“類”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たぐい55.5%
たぐ14.4%
たぐひ11.5%
るい10.4%
るゐ7.2%
たと0.2%
など0.2%
タグ0.2%
タグヒ0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
単に尨大ぼうだいな治乱興亡を記述した戦記軍談のたぐいでない所に、東洋人の血を大きくつ一種の諧調かいちょうと音楽と色彩とがある。
三国志:01 序 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あの桔梗様の美しさは、いわばたぐい稀れなるものだ。君江などとは比べものにはならない」とはいえ今に至っては、どうすることも出来なかった。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ましてや一たび酔うて今はめているというたぐいの旅人であったならば、深い詠歎えいたんなしにはて過ぐることができなかったろう。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
広い意味で伊万里といえば、上は柿右衛門色鍋島かきえもんいろなべしまたぐいから下は「くらわんか」や猪口ちょくに至るまでも包含させる。
北九州の窯 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
女たちは呼ばれた芸妓げいぎというかたちであり、器物とは燗徳利かんどくりとかさかずきとか、わんや皿小鉢こばちたぐいである。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
頭をかきむしッたような『パアポロトニク』(わらびたぐい)のみごとなくき、しかもえすぎた葡萄ぶどうめく色を帯びたのが
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
匂よ。すみれ苧環をだまき、櫻草、丁字草ちやうじさう五形げんげ華鬘草けまんさうたぐひは皆此方にゑて枕元を飾るべし。
花枕 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
みだり垣間見かいまみを許さず、軒に御神燈の影なく、奥に三味さみの聞ゆるたぐひにあらざるをもつて、頬被ほゝかぶり
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
又『ろおれんぞ』がわが身の行儀を、御主『ぜす・きりしと』とひとしく奉らうず志は、この国の奉教人衆の中にあつても、たぐひ稀なる徳行でござる。
奉教人の死 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その証拠は海底の水が暖かくて、熱帯地帯の海にいる美麗なる魚介のるいが棲息している、それらが採取されてここの魚市場に出るとのことである。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
人間にんげんなどのるいはどういふふうなものであつたかといふと、まへにもまをしたとほり、屋根やね草葺くさぶ
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
アンセルムスは、るい概念を実在であると見る立場に基づいて、三位さんみ畢竟ひっきょう一体の神であるという正統派の信仰を擁護した。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
屋根やねなきしとねなきがう屋敷田畝やしきたんぼ眞中まんなかに、あかゞねにてたるかなへ(にるゐす)を
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それがかならずしも立派りつぱものばかりではない、筆墨ひつぼくるゐ書籍しよせき圖畫づぐわるゐなどで
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
中央ちうわうゆかには圓形えんけいのテーブルがへられ、卓上たくじやうには、地球儀ちきゆうぎ磁石じしやくるゐ配置はいちされ
——かつらならではとゆるまでに結做ゆひなしたる圓髷まるまげうるしごときに、珊瑚さんご六分玉ろくぶだま後插あとざしてんじたれば、さら白襟しろえり冷豔れいえんものたとふべきく——
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
街路とおり一つ距てて母屋と向きあったみせは、四けん室口まぐち硝子戸ガラスどが入り、酒味噌酢などを商うかたわらで、海苔のりの問屋もやっていた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
花山院の兼雅かねまさへ嫁いだ一女なども“——コノ御台所ハ御眉目モ美シウ情モ深クオハシケル上ニ、タグヒナキ絵書キニテゾ、オシケル——”と見えるし、また六番目の女は、七条信隆の室で“——歌詠ミ、絵ヲ書キ、アクマデ御心ニ情、オシマス人ナリ”とある。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
栗ヲ収ム故ニ三度栗ト号ス其味ヒ佳ナラズト為サズ此タグヒノ山栗ハ諸州ニ在レドモ亦極メテ小キナリ是レ古ヘノ栭栗ササクリ
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)