ申す位なら私、こんな襤褸ぼろげて苦労は致しません。』
執達吏 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
貴方あなたあのこと叔父をぢさんにおつしやつて」といた。宗助そうすけはそれできふおもしたやうに、
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そこで趙は堪へかねて笑ひ出して、「何とおつしあります、唐氏の定鼎は方鼎ではございませぬ、円鼎で、足は三つで、方鼎と仰あるが、それは何で」と答へた。
骨董 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
急に二匹の馬は揃って北の方へ馳出しました。見る見る遠く離れて、馬の背の上にあおむけさまに仆れたお隅の顔も形も分らない程になる。不幸な女の最後はこれです。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それは息もないようなしずかな寝姿であり、見る目はばからぬこどものようにあおむき踏みはだかった無邪気な寝姿でもある。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
小男は我を顧みて、氣輕なる女なり、されどかほは醜からず、さは思ひ給はずやといふに、我はまことにおほせの如く、めでたき姿なりと讚めたゝへき。
おほせを聞くと仕丁の一人は、片手に松明まつの火を高くかざしながら、つか/\と車に近づくと、矢庭に片手をさし伸ばして、簾をさらりと揚げて見せました。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
此樣こん孤島はなれじまでは製造せいざう出來できるものでなく、また、から供給きようきふあほことかなはねば
茶屋ちやゝうらゆく土手下どてした細道ほそみちおちかゝるやうな三あほいでけば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「なぜ?」トお向けざまにねころぶ拍子に、両手を頭に敷きながら、あたかも胸から押しだしたような声で尋ねた。
あいびき (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
……ですからこのような秘密を打ち明けて先生の御判断をおぐのです。
霊感! (新字新仮名) / 夢野久作(著)
——その二人はつて了つて穢ない室の、補布つぎだらけな五六の蚊帳の隅つこに、脚を一本蚊帳の外に投出して、あふのけに臥てゐた。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
堅き岸の頂より、次のボルジヤ片側かたがはを閉す傾ける岩あるところにあふのきて身を投げいれぬ 四三—四五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
其れ迄は記憶して居るが後はどうしたか少しも覚えない、不図ふと気が付いて見ると、自分は左腕ひだりで血に染まつた小米の屍骸しがいあふむけに抱いて
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
紀昌きしやうこゝにおいて、いへかへりて、つまはたもとあふむけにして、まなこみひらいていなごごとく。
術三則 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
鉄の笞を持っていた男どもはすぐに飛びかかって、かの囚人らを片っ端から蹴倒すと、男も女ものけざまに横ざまに転げまわって無数の毒蛇の輪の中へ——
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
突懸つっかかり、端に居たやつは、くたびれた麦藁帽むぎわらぼうのけざまにかぶって、頸窪ぼんのくぼり落ちそうに天井をにらんで
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
けゞんな顏をアフムけてゐる伴人トモビトらに、柔和な笑顏を向けた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
けゞんな顏をアフムけてゐる伴人トモビトらに、柔和な笑顏を向けた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
あをいでたかところしゆ欄干らんかんのついたまどがあつて、そこが母様おつかさんのうちだつたと
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
義男は然う云つてあをになつた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
今後の日本ではそもそも誰が、かう云ふ性格を造り出すであろう。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そもそも鑑定家かんていかなるものはややもすると虫眼鏡むしめがねなどをふり廻して、我々素人しろうとおどかしにかかるが、元来彼等は書画の真贋しんがんをどの位まで正確に見分ける事が出来るかと云ふと、彼等も人間である以上、決して全智全能と云ふ次第ぢやない。
鑑定 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「イイエ別に何ともおっしゃらないけエど、江藤さんは最早もう局を止すのだろうかって。貴姉どうなさるの。」
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そうおっしゃればそうですが、何でも困ります、あれは酒の讃美ですというんだ。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
筑紫つくし太宰府だざいふにて「離レテ三四月 落涙百千行 万事皆如 時々アヲク彼蒼ヒサウヲ」御哥に「夕ざれば野にも山にも立烟りなげきよりこそもえまさりけれ」又雨の日に「雨のあしたかくるゝ人もなければやきてしぬれきぬひるよしもなき」(ぬれぎぬとは無実むじつのつみにかゝるをいふなり)
筑紫つくし太宰府だざいふにて「離レテ三四月 落涙百千行 万事皆如 時々アヲク彼蒼ヒサウヲ」御哥に「夕ざれば野にも山にも立烟りなげきよりこそもえまさりけれ」又雨の日に「雨のあしたかくるゝ人もなければやきてしぬれきぬひるよしもなき」(ぬれぎぬとは無実むじつのつみにかゝるをいふなり)
六三ろくさ此金これとヾめず、重々ぢゆう/\大罪だいざいくびおふせらるヽともらみはきを
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何事なにごとはじおもはじ、おふせられてもたまはるなとて、あかつきつきかげわかちしが
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
オツシヤるとほりで御座ります。春は蛙、夏はくちなは、秋はイナゴまろ。此辺はとても、歩けたところでは、御座りませんでした。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
をゝ寒い。おれを、どうしろとオツシヤるのだ。尊いおつかさま。おれが悪かつたと言ふのなら、あやまります。著物を下さい。著物を——。おれのからだは、地べたに凍りついてしまひます。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今しもあふいで彼の天成の大画たいぐわ双眸さふぼうを放ち、して此の自然の妙詩に隻耳せきじを傾け、をくぐり芝生を辿たど
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
老夫の旧懐談に心動ける彼は、あふいで此の月明に対する時、伯母の慈愛にそむきて、粟野の山を逃れる十五歳の春の昔時むかしより、同じ道を辿たどり行く今の我に至るまで
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
羅貫中らくわんちう水滸伝すゐこでんを作つて、三生唖子さんせいあしを生むとせば、寿陵余子また骨董羹を書いて、そも如何いかん冥罰みやうばつをか受けん。
野雉車とはそも何ぞ。
くくあごをわざと突き出したほど上をき、左の牙歯いときりば上唇うわくちびるんでいるので、高い美しい鼻は高慢らしくも見える。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
平田は上をき眼をねむり、後眥めじりからは涙が頬へすじき、下唇したくちびるは噛まれ、上唇はふるえて、帯を引くだけの勇気もないのである。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
それで相手あいての顔は見ないで、月をあおいだ目元は其丸顔に適好ふさわしく、品の好い愛嬌のある小躯こがらの女である。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
其処そこら火灯あかりで、夜眼にも、今宵は、紅をさした脣をだらしなく開けて、此方をあおのくようにして笑っているのが分る、私は外套とんびの胸を、女の胸に押付けるようにして、
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
と、スルリと道に辷りあおのけざまに投げ出された。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
けげんな顔をあおむけけている伴人ともびとらに、柔和な笑顔を向けた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
悔恨は胸に迫つて、あふむきに寝ても、横になつても寝付かれなかつた。一町ばかり先にある、今自分の乗つた自動車の通つて来た道を、オートバイが遠雷のやうに近づき、やがて消えていつた。
亡弟 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
半年前に先生のおうせに従って思い切って右手を取り外して貰えば、生命は助かったでしょうが、私のような労働者が右手を失うということは、生命を取られるも同然ですから、何とかして治る工夫はないものかと、大師だいし様に願をかけたり、祖師そし様の御利益にすがったり、方々の温泉をめぐったりしましたが、できものはずんずん大きくなるばかりでした。
肉腫 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
ゆうべは、まんじりともしなかった、油紙の天井を洩れる空に、星がひらめいていれば、明日の好霽こうせいぼくされるので、おがむようにして悦ぶ、その次にのぞくと、星どころではない
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
そこまでがほんとの話で、突然いきなり、まつはつらいとみなおしゃんすけれどもなア——とケロケロとうたいだすのだった。そして小首をかしげて、
おぼせあらんとはぞんぜしなり、しからば聟君むこぎみとしてはむかへさせたまはずやといふ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「ヨーシ宜しいとおッしゃッたネ、そんなら云ッてしまうから宜い。アノネ文さん、今ネ、本田さんが……」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それから、あの、若し御新造ごしんぞさまがおかえんなすって御膳ごぜん召上めしやがるとおッしゃッたら、お膳立をしてあの戸棚とだなへ入れときましたから、どうぞ……お嬢さま
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
なんです!』とねずみかほをしかめたが、すこぶ丁寧ていねいに、『なにおツしやいましたか?』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
彼はそれを幾分儀式張ってぎょう々しくやったのであった。
おとうさんはお年を召してから、あんたの肉筆の短冊を何処かで買い求めて来なさって、ときどき取出しては人に自慢に見せたり自分でも溜息ためいきをついては見ていらっしゃいました。わたしがあのお子さんにおしゃったら幾らでもじかに書いて下さいましょうにと申しましたら、いや、俺はあの娘には何にも言えない。
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
文「おっかさま、あなたのわざわいは文治郎が只今断ちました、喜代之助殿お帰りがあったら、文治郎が参って御家内を手込みに殺しましたと左様おっしゃって下さい、さぞ貴方あなたは御残念でございましたろう、早く御全快になってとお遊びに入っしゃい、左様なら」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)