“厭”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いや46.6%
いと36.0%
9.2%
3.1%
きら1.5%
0.6%
あき0.5%
いま0.4%
うと0.3%
まじない0.2%
(他:17)1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“厭”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸67.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語23.1%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆4.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
自分は五年ぜんの事を書いているのである。十月二十五日の事を書いているのである。いやになって了った。書きたくない。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そんな風に楽しい空想をえがいているときでも、絶えず、先輩達の眼、周囲の口が、想われて、それがなによりいやでした。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
まして相当の自負心のあるものには、自分が少しの打撃をこうむったよりも忌わしいいとわしい感じを生じ勝のものである。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それをむし勿怪もっけの幸いとして、畳の上から次の部屋に至るまで、血の滴りを拭うことの労をいといませんでした。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
玉ちやんはおとう樣に抱かれてゐるのにきて來て、からだをもぢ/\させてゐたが、「あつちへ行く」と云ひ出した。
半日 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
故に共同の敵なる畠山持国をしりぞけるや、く迄現実的なる宗全は、昨日の味方であり掩護者であった勝元に敢然対立した。
応仁の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「處が、先生は何時もやさうな顏をしてお教へになります。そして先生のお教へになることはちつとも身にみません。」
猫又先生 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
私の女はいたわりの心の深い女であるから、よるべないアキの長々の滞在にも表面にさしたる不快もやがらせも見せなかった。
いずこへ (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
その代りにまた、失恋した人、きらわれた男ときくと、その人を見下げないと、自分の沽券こけんにさわるように見もしかねない。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
拾った猫で、よくれているのがいたが、泡鳴がきらいだというので、近所へあずけてまで行くことにした。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
だ/\」といふそこに一しゆ意味いみふくんだ一てゝわかれるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「俺らもどうかへえ、馬鹿働きが出来んやうになったよ。不精ずくなしになっちまって……骨仕事がどうもァになった!」
夏蚕時 (新字旧仮名) / 金田千鶴(著)
国子はものにたえ忍ぶの気象とぼし、この分厘にいたくあきたるころとて、前後のおもんばかりなくやめにせばやとひたすら進む。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
――尤もその間にも、先刻も申上げました、兄の亡霊に丈けは絶えず悩まされていましたけれど――が、一年という月日は、物事にあきっぽい私には最大限でした。
ヴァランタンは実は死刑執行やその他のいまわしい事務についての最初の手配りをしていたのだ。
お菊の胸を往来するものは、役者らしくもなく純情な中村新八郎の姿で、阿武隈大膳正の、情痴にただれた醜怪な大肉塊は、恐ろしくいまわしく、そして汚らわしくさえ思われました。
たとえば、若い年ごろの娘さんさえみれば結婚話にひきかけてゆく大人の通俗的なうるささに対して、今日の若い娘さんがうとましがる心持は十分にうなずける。
若い婦人の著書二つ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「はて、さまで直義ただよしをおうとみとは、何が原因でございましょうか」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ホームこれに追加すらく、姙婦と伴れて歩く者兎道を横切るに遭わばその婦の衣を切り裂きてこれをまじないすべしと。
故に虎を射る場合に限り犀鳥の羽をいだ矢を用いてこれにまじない勝つのだ。
その通り蚕室は初子の日初めて掃除したので、子の日を用ゆるは専ら鼠害をようする意と見える。
俗説以て〓気れいきようすとす。
もう此頃になると、山はイトはしいほど緑に埋れ、谷は深々と、繁りに隠されてしまふ。郭公クワツコウは早く鳴きらし、時鳥が替つて、日も夜も鳴く。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
 婦女子、老幼、病人等ハ可相成アイナルベクハ、近郷ノ縁類ヘ避難サレタシ。唯、ヤムナキ事情ノ者ト、トモニ死ヲイトワザル家族ノミハ、今夕七時迄ニ鎮台内ニ引揚ゲラルベシ
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
神曲の大いなる二卷には、我とほ/\あぐみしが、これぞハツバス・ダアダアが禁ずるところとおもひ/\、勇を鼓して讀みとほしつ。
いとはしげに宮の余所見よそみせるに、乗地のりぢの唯継はいよいよ声を作りて、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いで、その妻は見るもいとはしき夫のそばに在る苦を片時も軽くせんとて、彼のしげ外出そとで見赦みゆるして
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
さびしく、恨めしく取つめていはんにはいとわしきものよりほかあらんともおぼえず
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
陸近くがぢかなれば憂慮きづかいもなく、ただ景色のさに、ああまで恐ろしかったばばの家、巨刹おおでらやぶがそこと思うなだを、いつ漕ぎ抜けたか忘れていたのに、何を考え出して、また今のいなな年寄。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
然し、空気銃を欲しいと云ふ事実も、僕自身が「甘える」ことをいやがつてゐるといふ事実と同じ程度に強くもなつてゐたのである。
疳の虫 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
でも、お嬢様、今度と云ふ今度は、従来これまでのやうに只だいやだばかりでは済みませんよ、相手が名に負ふ松島様で、大洞様の御手をての御縁談で御座いますから、奥様は大洞と山木の両家の浮沈にかゝはることだから、無理にも納得なつとくさせねばならぬと
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
いやッよう、つかまえられるよう。」
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小田原市では大震災でペシャンコにやられて以来、二階をむ人が多いが、倉田由之がそれで、耐震に特に注意を払ったという。
復員殺人事件 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
これ村野の人後患をえんするの法なり云々とあって、昔はさしも大切につかえた地方の神が、次第に軽ぜられのちついに絶縁して、いつとなく妖怪変化ようかいへんげの類に混じた経路を語っている。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
子、南子なんしを見る。子路よろこばず。夫子ふうしこれちかいて曰く、われよからぬところあらば、天之をてん、天之をてんと。(雍也、二八)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
欧州で中古禁厭まじないを行う者を火刑にしたが、アダム、エヴァの時代より、のろわれた蛇のみまじなう者をとがめなんだ。
「ほだっておら、北海道の土になってしまうのやんだな。いつけえりたくなるが判んねえし、今ここをしゃってしめえば、おらはこれ、自分の家というものは、無くなってしまうのだかんな、これ。」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
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