“表面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うわべ44.7%
うはべ13.8%
おもて13.8%
おもてむき3.9%
ひょうめん3.9%
ひようめん3.3%
ひやうめん3.3%
へうめん3.3%
うわつら2.0%
オモテ2.0%
うはつら1.3%
うわかわ1.3%
うはつつら0.7%
うわば0.7%
うわむき0.7%
おもてむい0.7%
ウワベ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
擦れ違った幾人かの行員たちの丁寧な会釈に対して表面だけはいつもと変らぬ鷹揚な会釈を返したことを、覚えているばかりであった。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
一人だと買物をするのに何だかりが付かなくつて困りますのよ。表面でもいゝからいゝとか何とか合槌を打つて下さる方が欲しいのよ。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
「ハ、表面立つた媒酌人と申すも、だ取りめたと申す儀にも御座りませぬ、れ其節何殿かに御依頼致しまする心得で——」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
亡き父のめで、お露との恋は避けてはいたが、それはただ表面だけで、彼の内心は昔と変らず彼女恋しさに充ち充ちていた。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかしながら、波瀾表面に見せないだけ、お政が内心の苦痛容易なわけのものでなかった。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
それと同時地震波地球内部方向にも進行して反對方面れ、場合によつては地球表面反射して方面うのもある。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
怪物といふがあるならば、軍艇こそ地球表面て、るべき大怪物として、歐米諸國海軍社會記臆るであらう。
此中四個の表面には額の部に「一の字」形隆まり有り、兩方より顎の邊へ掛けて「への字」を倒さにしたるの隆まりも有り。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
待って呉れ! お前は、「それゃ表面のこった、そんなもんじゃないや、坊ちゃん奴」と云おうとしている。分った。
労働者の居ない船 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
兄公殿があゝして、此先何年、難波にゐても、太宰府に居ると言ふが表面だから、氏の祭りは、枚岡・春日と、二處に二度づゝ、其外、り年には
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
故に支那國民の智識は散漫で表面で、統一を缺き、又徹底して居らぬ。彼等は全然批判的精神をもたぬ。
支那猥談 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)
十五日も置くと表面は弛み過ぎますから表面を削り取って中の心ばかりを先ほど申したようにブランデーやシャンパンでロースにしたりグレーにします。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
その間に渠の頭脳は、表面だけ益々苛立つて来て、底の底の方が段々空虚になつて来る様な気分になつた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
紅葉はこれに反して、腹の中には鉄条網を張って余人の闖入を決して許さなかったが、表面は城門を開放して靴でも草鞋でも出入通り抜け勝手たるべしというような顔をしていた。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
ドチラかと云えばお饒舌りの方であったが、本当を云うと表面ばかりで、実はこの人の真似をして見たい、の人のように成りたいとも思わず、人に誉められて嬉しくもなく
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
九十郎の行方たずねましたところ、大胆と申そうか不敵と申そうか、遠く他国へ走ろうともいたさず、田沼様にいよいよ取り入って表面ての家臣となり、名を平戸九十郎と改め
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
正に是れ好色男子得意の処にして、甚しきは妻妾一家に同居し、仮令い表面虚偽にても其妻が妾を親しみ愛して、妻も子を産み、妾も子を産み、双方の中、至極じなど言う奇談あり。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)