ベタ)” の例文
耕二は、独楽を廻して置いては、頬を殆んど地ベタにつけるやうにして独楽の心棒をみつめてゐた。だが兄がそこに近づいてからは、心棒と兄の顔を等分にみながらニヤニヤと笑つた。
耕二のこと (新字旧仮名) / 中原中也(著)