“言”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
20.6%
ごと19.2%
こと18.7%
ことば14.2%
げん7.0%
ごん5.4%
ものい1.7%
いい1.5%
いわ0.9%
いひ0.9%
もの0.9%
コト0.9%
いふ0.7%
0.7%
ゴト0.6%
いつ0.6%
いは0.5%
0.5%
いっ0.5%
いう0.4%
まを0.3%
0.3%
のたま0.3%
もう0.3%
ごち0.3%
いへ0.2%
0.2%
0.2%
ものいは0.2%
ものいはゞ0.2%
コトバ0.2%
みこと0.1%
ゲン0.1%
いお0.1%
こき0.1%
ここ0.1%
0.1%
0.1%
のたまは0.1%
まう0.1%
イウ0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いながら、まさかりをほうりして、いきなりくまみつきました。そしてあしがらをかけて、どしんとびたにげつけました。
金太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
だからとなごとのうちにも、かみのお言葉ことばがあり、ものがたりのうちにも、かみのお言葉ことばはさまれてゐるもの、とかんがしたのであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
「それだからこの息子は可愛かわいいよ」。片腹痛いことまで云ッてやがて下女が持込む岡持のふたを取ッて見るよりまた意地の汚いことをいう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
別なことばでいふとこぼたねだ。だから母夫人の腹に、腹の違ツたあにか弟が出来てゐたならば勝見家に取ツて彼は無用むよう長物ちやうぶつであツたのだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
予は教育に於ては素人しろうとなれど、日本国民を如何いかに教育すべきか、換言せば教育の最大目的は如何いかんとの題下だいかに一げん述べてみようと思う。
教育の最大目的 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
寺にゐた間は平八郎がほとんどごんも物を言はなかつた。さて寺を出離れると、平八郎が突然云つた。「さあ、これから大阪に帰るのだ。」
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
我強がづよくも貫一のなほものいはんとはせざるに、やうやこらへかねたる鴫沢の翁はやにはに椅子を起ちて、ひてもその顔見んと歩み寄れり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
名前が分って居るなら先ず其名前をきこう(大)もとより名前をいいますが夫より前にわたしの発見した手続きを申ます、けどが長官
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
自分が業務を尽さなければ社会から不平をいわれても仕方がない。それを自分の方から社会にむかって不平を言うとは実に乱暴千万だね。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
にたゝへておたかくとはいひしぬ歳月としつきこゝろくばりし甲斐かひやうや此詞このことばにまづ安心あんしんとはおもふものゝ運平うんぺいなほも油斷ゆだんをなさず起居たちゐにつけて
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
二人のお婆さんはそれまで何一つものをいうでなかった。だが、温かな親しさと、幼ない桃色の上気と、軽るい好奇心と何かの反射的亢奮とが彼女たちに見えた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
此大家即村君の家に、神の來臨ある事が家屋及び家あるじの身の堅固の爲のコトほぎの風を、段々其以下の家々にもおし擴めて行つた。
ヨスエの名いはるゝや、我は忽ち一の光の十字架を傳ひて動くを見たり、げにいふなすといづれの先なりしやを知らず 三七—三九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そう独りちたとき、彼は立ちすくんだ。浪路のかくれ家の入口の戸が開く音がして、二ツの人影が、黒く、闇の中にあらわれたのだった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
のりとは、先輩説の如く、のりときゴトでもなかつた。のりたべごとでもなかつた。天津詔刀乃太詔刀などといふ宛字は、語原の他にあることを暗示したものゝ様に見える。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
いやうも永持ながもちはあるまいとおもはれる、ほとんど毎日まいにちぬといつとほ人間にんげんらしき色艷いろつやもなし、食事しよくじ丁度ちやうど一週間いつしうかんばかり一粒いちりふくちれることいに
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
けれどもじや、それが誨へて上げられんのは、僕が貴方であつたらかう為ると云ふ考量かんがへとどまるので……いや、いや、そりやいはれん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
でもまあ無事ぶじでよかつた。人間にんげんめ! もうどれほど俺達おれたち仲間なかまころしやがつたか。これを不倶戴天ふぐたいてんてきとゆはねえで、なにふんだ。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
と、この一廓ひとくるわの、徽章きしょうともいっつべく、峰のかざしにも似て、あたかも紅玉をちりばめて陽炎かげろうはくを置いたさまに真紅に咲静まったのは、一株の桃であった。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お前が居無いなくなッた時の様に怒ッたゞろう、私まで叩き出すッて、チイ/\パア/\言たがネ、腹立はらたった時やアすこしも分らんネ、いうことが
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
将門つゝしまをす。貴誨きくわいかうむらずして、星霜多く改まる、渇望の至り、造次ざうじいかでかまをさん。伏して高察を賜はらば、恩幸なり恩幸なり。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
さう云ふ話に這入らない中に、春の初めの此「て」も、めでたく申しをさめねばならなくなつた。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
諸居士何卒なにとぞ舎利弗が馳走を受けくれるよう仏から勧めて欲しいと言うと、仏のたまわく舎利弗の性もし受くれば必ず受けもし棄つれば必ず棄つ
もしまよいを執りてかえらず、小勝をたのみ、大義を忘れ、寡を以て衆に抗し、す可からざるの悖事はいじ僥倖ぎょうこうするをあえてしたまわば、臣大王の為にもうすべきところを知らざるなり
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
僕はひとりごちながらさっそく牛舎に行ってみた。熱もあるようだ。臀部でんぶ戦慄ふるえを感じ、毛色がはなはだしく衰え、目が闇涙あんるいんでる。僕は一見して見込みがないと思った。
去年 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
女学子は時勢に激するところありて「膝栗毛」の版をかんといへり。われは女学子の社界改良の熱情に一方ならぬ同情をたもつものなり。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
し一歩をあやまらんか深谷中に滑落こつらくせんのみ、其危険きけんふべからず、あだかも四足獣の住所にことらずと云ふべし。
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
彼奴浮々うか/\悉皆すっか多舌しゃべって仕舞たときやがッて
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
此美人を此僻地へきちいだすは天公てんこう事をさゞるに似たりとひとり歎息たんそくしつゝものいはんとししに、娘は去来いざとてふたゝび柴籠をせおひうちつれて立さりけり。
雪に埋りたる泉水せんすゐほりいだせば、去年初雪より以来このかた二百日あまり黒闇まつくらの水のなかにありし金魚きんぎよ緋鯉ひこひなんどうれしげに浮泳うかみおよぐものいはゞやれ/\うれしやといふべし。
討チ済マシタル上ハ、死生シセイニ於テ求ムル所ナキ筈ナレバ、ソノ事無用ナリト云ウハ、世道ノ法ヲ無視シ、タダ気概ノミアッテ、道ヲ知ラザル者ノコトバノミ。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きては、あだところに行かじ。また我が父大國主の神の命に違はじ。八重事代主の神のみことに違はじ。この葦原の中つ國は、天つ神の御子の命のまにまに獻らむ
ルヤ、キミ断食ダンジキクルシキトキニハ、カノ偽善者ギゼンシャゴトカナシキ面容オモモチヲスナ。コレ、カミゲン
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
何かいおうとするけれど其言葉は口から出ず蹌踉よろめいて椅子に倒れると云う騒ぎです
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
独りブックリ/\こきながら出て行ッたアだ(谷)フーム何所へ行たか、目当も無い癖に(小)何だかお前様の事を言ッたアだぜ、わしが廊下をはいて居ると控所の内で谷間田は好年いゝとしイして煽起おだてエ利くッて
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
漸く僧侶の仕業で水の底へ沈んで居る事を調べ上げました「妖髠奪い去りて、夜水竜哭す」とは即ち僧侶が水底に沈めた事を指したのでしょう「ここに湖底を探って、家珍櫝に還る」
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
(二) 子曰く、夏礼は吾これかんとせるも、杞徴あきらかにするに足らざるなり。殷礼も吾く之をかんとせるも、宋徴あきらかにするに足らざるなり。文と献(賢)と足らざるが故なり。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
その神のりたまはく、「みまへをよく治めばあれよくともどもに相作り成さむ。もし然あらずは、國成りがたけむ」
即ち衣裳みけしを脱きて飢者に覆ひてのたまはく、安くせよ。則ち歌よみて曰く
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
将門、謹んでまうす。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ワガフたつてゴト好ギだテハデれダ夫婦フフだネ。十年も死んだオドサ義理立デデ、この上なに辛口カラグヂきガれるゴドアあるベナせ。はいホロゲ、ンガめしの上のはいホロゲ、はゝゝゝゝゝ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)