“類”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たぐい55.5%
たぐ14.1%
たぐひ12.0%
るい10.1%
るゐ7.2%
たぐゐ0.2%
たと0.2%
など0.2%
タグ0.2%
タグヒ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、あのひどく荒唐無稽(こうとうむけい)な「黄金仮面」の風説も、やっぱりその、五十年百年に一度の、社会的狂気の類(たぐい)であったかも知れないのだ。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そして今にあれで地球磁気の原因が分るはずなんだと言うと、中には「正(まさ)に団栗(どんぐり)のスタビリティを論じて天体の運動に及ぶ類(たぐ)いだね」
今更ここに言ふを須(もち)ゐないことではあるが、その撓(たゆ)み易き句法、素直に自由な格調、從つてこれは今迄に類(たぐひ)のなかつた新聲である。
新しき声 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
猛狒(ゴリラ)の類(るい)は此(この)穴(あな)の周圍(しうゐ)に牙(きば)を鳴(なら)し、爪(つめ)を磨(みが)いて居(を)るのだから、一寸(ちよつと)でも鐵檻車(てつおりくるま)の外(そと)へ出(で)たら最後(さいご)、直(たゞ)ちに無殘(むざん)の死(し)を遂(と)げてしまうのだ。
芝生の上へ円形に其(その)花を落すサンバ樹(じゆ)などの蔭を踏むと、極楽鳥と云ふ類(るゐ)の美しい鳥が𤍠帯に棲んで居るのも不思議でない気がする。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
見返れば笹簑(さゝみの)着(き)たる者の居るにぞ是はと吃驚(びつくり)し然るにても斯る山中に人の居るこそ訝(いぶか)しけれ但し妖怪(えうくわい)の所爲(しよゐ)なるかと疑(うたが)ひつゝ聲を掛け夫なる者は何者ぞ旅人(りよじん)か又は山賊(さんぞく)の類(たぐゐ)なるか狐狸(こり)なるか應(こた)へを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
鬘(かつら)ならではと見(み)ゆるまでに結做(ゆひな)したる圓髷(まるまげ)の漆(うるし)の如(ごと)きに、珊瑚(さんご)の六分玉(ろくぶだま)の後插(あとざし)を點(てん)じたれば、更(さら)に白襟(しろえり)の冷豔(れいえん)、物(もの)の類(たと)ふべき無(な)く——
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
街路(とおり)一つ距てて母屋と向きあった肆(みせ)は、四間(けん)室口(まぐち)で硝子戸(ガラスど)が入り、酒味噌酢類(など)を商うかたわらで、海苔(のり)の問屋もやっていた。それはもう三時近かった。肆には二三人の客があった。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
花山院の兼雅(かねまさ)へ嫁いだ一女なども“——コノ御台所ハ御眉目モ美シウ情モ深クオハシケル上ニ、類(タグ)ヒナキ絵書キニテゾ、オ在(ハ)シケル——”と見えるし、また六番目の女は
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「上野州下野州ニ山栗アリ極メテ小ニシテ一年ニ三度、栗ヲ収ム故ニ三度栗ト号ス其味ヒ佳ナラズト為サズ此類(タグヒ)ノ山栗ハ諸州ニ在レドモ亦極メテ小キナリ是レ古ヘノ栭栗(ササクリ)乎」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)