“種々”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いろいろ39.5%
いろ/\17.5%
さまざま11.6%
くさぐさ6.7%
いろん6.2%
しゆ/″\5.2%
さま/″\4.4%
しゅじゅ3.2%
くさ/″\1.5%
しゅ/″\1.2%
(他:12)3.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“種々”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸80.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語8.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
下にガニマールが来ているのも知らぬげにと、種々いろいろ話していたルパンは、ふと彼女の心配げな顔を見て話を途中で切った。
種々いろいろと、有難うございます。立帰りましたれば、よく申し伝えまする。……日も暮れましたゆえ、ではこれにてお暇を」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五「何を馬鹿アいう手前てめえが近頃種々いろ/\な物を買って詰らねえ無駄銭むだぜにを使うと思った、あんな者が貰えるか」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
斯う種々いろ/\に考へて、疑つたり恐れたりして見たが、多くの客を相手にする主婦の様子は左様さう心配した程でも無い。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
遠い日本古代の婦人に見るような、あの幸福で自己をたのむことが厚い、種々さまざまな美しい性質の多くは隠れてしまった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しかし、半蔵の思い立って来たことは種々さまざまな情実やこれまでの行きがかりにのみ拘泥こうでいすべきことではなかった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「それよりも、種々くさぐさと、その後のはなしが聞きたい。わたしも話したい。……城太さん、一刻もはやく、ここから逃げて」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
首は函送かんそうして、これを、安土の信長に供え、遺物かたみ種々くさぐさは、安芸の吉川元春の許へ送り届けてやった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後には種々いろんなことから自暴酒を飲んだらしかったが、酒を飲むと溜らない大きな顔になって、三つ四つもけて見えた。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
「ですから御飯になさいなね、種々いろんな事をいって、お握飯むすびこしらえろって言いかねやしないんだわ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
恁云かうい學説がくせつは、たゞ種々しゆ/″\學説がくせつあつめて研究けんきうしたり、比較ひかくしたりして
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
それは一體いつたいどういふところからるかとまをしますと、種々しゆ/″\ありますが、そのうちいちばんおほいのは
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
眼前めのまへひろがる郊外の景色を眺めると、種々さま/″\追憶おもひでは丑松の胸の中を往つたり来たりする。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
蓮太郎も一つ受取つて、秋の果実このみのにほひをいで見乍みながら、さて種々さま/″\な赤倉温泉の物語をした。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
その時、現今いま医科大学生の私の弟が、よく見舞に来てくれて、その時は種々しゅじゅはなしの末、弟から聴いたはなしです。
死体室 (新字新仮名) / 岩村透(著)
その前に慶喜けいきさんが東帰して来たときに、政治上の改革とでも云うか種々しゅじゅ様々な役人が出来た。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
主のつとめには種々くさ/″\たぐひあり、或は難く或は易し、或は己れの利益にかなひ、或は然らず、基督キリスト我等に語りて曰く
主のつとめ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
おもふ事なき身もと、すゞろに鼻かみわたされて、日記のうちには今宵こよひのおもふこと種々くさ/″\しるして、やがて哀れしる人にとおもふ。
すゞろごと (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
山「そののちは私の所へ来られて種々しゅ/″\頂戴もので…私も会所へばかり出ていてお目にかゝらんが何時いつも御無事で」
眼の悪い針医を呼んで種々しゅ/″\介抱致して、徐々そろ/\お蘭に聞いたが、何うあっても訳を申しません
これには黒繻子、毛繻子、唐繻子、和繻子、織姫、南京黒八丈なんきんくろはちぢやう天鵞絨びろうどなど種々しゆじゆあり。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
狭い掘割の両側には種々しゆじゆな樹が繁つて、それが月の光をして、美しいきらめきを水に投げた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
が、頼むべき親戚みよりもなく、手に覚えた職もないので、彼は到る処で種々しゅしゅの労働に従事した。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
初対面の私を種々しゅしゅ厚遇してくれて、さて四方山よもやま談話はなしの末に老僧がいうには
雪の透く袖 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
道祖神さえのかみは、ちょいと語を切って、種々しょうしょうたる黄髪こうはつの頭を、ものうげに傾けながら不相変あいかわらず呟くような、かすかな声で、
道祖問答 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
が、その感じから暗澹たる色彩を奪ったのは、ほとんど美しいとでも形容したい、ひかり滑々かつかつたる先生の禿げ頭で、これまた後頭部のあたりに、種々しょうしょうたる胡麻塩ごましおの髪の毛が、わずかに残喘ざんぜんを保っていたが、大部分は博物はくぶつの教科書に画が出ている駝鳥だちょうの卵なるものと相違はない。
毛利先生 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そして綾さんは、時とするとゆツくり構込むで種々いろいろ/\なことを話す。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
ホガラ/\した秋の暖さが體に通ツて、何んだか生温なまぬるい湯にでも入ツてゐるやうな心地こゝち……、うつゝから幻へと幻がはてしなく續いて、種々さま/\な影が眼前を過ぎる、……ると、自分は、ニコライ堂のやうな高い/\たふの屋根に登ツてをどツたり跳たりしてゐる。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
コロボックルは又丸木舟まるきふねを始として種々しゆ/\の木具をも製作せいさくせしならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
千世子の心には母親の思って居る事感じて居る事が鏡にうつすよりもはっきり種々イロイロな色や光りをもってうつって居た。
千世子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
そして、種々クサ/″\木綿ユフでる事が、あれとしての一つの条件であつたらしい。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)