“墨汁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼくじゅう40.5%
すみ35.7%
インキ14.3%
すみじる4.8%
すみしる2.4%
インク2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初表面に浮かんだ墨汁の層が、時がたつに従って下層の水中に沈む場合にもかなりきれいに発達するのを見ることができた。
自然界の縞模様 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
り酒がすむと、新右衛門は筆を執り上げて屏風に向つた。たつぷり墨汁を含ませた筆先からは、色々な恰好をした字が転がり出した。
障子も普通よりは幅が広く、見上げるような天井に、血の足痕もさて着いてはおらぬが、雨垂ったら墨汁が降りそうな古びよう。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此奴の黒いこと、鍋墨墨汁とを引っ掻き交ぜて、いやが上に、きらわず塗り立て掃き立てたと見えて、光るものはただ両つの白眼ばかりの、部厚な唇だけを朱紅に染めてから
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
その栓から糸のような黄銅針線が管の突先までさしこんであって、管へ墨汁を入れて字なり何なり書くと、その針線の工合で墨が細く切れずに出る、というだけの物だ。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
紙の下端には墨汁もて十字三つを劃したるさま、何とやらん碑銘にまぎらはしくおぼゆ。此詩句は、わが初めてアヌンチヤタを見つるとき、觀棚より舞臺に投げしものなり。