“ぎょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ギョウ
語句割合
66.7%
13.8%
御宇9.4%
5.8%
0.7%
0.7%
0.7%
0.7%
0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鐙小屋あぶみごやの神主さんは、また室堂むろどうへ上ってぎょうをしておいでなさるのだから、誰もそのほかに、あの沼の傍へ立入る者は無いはずです。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
不沙汰ぶさた見舞に来ていたろう。このばばあは、よそへ嫁附かたづいて今は産んだせがれにかかっているはず。忰というのも、煙管きせるかんざし、同じ事をぎょうとする。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、古い処と言えば、第九回の文展に出した「花がたみ」は謡曲花筐はながたみに取材したもので、時代は継体天皇の御宇ぎょうと記憶しますから、随分古い方ではある。
むかしぎょう御世みよに、娥皇がこう女英にょえいという二人の御娘がありました。堯がしゅんに世をゆずろうというとき、舜はこばんで受けません。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
駅逓馬車が午前中に無事にドーヴァーへ著くと、ロイアル・ジョージ旅館ホテルの給仕がしらは、いつもきまってするように、馬車のドアけた。彼はそれを幾分儀式張ってぎょう々しくやったのであった。
故に、ぎょうも天下をしゅんに譲り、舜は天下をに譲っている。いま漢室の政命尽き、曹操の実力は天下の三分の二を占むるにいたり、民心も彼に帰せんとしておる。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わざ理合りあいとは、車の両輪、鳥の両翼。その一方を欠けば、そのこうは断絶される。わざおもてに表れるぎょうであり、理合りあいは内に存する心である。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
桑生そうせい泝州そしゅうの生れであって、名はぎょうあざな子明しめいおさない時に両親に死別れて紅花埠こうかほという所に下宿していた。
蓮香 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
百家の書に読まないでいものはない。十三ぎょうといい、九経といい、六経という。ならべ方はどうでも好いが、秦火しんかかれた楽経がくけいは除くとして、これだけは読破しなくてはならない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ふせぎ闘うひまも与えず閣中へ混み入って、折ふし今日も遊宴していた丁儀、丁廙を始め、弟君の植をも、ことごとく捕縛して車に乗せ、たちまち、ぎょうの魏城へ帰ってきた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)