“未”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いま47.6%
33.6%
いまだ7.6%
ひつじ6.2%
まだ2.6%
ヒツジ0.6%
イマ0.4%
まあ0.3%
0.3%
おろ0.1%
おろか0.1%
ひつじの0.1%
まア0.1%
やつ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしわたしはいまだかつて感得したことが無い。わたしは長くここに住んでいるから「芝蘭しらんの室に入れば久しうしてその香を聞かず」
鴨の喜劇 (新字新仮名) / 魯迅(著)
するとその中の幾匹かが、これはたまらないと言ったふうに、大急ぎで逃げ出した。けれどもだその大多数は執拗しつように喰い付いていた。
首を失った蜻蛉 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
草花さうくわも蝶に化する事本草ほんざうにも見えたり。蝶の和訓わくんをかはひらこといふは新撰字鏡しんせんじきやうにも見えたれど、さかべつたうといふ名義みやうぎいまだかんがへず。
宿帳には江戸日本橋どこそこ某店で宗吉、年はひつじの二十六と書いた。上手ではないが書き馴れた字癖で、商人育ちということがわかる。
金五十両 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
締殺し候覺え毛頭もうとう御座なく元私し事はいやしき者の娘にて津國屋がまだ神田に住居ぢうきよ致せし節同人店に居候中兩親も死にはて候ひしを不便に思ひ私しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
アルベキテイヲ結構ニ飾置カザリオキ、御勅使、御奉行衆ヘ相渡シ、八月二日ヒツジノ刻、雑賀サイカノ浦、淡路島ヨリ数百艘ノ迎ヘ船ヲ寄セ、端城ハジロノ者ヲ始メトシテ、右往左往ニ縁々ユカリユカリヲ心ガケ
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「婦人ノ推定年齢ハ二十二歳、目下モッカ姙娠四箇月ナリ、死因ハイマツマビラカナラザレド中毒死ト認ム」
流線間諜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そこで三千円という大金を此の苦しい中へ持って来て、まとまった大金が入るというのは実に妙だ、それもまあだ君にお徳が有るのさ、ぐ其の内を百金御返金を願う
その煙の中に、もうこく(午後二時)に近いかと思われる太陽が、一粒の珊瑚さんごのようにいぶされていた。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宮はそのくちびるくぎ打たれたるやうに再びことばでざりき。貫一は、かく詰責せる間に彼の必ずあやまちを悔い、罪をびて、その身はおろか命までもおのれの欲するままならんことを誓ふべしと信じたりしなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
得忘れぬ面影にたりとはおろかや、得忘れぬその面影なりと、ゆくりなくも認めたる貴婦人のグラス持てる手は兢々わなわな打顫うちふるひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
眞志屋文書中の「文化八年ひつじの正月御扶持渡通帳おんふちわたしかよひちやう」に據るに、此後文化五年戊辰ぼしんに「三人半扶持の内一人半扶持借上二人扶持被下置くだしおかる」と云ふことになつた。これは十代もしくは十一代の時の事である。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
重二郎を捜しにやった所が、此方こっちへ来た事は来たが、ぐ横浜へ往ったが、まアけえらねえかと云われ、せがれも驚いてけえり、手分てわけをして諸方を捜したが、一向に知れず