“いろん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
種々72.2%
色々19.4%
異論2.8%
色色2.8%
雜多2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その顔を、凝乎じっと見ると、種々いろんな苦労をするか、今朝はひどく面窶おもやつれがして、先刻洗って来た、昨夕ゆうべの白粉の痕が青く斑点ぶちになって見える。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
しきり酒がすむと、新右衛門は筆を執り上げて屏風に向つた。たつぷり墨汁すみを含ませた筆先からは、色々いろんな恰好をした字が転がり出した。
そして茲にこそ氏の作家さくかとして天稟てんびん素質そしつの尊さがあるのでせう。恐らくこの點については各人に異論いろんのない事と思ひます。
三作家に就ての感想 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
其處にはわれが目のさめるのを色色いろん玩具おもちやがまつてただ
私も雜多いろんな人とつきあつて見ましたが、君の如く純潔な人は殆んど類を絶してをる。之はわれ/\同人間の誇りであります。
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)