“処”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
ところ66.4%
とこ13.1%
どころ6.4%
しょ3.6%
どこ1.8%
とけ1.4%
1.3%
1.1%
0.7%
0.7%
(他:20)3.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“処”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸100.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語10.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)5.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
が、此処ここで早速頬張ほおばって、吸子きびしょ手酌てじゃくったところは、我ながら頼母たのもしい。
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と云いながら真青まっさおになって夢中で逃出にげだし、白翁堂勇齋のところこうと思って駈出かけだしました。
そこでその過失の反理性的なとこに、どうかすると一旦堕落した女の、自業自得の禍からのがれ出る手掛かりもあるものだ。
クサンチス (新字旧仮名) / アルベール・サマン(著)
さてお話別れまして、伊香保に永井喜八郎と云う大屋がございます、夏季なつは相変らずごく忙がしいとこでございます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
向岸むこうぎしへ急ぎますと、勇助は泳ぎを知らんどころでは有りません至って上手で、抜手ぬきでを切って泳ぎながら、
そこが気転のかしどころで、はい/\と言つて二つ返事で買ひ戻しておけば、客は少からぬ好意をもつて店を見る事になる。
まもなく裁判さいばんは決まった。かれは二か月の禁固きんこと、百フランの罰金ばっきんしょせられることになった。
「もう何もかも君に話します。まったくほんとうなのです。悪人山ノ井はとらえられた上、極刑きょくけいしょせられるでしょう」
宇宙の迷子 (新字新仮名) / 海野十三(著)
清「何処だって別に入れどこがねえから、新家しんやの六畳の方へ入れてまんまア喰わして置いただ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
爆弾ハッパ隠匿かくどこなどもアラカタ残らず、探り出してしまったものです。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
長「だってわっちのような貧乏人のとけえは来人きてがございません、来てくれるような奴は碌なのではございませんから」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
仙「こいつアどうも有難ありがてえ……いゝ事がある、兎も角今夜は己のとけえ来て泊んねえな」
文人のひんるは普通のことにして、彼らがいくばくか誇張的にその貧を文字につづるもまた普通のことなり。
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
着ることや食うことには大して不足もないが、るところがまだ決まらないというようなことも言われた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
おのれもまたをりを得てはんと、其家の在りなど予て問ひ尋ね置きたりしかば、直ちにそれかと覚しき店を見出して
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
彼は、敵のを突き止めると、小躍りしながら、すぐ京を立って、伏見から三十石で大坂へ下った。
仇討三態 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
よるよりも暗くなったいおりの中では、明王像の立ちさえ見定められぬばかりになって居る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
よるよりも暗くなつたいほりの中では、明王像の立ちさへ見定められなくなつて居る。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「あまつのりとのふとのりとごと」なる古語は、神秘なる宣り処における壮大なる「」の詞章といふことである。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此等は、で、降り口でなく、降り立つた場所であらう。
折口といふ名字 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
それだから、自分の昔し世にしよした時の心掛こゝろがけでもつて、代助もらなくつては、うそだといふ論理になる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
じやうの幾しよに建てられた洋人の家屋のとりどりに塗料のちがふのが車体の移ると共に見えなくなるのは活動写真の様である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
さがしたぞ。こんたなどごまで来て。して黙って彼処あそごに居なぃがった。おぢいさん、うんと心配してるぞ。さ、早くべ。」
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
さがしたぞ。こんたなどごまで来て。してだまって彼処あそごなぃがった。おじいさんうんと心配しんぱいしてるぞ。さ、はやべ。」
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
だいがくの名ドコロのゑときをして見ると、
だいがくの研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其度毎ソノタビゴトに、家の語部カタリベ大伴カタリミヤツコオムナたちを呼んで、コレツカマドコロもない昔代ムカシヨの物語りをさせて、氏人ウヂビトに傾聴をひて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
彼はその夫とともに在るをはんやう無きわづらひなれど、又そのひとりを守りてこの家におかるるをもへ難くいぶせきものに思へるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
がいかにもアツト・ホームながん
わがひとに与ふる哀歌 (新字旧仮名) / 伊東静雄(著)
あそで一基の墓となつてゐるのが
わがひとに与ふる哀歌 (新字旧仮名) / 伊東静雄(著)
うむ、何、それがただのじとじとならいけれど、今云う泥水の一件だ、ごうと来た洪水か何かで、一思ひとおもいに流されるならまだしもです——あかりの消えた、あの診察じょのような真暗まっくらな夜、降るともつかず
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
太平楽くな。ええ。このケダモノが……何かあ。貴様がしにさえすれあ二十円取れる。市役所へ五十銭附けて届けれあ葬式は片付く。アトは丸山にて貴様の狃除なじみをば喜ばしょうと思うに、要らん事に全快ようなったりして俺達をば非道ひどい眼に合わせる。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
おいどんとけえ来て見ろ。西郷先生の城山しろやまで切腹さした短刀ちゅうもんが、チャンとかくしてごわすじゃ。手紙でん何でん持っとる。来て見ろや、そりゃ、えさっかぞお。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
男「はい、え、二三日前から伊香保の……ナニの伊香保の木暮八郎ンとっから此方こちらへ湯治におでなさった橋本幸三郎さんてエのは貴方でございますか」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
遊佐はたちまち吾にかへれるやうに覚えて、身のあやふきにるを省みたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
既にその顔を見了みをはれば、何ばかりのたのしみのあらぬ家庭は、彼をして火無き煖炉ストオブかたはらをらしむるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
夢野久作ってのが、頻りに探偵小説の様なもの——事実探偵小説の様なものであって、そんジョそこらにある様な、単なる探偵小説とは、およそその類をことにしているのである。久作さんは、何んでも、彼でも、探偵小説にせずにはおかないと云った、熱と、力量は自分乍らも相当自身があっただけに、探偵小説なるものを芸術的に、文学的に、グウとレベルを引上げたのである。
夢の如く出現した彼 (新字新仮名) / 青柳喜兵衛(著)
叡心エイシンイツハラザルトコロ
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ヨルよりも暗くなつたイホリの中では、明王像の立ちさへ見定められぬばかりになつて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
郎女の帳台の立ちを一番奥にして、四つの間に、刀自・若人、オヨソ三十人も居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
夫人 それ、御覧、ついでにその火で、焼けそうな処を二三ヶしょくがい、お亀様のみち松明たいまつにしようから。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)