“面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもて33.4%
つら25.4%
めん12.2%
おも10.4%
づら5.9%
かお4.6%
3.2%
かほ1.4%
がお0.6%
0.5%
まのあた0.4%
オモテ0.3%
メン0.3%
オモ0.2%
まのあたり0.1%
むか0.1%
0.1%
ツラ0.1%
プレーン0.0%
おむて0.0%
おもしろ0.0%
おもぶせ0.0%
おもわ0.0%
かんばせ0.0%
がほ0.0%
しか0.0%
ほう0.0%
まの0.0%
まのあ0.0%
0.0%
もて0.0%
オメ0.0%
ヅラ0.0%
プラン0.0%
ベタ0.0%
ミカケ0.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父は二間半の竿を巧みに使った。私は、軽い二間半で道糸に水鳥の白羽を目印につけ、暁の色を映しゆく瀬脇の水のおもてみゃく釣りで流した。
楢の若葉 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
あおうみおもてつめながら、二人ふたりは、そのような幸福こうふくになれるのことばかりかんがえていました。
一本の釣りざお (新字新仮名) / 小川未明(著)
「近頃これがまた自棄やけ流行はやるんだってね——総領は尺八を吹くつらに出来、ってね——川柳点せんりゅうてんにはうまいのがあるよ」
「おい、豆腐屋。いいところでつらを見た。おめえにすこしけて貰いてえことがあるんだが……。おめえは鎌倉河岸の行き倒れを知っているか」
半七捕物帳:17 三河万歳 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
此猿このさるめんは南傳馬町名主なぬしの又右衞門といふものつくりて主計かずへさるといふよし今以てかの方にあるよしなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
小さいはうのうはばみのめんをかむつた髮には、朱い簪がさされ、簪の先端に青いガラスの珠が下がつて居り、その珠はしきりに搖らいで鳴つてゐた。
末野女 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
皮膚の薄い、すき透るように色の白い、上品なおもざしをした九つばかりの少年で、半ズボンの裾から、スラリとした美しいすねを見せています。
キャラコさん:08 月光曲 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そのおもざしがよく似ている。どうやら三人は兄弟らしい。その中の二人は武士であったが、一人は前髪を立てたままの、十七、八歳の少年であった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
つまり、東洋人、殊に未開人種共通の「自尊心」が近代の国家意識と結びついて「愛国者づら」をしたがるのだと解せられてもしかたがないのである。
日本映画の水準について (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
そこで、いくらかの抗弁はこころみたものの、相手は、役職も上だし、禁門のおう師範とあっては、役人づら権柄けんぺいも歯が立たなかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて真中の土俵まで出て来た印度人、光る眼をギョロつかせて四方を見る。どんな心持でいるのだか、色が黒いからかおの上へは情がうつりません。
そう云ううちアヤ子は、かおを真赤にしてうつむきまして、涙をホロホロと焼け砂の上に落しながら、何ともいえない、悲しい笑い顔をして見せました。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ぎっしり詰った三等車に眠られぬまま、スチームに曇るガラス窓から、見えぬうかがったり、乗合と一、二の言をかわしなどする。
雪の武石峠 (新字新仮名) / 別所梅之助(著)
「霧たちこめし水のに、二ツの光りてらすなり、友におくれし螢火か、はた亡き魂かあはれ/\」と一面惨絶の光景を画きて、先づ幽魂の迷執をうつす。
モンタギューがなんぢゃ! でも、あしでも、かひなでも、かほでもい、ひといたものではない。
上気せる美くしき梅子のあどけなきかほを銀子は女ながらにれと眺め「私が悪るかつたの、梅子さん、何卒どうぞ聴かして下ださいな」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
七兵衛もあきがおです。すばしっこいのは今にはじめぬことだが、かくまで澄まし返って、脂下やにさがっていられるとしゃくです。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
庸三は葡萄酒ぶどうしゅのコップを手にしながら、揶揄からかがおで訊いてみた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
忘れんとして躊躇ちゅうちょする毛筋の末を引いて、細いえにしに、絶えるほどにつながるる今と昔を、のあたりに結び合わすにおいである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
駒井氏は、あれを翻訳し、自ら草稿を作ったり、或いはお松にのあたり口授くじゅしたりして、著作を試みているに相違ない。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
勘次かんじ假令たとひ什麽どんなことがあつてもまのあた卯平うへいむかつて一ごんでもつぶやいたことがないのみでなく
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
山県公はまのあたりその顔色を見ると痛くやつれておって、どんな不人情のものでももはや同情を惜しむ事の出来ぬほどである。
現にあれほど、郎女の心を有頂天に引き上げた頂板ツシオモテの光り輪にすら、明盲アキジひのやうに、注意は惹かれなくなつてゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
能始たるオモテは弥勒ウチ
松本たかし句集 (新字旧仮名) / 松本たかし(著)
これを見て思う、エイゼンシュテインの方が頭がよい。人間のメンに対する興味——写楽——それはこのプドフキンの感覚には遠い。М・Х・А・Т型。
 ——ソノ日、暴風枝ヲ鳴ラシ、地籟チライツチクレヲ運ビ、新皇ノ楯ハ、前ヲ払ツテ、自ラ倒レ、貞盛ガ楯モ、メンクツガヘシテ、飛ブ。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
因みに人間の場合、両耳から頤にかけて生やした髯(所謂天神髯か)を当地方では、「オモヅラ髯」といふといふ。
津軽地方特有の俚諺 (新字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
それで、その時から「オモなきことをば、はぢを棄つとはいひける」とかう書いてある。
国語と民俗学 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
汝また彼の事を心に記してたづさへ行くべし、されど人に言ふなかれ。かくて彼はまのあたり見る者もなほ信ずまじきことどもを告げ 九一—九三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
父の心痛をまのあたりに見るのはどんなに辛いことか、氣の毒でとても筆にも言葉にもあらはせない、兄さん、お願ひだから、お父さまに、ほんとにご心配かけてかへす/″\も濟まないとたつた一言書き送つて欲しいと
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
東仲町が大川橋にかかろうとするそのたもとを突っ切ると材木町、それを小一町も行った右手茶屋町の裏側に、四軒長屋が二棟掘抜井戸を中にしてむかい合っている。それが甚右衛門店であった。
きたむかへるわが畏怖おそれの原の上に、
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
「おい、名なしの権兵衛ごんべえ、近頃じゃおつう高く留ってるじゃあねえか。いくら教師の飯を食ったって、そんな高慢ちきならあするねえ。ひとつけ面白くもねえ」黒は吾輩の有名になったのを、まだ知らんと見える。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
少しは世間にらを出して人気のあるものにしたいと
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
 と云われて半次は笑い度くなった。「よう、まあ其のツラで」と思ったが「そうですな」と相槌打つ。
中村仲蔵 (新字新仮名) / 山中貞雄(著)
ところがキミ、僕ときたら、若い時分からジジイみたいな半老はんぼケのツラをしていたんだ、いくら剃っても髭はぎしぎし生えるし、毎日お湯にはいっても顔はきれいにならない、僕はね、その時分流行っていたカイゼル型の髭を生やしていたが、この髭ときたら、その頃の写真を見ただけでも、ぞっとしてくるね、何しろ生やし際はまだ薄いもんだから、ひそかに墨を刷いていたこともあるんだ。
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
少し明る味がさした、明る味のさした方角を東に定めている、その東の空が、横さまに白く透いた、奥の奥の空である、渋昏しぶくらく濁った雲の海のプレーンが、動揺混乱するけはいが見える。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
すず色の円い輪が、空の中ほどを彷徨さまよっている、輪の周囲まわりは、ただ混沌として一点の光輝も放たない、霧の底には、平原がある、平原のプレーンひびが割れたようになって
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
にんじんは、ためらわず、喜びにおむてを輝かす。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
「古雅結構、おもしろき事に御座候。(森云。面の下原文白字を脱す。)土佐画の画工等、或は社頭の式ををみる人あり。(森云。をみ二字衍文。)或は路中行装をみるもの有、洛東にて騎馬音楽有之、此所へ来りみるもの有。御蔭森御旅所にて、音楽神供を観するもの有。江戸人と違心を用候事感心いたし候。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
幾度いくたびか立出でゝ、出で行きし方を眺むれど、沈み勝なる母のおもぶせは更なり、此頃とんぼ追ひの仲間に入りて楽しく遊びはじめたる弟の形も見えず。
鬼心非鬼心:(実聞) (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
いつまでかおもわ輝く
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
「いや、そうとばかりは云えん。——彼等には、選ぶべきを選ぶ知識がない。——たとえば、徳川内府の如き老獪ろうかいに、われらは天下を渡すわけには参らぬ! 秀頼公をさしおいて、のめのめと、内府の思うつぼへ天下を差し出して、何と、故太閤殿下へ、あの世で会わすかんばせがあるか」
大谷刑部 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
理左衞門コリヤ九助サア爪印つめいん致せと書付を差出さしいだせば九助は是を見てワツとばかりに血の涙を流しながら爪印をなしたりけり因てり理左衞門は早速さつそく九郎兵衞夫婦を呼出し兩人に向ひ其方共願ひに因て九助を段々だん/\吟味致す處其方せがれ惣内夫婦を大井河原に於て殺害せつがい致したる段相違なき趣き白状はくじやうに及ぶ同日口書こうしよ爪印相濟あひすみたる上は近々きん/\所刑しおき仰付らるゝ惣内夫婦の解死げし人は取てつかはすぞ然樣に相心得よと然もたりがほに申ける九郎兵衞夫婦は有難き旨を申上九助を八打はつたにらみサア九助汝は/\にくき奴なり御役人樣の御かげくもらぬ鏡に移るがゆゑ神國の御罰にて今白状に及びたるが能氣味なりとのゝしるを女房お深も倶々とも/″\にコレ九助よくも嫁のお里に惡名を付け其上に悴惣内夫婦の者を殺したる爰な大惡人あくにんめと泣聲に成て窘付きめつけれども九助はたゞとぢて物言ず居たりしは誠に覺悟を極しと見えいとゞあはれまさりける
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しか製作せいさく遲々ちゝとして一かう捗取はかどらぬ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
それは逆さまだ、こっちのほうのりをつけた方がよいのと。
とはいえそれは忍ぼうと思えば忍びもなろうが、まのあたりに意久地なしと言わぬばかりのからみ文句、人を見括みくびッた一言いちごんばかりは、如何いかにしても腹にえかねる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
余は驚きの余り蹌踉よろめきて倒れんとしわずかに傍らなる柱につかまり我が身体を支え得たり、支え得しまゝしばしが程はほとんど身動きさえも得せず、読者よ余は当時医学生たりしだけに死骸を見たるは幾度なるを知らず病院にも之を学校にも之を見たり、しかれどもまのあたり犯罪の跡を見たるは実に此時が初てなり。
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
かれ山代やましろ苅羽井かりはゐに到りまして、御かれひきこしめす時に、ける老人來てその御かれひりき。
ひところ、さじ一本で千代田の大奥に伺候したことさえあるので、いまだに相良玄鶯院と御典医名で呼ばれている名だたる蘭医らんい、野に下ってもその学識風格はこわもての浪士たちをあごの先でこき使って、さて、何をどうしようというのでもない。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「まけ柱ほめて造れる殿の如、いませ。母刀自オメ変りせず」(万葉巻二十、四三四二)は真木柱より其を建て、其様にゆるぎなかれとほぎ言して造つた殿と言ふので、ほぐと殆違はぬ時代の用例である。
大風をつき拔く樣な鋭聲トゴエが、野ヅラに傳はる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
プランは向うの人の考であるが、然し「こなし」がはっきりゆけば自ら面が出て来る訳である。
回想録 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
耕二は、独楽を廻して置いては、頬を殆んど地ベタにつけるやうにして独楽の心棒をみつめてゐた。
耕二のこと (新字旧仮名) / 中原中也(著)
なかなか味なシブイことをするじゃないか。あのミカケ強盗タタキをしようたあ、ちょっとだれも気がつかねえからな。……どうもナメた野郎だよ。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)