“居”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
31.2%
20.1%
19.5%
17.1%
きょ2.6%
きよ1.3%
おり1.1%
をり1.1%
0.9%
0.6%
いら0.6%
0.5%
0.4%
おっ0.4%
すわ0.4%
をる0.2%
0.2%
すえ0.2%
0.2%
0.1%
0.1%
いま0.1%
いる0.1%
おる0.1%
つね0.1%
ゐま0.1%
ゐる0.1%
をら0.1%
0.1%
0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょいと吹留ふきやむと、今は寂寞しんとして、その声が止まって、ぼッと腰障子へ暖う春の日は当るが、軒を伝う猫もらず、雀の影もささぬ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
武「なに貴様は余程酒がきだな、わし此処こゝを通るたびに飲んでらん事はないが、貴様は余程よっぽど酒家しゅかだのう」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
おまけに其處そこには、馬蠅うまばへが一ぴき、わたしの足音あしおときこえないやうに、べつたりひついてりましたつけ。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それから徐々そろ/\京都きやうとまゐ支度したくをしてりますうちに、新聞で見ましても、人のうはさを聞きましても
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかるに天性てんせいきなでは全校ぜんかうだい一の名譽めいよ志村しむらといふ少年せうねんうばはれてた。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
ちひさなすぎや、たけよりもなが枯萱かれかやしげつてるので、たれ何處どこるのやらわからぬ。
おにどもはやがて、おじいさんのるうろのまえまでますと、がやがやいいながら、みんなそこにまってしまいました。
瘤とり (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
いてまするからと忠實まめ/\しう世話せわかるゝにも、不審ふしんくもむねうちにふさがりて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
隣り合せにきょぼくしていながら心は天涯てんがいにかけ離れて暮しているとでも評するよりほかに仕方がない有様におちいって来ます。
道楽と職業 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
つづいて、尊氏も、そのきょを、東寺とうじから移して、三条坊門ノ御池おいけにおき、こう師直もろなおは一条今出川に住みついた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なほもち黴菌かびあるごとく、薔薇しやうびとげあるごとく、渠等かれらきよほしいまゝにするあひだ
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そのむぎすゝきしたきよもとめる雲雀ひばり時々とき/″\そらめてはるけたとびかける。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かような歌をしと思うはその人が理屈を離れぬがためなり、俗人は申すに及ばず今のいわゆる歌よみどもは多く理屈を並べてたのしおり候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
林藏も刀の柄元を握詰め喉をいておりますから、如何どういう事かと調べになると、大藏の申立もうしたてに、平素つねからおかしいように思って居りましたが
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
カツカといたしてたまらぬなどまうしてをりまする、それ可愛想かあいそうなのは大原伊丹おほはらいたみ
華族のお医者 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
二三日の間は大臣をも、たびの疲れやおはさんとてあへとぶらはず、家にのみ籠りをりしが、或る日の夕暮使して招かれぬ。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
『ア、だのでヤなかつたけな。』と言つて、ムクリと身を起した。それでもまだ得心がいかぬといつた様に周囲あたりを見廻してゐたが、
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そんでも先刻さつきはがや/\一ぺえるやうだつけがあつちぢやうめものあつて爺等ぢいらとつけえしとつたんべなあ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
八 廣く各國の制度を採り開明に進まんとならば、先づ我國の本體をゑ風教を張り、然して後しづかに彼の長所を斟酌するものぞ。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
丸邇わにおみの祖、日子國夫玖ひこくにぶくの命を副へて、遣す時に、すなはち丸邇坂わにさか忌瓮いはひべゑて
御茶を召上りながら長野の雪の御話、いつになく奥様も打解けて御側にいらっしゃるのです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
お熊は松島の側近くひざを進めて「ほんとにねエ、さうして御両人おふたり並んでいらつしやると、如何どんなに御似合ひ遊ばすか知れませんよ——梅ちやん、貴嬢あなたも嬉しくていらつしやいませう」と
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
まだなか/\隱れては歩きる、と人の噂ぢやが、嘘ぢやなからう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
護送ニ及バズ、途上、ソノル所ニオイテ、死罪ニ処セ。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わか坊様ばうさまれてかはつこちさつさるな。おら此処こゝ眼張がんばつてるに、)と横様よこさまえんにのさり。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
太平楽くな。ええ。このケダモノが……何かあ。貴様がしにさえすれあ二十円取れる。市役所へ五十銭附けて届けれあ葬式は片付く。アトは丸山にて貴様の狃除なじみをば喜ばしょうと思うに、要らん事に全快ようなったりして俺達をば非道ひどい眼に合わせる。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
下界げかいおっあいあらそう者あるときは敵味方の区別なきを得ず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
警官も此証拠は争われず「あゝ大変な事を見落しておったなア」とつぶやけり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
木綿縞もめんじま膝掛ひざかけを払って、筒袖のどんつくを着た膝をすわり直って、それから挨拶した。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大鷲は今の一撃にいかりをなしたか、以前のごとく形も見えぬまでは遠く去らず、中空にいかのぼりのごとくすわって、やや動き且つ動くのを、きっにらんでは仰いで見たが
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いかに熊どのわしたきゞとりに来り谷へおちたるもの也、かへるには道がなくいきをるにはくひ物がなし、とてもしぬべき命也
隨分忙敷時せはしいときなれどまるで、火が消たやう、私らも樂すぎて勿體無早く全快おなをりあそばすやうにと祈つてはをるけれ共、段々御やつれなされてと常にも似ずしほるゝに、それは/\知ぬ事とて御見舞もせなむだがさぞまあ旦那樣だんなさまは御心配
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
「私めの考へまするには、このお屋敷には人並秀れた偉い御器量のお方がらせられますので、それでどうも手品が段取よく運ばないかのやうに存じられまする。」
手品師と蕃山 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
そして四辺あたりにはとてもえだぶりのよい、見上みあげるようなすぎ大木たいぼくがぎッしりとならんでりましたが、そのなかの一ばんおおきい老木ろうぼくには注連縄しめなわってあり、そしてそのかたわら白木造しらきづくりの、ちいさい建物たてものがありました。
されば今日だけ厄介やっかいになりましょうとしり炬燵こたつすえて、退屈を輪に吹く煙草たばこのけぶり、ぼんやりとして其辺そこら見回せば端なくにつく柘植つげのさしぐし
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
他国より年来罷越居候流浪人、吟味の上村方故障無之分は、居懸百姓ゐかゝりひやくしよう又は見懸人みかけにんに相すえ、医者又は賤しからざる渡世仕来候者は、郡付亦は郷付浪人等に申付候様、享和二戌年御内達に有之。
堀君の旅は、あり来りのたゞの道を通つて行つてるとしか見えない。其でゐて、我々の思ひもかけぬ道の辻や、岡の高みや、川の曲り角などから、極度に静かな風景や、人のを眺めて還る。
『かげろふの日記』解説 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
畝傍山 昼は雲と、夕れば、風吹かむとぞ 木の葉さやげる
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
御懸念ゴケネン一掃イッソウノオ仕事シゴトシテラレルナラバ、ワタクシナニオウ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
シカルニ、ゴロキミ、タイヘン失礼シツレイ小説ショウセツカイテラレル。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ひとかほいまのとはちがふね、あゝ此母このかゝさんがきてるといが、れが三つのとしんで
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
これはれのかゝさんがおやしき奉公ほうこうしてころいたゞいたのだとさ、をかしいではいかこのおほきいこと
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『日本紀』七に、八坂入彦皇子やさかのいりびこのみこむすめ弟媛おとひめは無類飛び切りの佳人なり、その再従兄に当らせたもう景行帝その由きこし召して、遠くその家にみゆきせしに、恥じて竹林やぶに隠れたので、帝くくりの宮にいまし鯉多く放ち遊びたもう。
即ち殺された奴が自分の悪い事を知り兼々恐れていると云うだけしか分らぬと申ました(荻)でも奸夫より外に一寸ちょっと其様な遺恨は有るまい(大)ハイ外には一寸と思い附ません併し六ヶしい犯罪には必ず一のミステリイ(不可思議)と云う者が有ますミステリイは到底罪人を捕えて白状させた上で無ければの様な探偵にも分りません是が分れば探偵では無い神様です、此事件では茲が即ちミステリイです
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
寛永年中のことなり安成久太夫やすなりきゅうだゆうといふ武士あり。備前因幡国換くにがへの時節にて、いまおる屋敷も定まらず、鹿野かの(今の気高けたか郡鹿野町)のざいに仮に住みけり。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
子曰く、吾一日なんじたちに長ぜるを以て(対えずして)むことなかれ、(なんじたち)つねに則ち(人皆)吾を知らずという、なんじたちを知りて(用うる)あらば則ち何をかさん。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
寒いから私と三吉さんとは火をたいてあたたまつて居る処へ三人が連れ立つて帰りましたから、私は嬉しくつて飛出して行くと龍馬が、お前は早や来て居るかと云ひますから、欄干に血が附てゐましたがあなたやられはしませぬかと問へば、ウムやられたと手を出す。
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂楢崎竜川田雪山(著)
けれども先生せんせいまこと生活せいくわつをしてゐるのです、先生せんせいけつして村學究そんがくきうらしい窮屈きゆうくつ生活せいくわつ
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
誰しも恁麽こんな場合に感ずる一種の不満を、智恵子も感ぜずにをられなかつた。が、すぐにそれを打消した。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
葛西善蔵先生カサイゼンゾウセンセイハ、旦那芸ダンナゲイウテフカ苦慮クリョシテマシタ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)