“種々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いろいろ38.5%
いろ/\18.8%
さまざま10.7%
くさぐさ6.3%
しゆ/″\5.9%
いろん5.7%
さま/″\4.8%
しゅじゅ3.1%
くさ/″\1.5%
しゅ/″\1.5%
しゆじゆ0.7%
しゅしゅ0.4%
しゆ/\0.4%
しょうしょう0.4%
いろいろ/\0.2%
かず/\0.2%
さま/\0.2%
イロイロ0.2%
クサ/″\0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すべて、私念わたくしといふ陋劣さもしい心があればこそ、人間ひと種々いろいろあし企画たくらみを起すものぢや。罪悪あしきの源は私念わたくし、私念あつての此世の乱れぢや。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
何事なんにも知らずに世の中へ出て来た私を仮りに生徒とすれば、その少年の生徒の前へ来て種々いろ/\なことを教へて呉れた教師が誰だつたか
(新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
それを種々さまざまに思ふて見るとととさんだとて私だとて孫なり子なりの顔の見たいは当然あたりまへなれど、あんまりうるさく出入りをしてはと控へられて
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
椰子やしを並べ、蘭を飾り、種々くさぐさの熱帯植物の咲き乱れたサン・ルームの中からは、手に取るように二人の話が耳を打ってくるのであった。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
可笑をかしなお話をいたしましたが、策伝さくでんの話より、一そう御意ぎよいかなひ、其後そののち数度たび/\御前ごぜんされて新左衛門しんざゑもんが、種々しゆ/″\滑稽雑談こつけいざつだんえんじたといふ。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
わたし児心こどもごゝろにも、アレ先生せんせいいやかほをしたなトおもつてつたのは、まだモすこ種々いろんなことをいひあつてからそれからあとことで。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
蓮太郎も一つ受取つて、秋の果実このみのにほひをいで見乍みながら、さて種々さま/″\な赤倉温泉の物語をした。越後の海岸まで旅したことを話した。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「そうかね。そこのところは、余にはよく呑みこめないが、とにかく、上陸作戦をやるについて、あらかじ種々しゅじゅもらうものは貰って置きたい」
種々くさ/″\なる旗章は其さきひるがへれり。光景は拿破里ナポリに似たれど、ヱズヰオの山の黒烟を吐けるなく、又カプリの島の港口によこたはれるなし。
田畑が少のうございますから、温泉宿の外は近傍もよりの山々から石を切出したり、炭を焼いたり、種々しゅ/″\の山稼ぎをいたして活計くらしを立っている様子です。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
内儀かみさんは什麽どんなにしてもすくつてりたいとおもしたら其處そこ障害しやうがいおこればかへつてそれをやぶらうと種々しゆじゆ工夫くふうこらしてるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
今から殆ど三十年以前に、彼は角川家を出奔して、お杉と共に諸国を流浪るろうして歩いた。が、頼むべき親戚みよりもなく、手に覚えた職もないので、彼は到る処で種々しゅしゅの労働に従事した。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
御助け下されはゝ看病かんびやういたさせ度候とおくしたる形容けしきもなく申立れば是を聞れ其方が申ところ不分明ふぶんみやうなり伊勢屋方にて五百りやうぬすみ又金屋へも入りて種々しゆ/\ぬすみ女を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
道祖神さえのかみは、ちょいと語を切って、種々しょうしょうたる黄髪こうはつの頭を、ものうげに傾けながら不相変あいかわらず呟くような、かすかな声で
道祖問答 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
無論由三も他の小遣を節約して購ツた。そして綾さんは、時とするとゆツくり構込むで種々いろいろ/\なことを話す。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
しかしながらにはそらごともまじへざればそのさまあしきもあるべけれど、あまりにたがひたれば玉山の玉にきずあらんもをしければ、かねて書通しよつうまじはりにまかせて牧之がつたなき筆にて雪の真景しんけい種々かず/\うつ
何んだか生温なまぬるい湯にでも入ツてゐるやうな心地こゝち……、うつゝから幻へと幻がはてしなく續いて、種々さま/\な影が眼前を過ぎる、……ると、自分は
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
千世子の心には母親の思って居る事感じて居る事が鏡にうつすよりもはっきり種々イロイロな色や光りをもってうつって居た。
千世子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
そして、種々クサ/″\木綿ユフでる事が、あれとしての一つの条件であつたらしい。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)