“言付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いいつ23.1%
いひつけ15.4%
いひつ15.4%
ことづ15.4%
ことづけ7.7%
いいつけ7.7%
いつ7.7%
いッつ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『ここへあかりってるように言付いいつけますから……どうしてこんな真暗まっくらところにいられましょう……我慢がまんれません。』
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
施して勇進いさみすゝんで御役宅やくたくへ歸り早速さつそく公用人二人を呼出よびいだし次右衞門に言付いひつけけるは其方是より芝八山へ參りあくこく越前役宅へ天一坊參候樣申聞べし必ずさとられるなと心付られ又三五郎を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
けません、けません! 那樣事そんなことせてもいとはたれからも言付いひつかりません。御存ごぞんじでせう。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
夫人が満座の中でそれを聞くにたえないだろうと思い「あきらめなさい」と言付ことづけたことがあった。
化学調味料 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
それで、今夜も、出席しなさるように、自分から申し出て居られたんじゃが、夕方ごろから、持病の胃がくので、失礼する、玉井によろしゅう、と、お言付ことづけがあったんじゃ。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
あんまり図々ずうずうしいから首はこうしてさらして置けとそのお武士がおっしゃる、望月様もあんまりひどい目に会わせられましたから、口惜しがって、その武士のお言付いいつけ通り
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
兄がおやじに言付いつけた。おやじがおれを勘当かんどうすると言い出した。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
殺さなくッたっていのよ、可いのよ、いやならせ、わたいどうせ死ぬんだから。そして、あのみんな神月さんに言付いッつけてやるから覚えているが可い。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)